リノベのハウツー
2019.08.29
賃貸とは違う!マンションを購入するなら管理組合や管理費も要チェック!
結婚や出産などのライフステージが変わるタイミングで、マンション購入を検討するケースは多くあります。
マンションを購入する場合は、賃貸とは異なり、管理組合に参加する必要があります。この管理組合や管理費などについて知っておかないと、後で思わぬ負担や出費を重ねることになりかねません。
そこで、今回はマンションの管理組合や管理費などについて、マンション購入時にチェックするべきポイントをお伝えします。
目次
1. マンションには必ず管理組合がある
2. 管理組合にはその代表者となる役員がいる
3. マンションのランニングコストは2種類ある
4. 長期修繕計画をチェック
5. まとめ
1.マンションには必ず管理組合がある
どの場所のどんなマンションを購入しても、マンションには必ず管理組合という組織があります。
管理組合とは、各部屋の所有者が集まってマンションの共用部の管理を行う組織です。なお、共用部とは例えば各フロアの廊下やエントランスなどのことです。
管理組合とは、「各部屋の所有者が集まる組織」なので、マンションを購入すると部屋の所有者は必ず管理組合の一員となります。
管理組合員になることを拒否することはできず、これは「区分所有法」という法律で決められています。
2.管理組合にはその代表者となる役員がいる
管理組合には、その代表となる「役員」が必ずいます。役員の人数や選び方はマンションによって様々で、予め部屋番号によって順番を決めている輪番制、毎年抽選で決める、立候補制などの方法があります。
役員の任期は1年か2年が一般的ですので、一度選ばれたらずっと役員をやらないといけないといった心配はありません。
役員に選ばれると、定期的に開催される管理組合の「理事会」に出席する必要があります。理事会は共用部の管理の方針などを決める会議で、開催頻度はマンションによって様々です。2ヶ月に1回の場合もあれば、年に1回しか開催されないなどの場合もあります。
「共用部の管理の方針を決める会議」と言うと、「とてもそんなことはできない」と思われる方もいるでしょう。
しかし、大半の場合は管理組合から運営を委託されている管理会社の担当者が主導で進めますので、あまり身構えなくても大丈夫です。
新築マンションの場合、管理会社は予めデベロッパーによって決められています。また、中古マンションの場合でも管理会社に業務を委託しているマンションが大半です。
3.マンションのランニングコストは2種類ある
マンションを購入する場合、購入時に組むローンの支払い以外に、大きく分けて2つのランニングコストがかかります。管理費と修繕積立金です。
管理費はマンションの中にある各設備の点検や、管理員さんの人件費などに使われます。修繕積立金は数年に一度マンションの外壁や設備などを修繕・交換するために使われます。
例えば、ビンテージマンションと呼ばれるような古いマンションでは、管理費も修繕積立金もかなり高くなっているのが一般的です。
部屋の中はきれいにリノベーションされていたとしても、古くなっている共用部を維持管理していくためには多くのお金がかかるものです。
また、マンションの築年数が経過すればするほど、管理費や修繕積立金は値上げされる可能性が高くなりますので、注意しましょう。
4.長期修繕計画をチェック
管理費と修繕積立金のうち、修繕積立金については、「長期修繕計画」という書類にこの先いつ頃値上げされる見通しなのかが示されています。
マンション購入後のランニングコストに関わる話ですので、マンションを購入するときには必ず長期修繕計画を確認しておきましょう。
修繕積立金が値上げされるということは、所有者にとって負担になりますが、管理組合として将来の修繕工事に備えることができるので、マンションの資産価値がしっかり維持されるということにつながります。
5.まとめ
管理組合の役員も管理費や修繕積立金も、管理規約や長期修繕計画など、マンション購入時に販売会社から提示される書類に必ず書いてある内容です。
自分で書類の中を探さなくても、真っ当な販売会社であれば、担当者へ聞けば教えてくれます。将来的な負担や出費を予め把握しておくために、マンションの購入時にはぜひ確認しておきましょう。