リノベのハウツー
2020.09.25
エアコンの室外機に台数制限はある?室外機の設置方法を紹介
温室効果ガスの排出が原因による地球温暖化が進んでいる現代ですが、熱中症対策のために多くの家庭ではエアコンが設置されています。効率よく室温を下げるというメリットがありますが、一方でエアコンを使用するには室外機を取り付けるためのスペースが必要という問題もあります。
また、エアコンの設置を検討している方の中には、室外機には台数制限があるのだろうかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、室外機の台数制限や設置のポイントについてまとめましたので、参考にしてください。
室外機には台数制限はある?
エアコンの室外機の設置に関する台数制限はありません。ただし、室外機の設置にはいくつかの条件があるので注意が必要です。
室外機の設置に関する条件
室外機の設置に関しては、以下のような条件があります。そのため、エアコンを購入する際には条件を満たしているのか事前に確認しましょう。
・室外機を水平に設置できる
室外機は、水平に設置していないと騒音を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。エアコンを作動させると室外機のファンモーターが動きますが、傾いた状態で設置をすると振動が増大して騒音になることがあります。室外機を設置する際には、重量に耐えられるのかを確認しておきましょう。
・雨や直射日光の影響を受けない
室外機は雨の影響を受けにくい構造になっていますが、雨が室外機の内部に入ると故障する可能性があるので注意しましょう。雨水が室外機の周囲にたまると、表面部分にサビが発生することがあります。その場合、雨がファンモーターに浸入してショートするケースもあるので注意が必要です。
また直射日光の当たる場所に設置すると、太陽の光で室外機の温度が上昇します。その場合冷却の効率が悪くなり、室温が下がりにくいという可能性もあるので注意しましょう。
室外機は、雨や太陽の光の影響を受けにくく、風通しの良い場所への設置がおすすめです。
・室外機から出る熱風や冷風の影響を受けない場所
エアコンを使用すると、室外機から熱風や冷風が出ます。動物を飼っていたり、植物を育てていたりする場合は、室外機からの風が当たらないか確認しておきましょう。住宅密集地については、近隣住民の動植物に影響を与えないか確認しておくのも重要です。
マルチエアコンにして室外機の台数を減らす
エアコンを設置する際にはエアコン1基に対して1台の室外機が必要です。そのため部屋数の多い住宅でエアコンを取り付ける場合は、室外機を取り付けるための広いスペースが必要になるでしょう。そのような場合、マルチエアコンの設置で問題を解消できます。
マルチエアコンとは
マルチエアコンとは、1台の室外機で2台以上の室内機を動かせられるエアコンのことです。天井埋め込み型や壁掛け型などのさまざまなタイプに対応しており、スペースがあればどこにでも設置が可能となっています。
マルチエアコンのメリット
マルチエアコンの一番のメリットは、省スペースであることです。5基のエアコンを使用する場合には、5台分の室外機をひとつにまとめられるのでスペースを取りません。住宅密集地やマンションなどのスペースが限られている住宅には便利です。
マルチエアコンのデメリット
マルチエアコンの設置を検討する際には、メリットだけではなくデメリットについてもチェックしておきましょう。主なデメリットとつぃて以下の2つがあります。
・室外機が故障するとすべてのエアコンが使えなくなる
複数のエアコンを設置している住宅の場合、1基のエアコンが故障したときでも別の部屋に設置しているエアコンを使用して対応できます。しかしマルチエアコンを設置している住宅の場合、室外機が故障すると、すべてのエアコンが使えなくなるので注意が必要です。故障の箇所や程度によっては、複数の室内機を交換しなければならず、修理の費用や時間が掛かる場合があるでしょう。
・エアコンの能力が落ちる可能性がある
複数の室内機を1台の室外機で稼働させるので、状況によってはエアコンの能力が落ちる可能性があります。別々の部屋で過ごすことが多い家族の場合、マルチエアコンは不向きといえるでしょう。
まとめ
今回の記事では室外機の台数制限に関してまとめました。室外機を設置できるスペースがあれば、複数のエアコンの設置が可能です。ただし水平に取りけることや雨や直射日光が当たらない場所に設置するように注意しましょう。
室外機のスペースが限られている場合にはマルチエアコンがおすすめです。ただし、設置を検討する際には故障するとすべてのエアコンが使えなくなることや、状況によってはエアコン能力が落ちるといったデメリットも理解しておきましょう。