リノベのハウツー
2020.04.26
築50年の家でもリフォームはできる!リフォームするときにおさえておきたい3つのポイント
快適な住まいを手に入れる方法として、リフォームがおすすめですが、家が古いのでリフォームは無理と考える人もいるでしょう。
3つのポイントをおさえれば、築年数が50年以上経過してもリフォームは可能です。この記事を読み終えるとリフォームの方法がわかります。笑顔のある暮らしに変えるためにも、参考にしてください。
築50年の家でもリフォームは可能といえる理由
柱や耐力壁などの建物を支える部分に問題がなければ、築年数の長い家でもリフォームは可能です。一方で、外観はきれいな家でも柱の腐食やシロアリの被害がある場合には、補修しても長持ちしないので、建て替えの検討をおすすめします。
加えて、築年数が長い家の場合、築年数が短い家よりもリフォーム費用が割高になることがあります。そのため、リフォームするときには、どのくらいの費用がかかるのか、複数のリフォーム業者に見積もりをお願いするとよいでしょう。
リフォームするときにおさえておきたいポイント
リフォームして安心した生活を手に入れるには、防災、断熱性、配管や配線の3つのポイントをおさえておきましょう。
防災面
日本は、地震や台風などのさまざまな自然災害に遭遇します。そのため、家をリフォームするときには耐震性のチェックなどの防災対策が必要です。
1981年には「震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないような構造基準」が義務化されました。それに伴い、1981年以前の家については、耐震診断についての補助制度を実施している自治体もあります。リフォームを検討するときには、あらかじめ自治体に相談しておきましょう。
(参考:R.E.words不動産用語集「新耐震基準」)
防災面を強化するためには、窓の取り替えも考えておきましょう。強風によって窓ガラスが割れてしまいケガをすることもあります。リフォームするときには、特殊フィルムを挟んだ窓やインナーサッシを入れて二重窓にすることで、防災と防犯の強化が可能です。
断熱性
築年数の長い家は、すきま風が入りやすくなっています。寒さをふさぐために暖房を長時間使用すると、結露によるカビやダニの発生などもあるので注意しましょう。
断熱性を高めるには、断熱材がおすすめです。床下や天井、壁に断熱材を詰めることで、冬は暖かく、夏は涼しい家にできます。
断熱材にはグラスウールとロックウールの2種類があります。グラスウールには安価な値段ですが断熱性と防火性があります。ロックウールは、グラスウールよりも効果ですが、高い防火性があります。予算に合わせて断熱材を購入しましょう。
断熱性を高める別の方法は、窓の強化です。内窓をつけることで気密性を高めて、断熱効果をアップできます。
複層ガラスや断熱複層ガラスなどは、2枚のガラスの間に空気層があることで外からの熱や冷気を遮断できます。
断熱リフォームや窓を強化すると、いつでも室内の温度が長持ちします。さらに、エアコンを使用する機会が減るので電気代を節約できます。リフォーム業者と相談しながら断熱性の高い家を手に入れましょう。
配管や配線
築年数の長い家は、上水道や下水道の配管が汚れていたり、傷んでいたりします。そのため、リフォームのときには、配管を取り替えるほうがよいでしょう。
配管は種類によって寿命が異なります。おもな種類と寿命の目安は以下のとおりです。
(参考:中古マンションの配管寿命は?築38年の物件を買っても大丈夫?)
予算によっても異なりますが、リフォームするときにはさびにくいステンレス鋼管などがよいでしょう。リフォーム業者と話し合いながら、最適なものを選ぶことをおすすめします。
配線についても、リフォームのタイミングで交換するのがよいでしょう。現在は、テレビや家電、パソコンなど、出力消費量の多い電化製品が増えています。
そのため、電気配線が古いタイプを使用していたり、コンセントが少ないためにタコ足配線になっていたりすると事故や火災が発生する危険性があります。配線は新しくすることで安全性を高めましょう。
まとめ
築年数が50年以上でも、柱や耐力壁に問題がなければリフォームは可能です。複数のリフォーム業者と相談しながら、リフォームの可否や費用について相談しましょう。
古い家をリフォームするときには、防災面、断熱性、配管や配線をチェックしましょう。古い家の場合、耐震強度が低い、すきま風があるといった問題があります。加えて、水道管が傷んでいることもあります。
そのため、予算に合わせて適切なリフォームを行いましょう。上記の3つのポイントをおさえれば、快適な暮らしが実現します。