リノベのハウツー
2020.05.12
フローリングを自分で張り替える。DIYにかかる費用をご紹介
「フローリングが古くなったから、張り替えたい」「安く済むなら、DIYも考えている」こう考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、上手にDIYすることができれば費用が安く済むこともあります。しかし、DIYに向かないケースやかえって高くつく場合もあるのがフローリング。作業の大変さや思わぬ出費に驚いてしまうこともあり得ます。
今回はフローリングの張り替えDIYにかかる費用や、DIYがオススメできないケースについてご紹介。DIYしようか悩んでいる方はぜひご覧ください。
フローリングの2種類のリフォーム方法
まず、フローリングのリフォーム方法についてお伝えします。フローリングを新しくする方法には張り替えと重ね張りの2種類があり、それぞれメリットやデメリットがあります。
【張り替え】
今の床を剥がして、新たなフローリングを張る方法。下地である合板や、さらにその下にある床下構造まで確認できるため、床の傷みを発見しやすいというメリットがあります。しかし、剥がす工程分の手間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。
古い床や、きしみや沈み込みが気になる床をリフォームする場合にオススメの方法です。
【重ね張り】
今の床の上にそのまま新たなフローリングを張る方法。床を剥がす工程がない分、手間が少なく済むのはメリットです。しかし床の傷みや劣化を回復させる訳ではないため、きしみや沈み込みの修復としては推奨されていません。重ねた分、他の床より高くなる点も気になりやすい点です。
床表面のキズや汚れが気になってリフォームする場合にオススメの方法です。
フローリングの張り替えDIYの費用
6帖のフローリング張り替えをDIYする場合の費用は、一般的に約2万~7万円と言われています。業者に依頼した場合は6万~10万円が一般的な最低価格と言われており、DIYの方が安価であることがわかります。
道具が全くない場合は、のこぎりやメジャー、ハンマーなどを揃える必要もあります。しかし道具は安く済ませるなら約2万円程度で買いそろえることも可能とされています。
費用のうち、大きな割合を占めるのがフローリング材です。
フローリング材は、基本的には合板の方が無垢材より安いとされています。ただしこれは一概に言えるものではありません。無垢材にも合板より安いものがある上、合板も遮音性などの機能がついていればより高価になることがあります。
1平方メートルあたりの価格を、フローリング材別に確認しましょう。
合板フローリング:約4,000円~
パイン :約3,000円~
ヒノキ :約4,500円~
バーチ :約5,000円~
オーク(ナラ) :約5,000円~
栗 :約5,500円~
ウォールナット :約5,500円~
メープル :約6,000円~
タモ :約7,000円~
チーク :約7,500円~
ここでご紹介した価格は、あくまで各フローリング材の最低価格の傾向とお考え下さい。出産国や木材のグレードによって、2倍以上の価格になるものもあります。
フローリングの重ね張りDIYの費用
床を剥がす工程が省略されることで、工具や床の処分費用を節約できます。業者に依頼した場合は工事費が抑えられる分、およそ1万~2万円安くなるとされています。
重ね張りにおいても、費用の大半を占めるのはフローリング材の価格です。工程が少ないとはいえ、高価なフローリング材を選べば費用は高くつくでしょう。
なお、重ね張りの場合には一般的なフローリングの厚み(12mm~15mm程度)よりも薄い、重ね張り用のフローリング(1.5mm~6mm程度)を選んで段差を少なく抑えることができます。
DIYより業者をオススメしたいケース
これまで、DIYでフローリングをリフォームする費用について解説しました。機材やフローリング材選びを安く済ませば、それだけ業者よりも安価でリフォームできるのがDIYの強みです。
それでも、業者に依頼したほうが良いケースがあります。
【下地の傷みが激しい】
例えば、下地となる板や根太(床下の支持となる横木)が腐っていた場合です。これらも修復できるスキルがある方なら対処できる場合もありますが、専門家でなければ無事に修復するのは難しいでしょう。
「DIYで完成したは良いが、やはり床の傷みが気になる…」と、あらためて業者に依頼したとすれば費用は余計にかかることになります。
【機材の置き場がない】
フローリングのリフォームのためにたくさん機材を買い込んだ場合、機材を保管しておく場所が必要になります。普段は工事やDIYと無縁な方であれば、せっかく揃えた機材も活用できず放置することになるかもしれません。
【完璧を求めたい方】
DIYの技術にもよりますが、専門家ではない人がフローリングをリフォームすると、多くの場合、粗が残る仕上がりになるでしょう。以下のような細かなミスが生じることがあります。
・フローリング板の寸法がしっかり合わずにフローリング間や壁との間ににスキマができる
・下地処理が不十分で、かえってきしみが目立つようになる
・フローリング板をカットした面がなめらかではない
これらのミスが気になりそうな方であれば、DIYよりも業者に依頼した方が気分よく生活できるかもしれません。
まとめ
フローリングの張り替えはDIYすることで、基本的に業者より安く済みます。機材やフローリング材を安価に済ませることで、より節約できるでしょう。
しかしDIYには限界があるのも事実です。想定外の傷みに自分で対処する自信がない方や、完璧な仕上がりを求めたい方は、業者に依頼すると良いでしょう。