リノベのハウツー
2020.04.01
リノベーションで利用できる2種類のローンを徹底解説
リノベーションを行うときには、資金調達が必要です。自己資金だけで用意できればよいですが、資金が足りない場合にはローンを利用しましょう。
今回は、リノベーションで利用できる2種類のローンについて詳しく紹介します。さらに、審査のポイントについてもまとめました。リノベーションを検討されている方は、この記事をご一読ください。
リノベーションで利用できる2種類のローン
リノベーションで使用できるローンは主に2種類です。それぞれに特色があるので覚えておきましょう。
リフォームローン
リフォームローンは、古くなった住宅のリフォームやリノベーションを行うときに利用できるローンです。そのため、マンションや一戸建ての購入には利用できません。
リフォームローンの特色は、担保が不要なことです。ローンの審査も早く、審査に問題がなければ1~5日で借りられます。
ただし、金利に関しては2~5%と高めに設定しています。借入限度額も500~1,000万円に設定しているので注意が必要です。返済期限についても、15年までと決まっており、借入額によっては返済額が大きくなることもあります。
住宅ローン
住宅ローンは、住宅購入を目的としたローンです。新築や中古のマンションや一戸建ての購入に利用できます。加えて、リフォームやリノベーションの目的にも利用できます。
住宅ローンの特色は、金利が低いことです。借入時の金利が完済時まで適用される全期間固定型の場合で1%、金利が6カ月ごとに変動する変動型の場合は1%以下に設定しています。借入限度額も多く、最大で1億円まで借りることも可能です。返済期間も長く、35年ローンを組むこともできます。
ただし、住宅ローンはリフォームローンよりも審査基準が厳しく、審査が通るまでに2~3週間かかることもあります。
(参照:リフォームローンの借入限度額、いくらまで借りられる?、住宅ローン審査期間は約2週間!?借り入れ・借り換えに必要な日数)
リノベーションでのローンの組み方
中古住宅を購入して、リノベーションを行うときには、2種類の方法を利用できます。それぞれには特色があるので、自分に合った方法を選択しましょう。
住宅ローンとリフォームローンを併用する
2つのローンを併用する場合は、物件購入のローンとリフォームローンを別々に組む必要があります。また、リフォームローンを利用するので金利が高くなります。そのため、リノベーションにかかる費用が500万円以下の場合には、リフォームローンも選択肢に加えましょう。
住宅ローンのみを利用する
住宅の購入にかかる費用とリノベーションの費用を住宅ローンだけでまかなう方法です。低金利の住宅ローンのみを利用するので、返済額を抑えられるというメリットがあります。
一方で、金融機関によっては対応してもらえないケースもあるので注意が必要です。加えて、住宅の購入するときにリノベーションの工事の見積書を提出しなければならないというデメリットもあります。
また、住宅を購入してからリノベーションを計画するということが難しいので、事前の綿密な計画が求められます。
リフォームローンや住宅ローンの審査に通るためのポイント
ここでは、リフォームローンや住宅ローンの借入の審査に通るためのポイントを紹介します。審査に申し込むときの参考にしてください。
年齢の審査
ローンの借入を申し込むときには年齢を審査します。金融機関によって基準は異なりますが、多くの場合は借入時の上限は70歳、完済時の上限は80歳となっています。ただし、これはあくまでも上限となっており、借入額が多い場合、年齢が若いほうが審査に通りやすいでしょう。
収入の審査
リフォームローンの場合、最低収入は200~300万円です。加えて、1~2年以上の勤続年数が求められます。自営業者やフリーランスは、2年以上の継続した事業収入があるかが判断基準となっています。
なお、住宅ローンの場合、3年以上の勤続年数が条件です。住宅ローンとリフォームローンを併用する場合、勤続年数にも注意しましょう。
返済負担率の審査
返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことです。返済負担率が高い場合、審査が厳しくなるので注意しましょう。
申し込みする金融機関によって基準は異なりますが、年収250万円以下の場合は、返済負担率25%以内、年収400万円以上の場合は、返済負担率35%以内に抑えることをおすすめします。
(参照:リフォームローンを上手に活用!知っておきたい種類や審査基準とは?、自宅建て替え時に活用したい「リフォームローン」の基礎知識、【リフォームローン】高齢者の年齢制限はこれで解決!)
まとめ
リノベーションの目的でローンを利用するときには、リフォームローンと住宅ローンを利用できます。住宅ローンは住宅の購入にも利用できますが、リフォームローンは住宅の購入に利用できないので注意しましょう。
ローンを申し込むときには、年齢と収入の審査があります。また、返済負担率を低めに抑えることで審査が通りやすくなるでしょう。