リノベのハウツー
2022.05.19
リノベーションの進め方と基本スケジュール
リノベーション入門
たとえば朝日放送テレビの人気番組の「大改造!!劇的ビフォーアフター」で取り上げられていた事例は、リフォームというよりはリノベーションというべき規模のものが多かったですね。ただし、リフォームとリノベーションの境界線は曖昧で、どの程度の規模や範囲からがリノベーションかという明確な定義はありません。
リノベーションは工事の規模が大きいので、準備にも実際の作業や工事を進めるのにも時間がかかります。リノベーションはリフォームほど気軽にできるわけではないので、事前に進め方や基本スケジュールをしっかり押さえておく必要があります。
リノベーションとは?リフォームとの違いを解説
リノベーションとは「新たな付加価値をつける改修のこと」
一例として、今ある扉や壁を取り払って新しい間取りに変更したり、床を全面フローリングに張り替えたりすることなどがあります。
リフォームとは「元の機能を回復する改修のこと」
一例として、水道管やガス管を新しいものに取り換えたり、内装の張替えをしたりすることなどがあります。
つまり、リノベーションは工事の範囲が広い比較的大規模な改修、リフォームは範囲の狭い比較的小規模な改修と考えられるのです。
参考:リノベ(リノベーション)とは?リノベでできることやメリットをわかりやすく紹介
リノベーションの魅力
新築物件の購入には費用も時間もかかりますし、そもそも土地が見つからないことも。中古の物件を探しても理想の物件が見つかるとは限らない、むしろ多くの場合どこかしらには不満が出てくるでしょう。
そこで、中古物件を購入してリノベーションするという選択肢が出てくるのです。これなら更地を買って家を建てる必要がありません。中古物件をリノベーションすれば、選択肢が広がり、費用も抑えることが可能で、また契約から引き渡しまでの期間も短く済みます。
リノベーションのメリットデメリット
◆リノベーションのメリット
・自由度高く住まいをカスタマイズできる
新築マンションや分譲戸建てを購入する場合は、最初から間取りが限定されていることがほとんどです。しかしリノベーションであれば、自身や家族のライフスタイルやライフステージに合わせて、間取りやデザインなどを自由度高くカスタマイズできます。
・新築よりもリーズナブル
一般的に、住宅は新築して初めて鍵を開けた瞬間から価値が下がっていくと言われます。同じような立地・面積であっても、新築より中古物件のほうがリーズナブル。
近年では都心部を中心に新築マンションの価格が高騰しており、少しでも費用を抑えながら理想の住まいを手に入れたいという方にもリノベーションはおすすめです。
◆リノベーションのデメリット
・入居までの時間がかかる
リノベーション工事では、物件を購入してからでないとスタートできません。リノベーションの工事期間を考えると、購入してから入居まで2〜3ヶ月程度はかかると考えておいたほうがいいでしょう。
物件を購入するとローン支払いがスタートしてしまうため、工事期間中は旧居・新居両方の費用がかかります。(ワンストップ型の不動産+リノベーション一体型ローンの場合はこの限りではありません)
参考:リノベーションとは?リフォームとの違いやメリット・デメリット、費用など徹底解説
リノベーションにかかる期間の目安
リノベーションにかかる期間目安は、全体で3カ月程度です。3カ月というのは、専門業者に相談してから住みはじめるまでの期間です。
相談からプランの決定までの期間は、だいたい5週間程度はかかります。相談は何度か行うことになりますが、担当者が忙しい時期だと相談時間があまり取れないこともあります。相談に時間がかかる場合、毎回1週間など期間をあけることになるため、結果的にプラン決定までの期間が長くなってしまうことになりかねません。
その後、解体から引き渡しまでには8週間程度かかります。
リノベーションの基本スケジュール
リノベーションの対象はすでに購入している物件の場合もあれば、これから購入する物件の場合もあります。一般的に多いのは、購入する物件をリノベーションして住むパターンでしょう。
そのため基本スケジュールとしては以下のようになります。
1.物件(マンションや中古戸建)を探す
↓
2.物件を購入する
↓
3.ローンを組む
↓
4.リノベーションのプランを立てる
↓
5.リノベーションの施工を開始する
上記は非常にざっくりとしたスケジュールです。またリノベーション施工の期間は1.5~3カ月くらいです。