リノベのハウツー
2020.05.12
マンションの築年数ごとのリフォーム金額はいくらになる?
築年数が経ってくると気になるリフォーム事情。マンションでも同じですね。20年、30年と築年数が経つことによってどのようなリフォームが必要になるのか調べてみました。
部分的リフォームが鍵となるマンションのリフォーム事情
マンションのリフォームは、規模はそれぞれですが、床や浴室のコーティングから部屋丸ごとのリフォームまで幅広くあります。
そこで今回は、築年数ごとにどのようなリフォームが必要となってくるのか、見ていきたいと思います。
築年数20年でのリフォーム
築年数が20年程度の場合、主なリフォームは設備の交換などになります。たとえばキッチン。水回りは20年程度で一度入れ替えたほうが後々のトラブルも少なくて済むと言われています。コンロやシンクなどを一新すると、新しい機能が取り入れられたり、メンテナンスが楽になったりするなどのメリットもあり挙げられます。
たとえば既存のキッチンを新しくL型のキッチンへリフォームする場合、キッチン本体の価格約130万円に解体工事費用とキッチン取り付け費用などを含めて費用は約156万円となっています。
・参考サイト:ハピすむ「L型キッチンのリフォーム費用や価格は?」
また工期の目安はキッチンの付け替えのみだと2〜6日、壁付きキッチンを対面キッチンにする場合は2〜3週間からそれ以上かかることもあります。施工の方法によって工期がガラッと変わってしまうので、期間については最初にチェックしておきましょう。
築年数30年でのリフォーム
築年数が30年程度の場合はどこを中心にリフォームすべきでしょうか。
調べたところによると、築30年ほど経つマンションは
築30年程度のマンションの場合、使用環境にもよりますが、見た目はそれほど老朽化しているように見えないこともあります。とあります。(出典:ハピすむ「築30年マンションのリフォームにかかる費用や価格は?」)
そのため、リフォーム費用などを考えた場合、そこまで積極的なリフォームやリノベーションは必要なさそうに思えますが、実はある程度年数が経つと、建物は見えない場所が傷み、不具合が出やすくなってしまうのです。
このある程度の年数というのは、築30年程度と言われており、排水管や電気配線、水道管などが老朽化して水漏れや漏電、配管の詰まりなどが起こりやすくなります。
以上のことから、築30年程度で水回りの配管などの設備を一新させることが、トラブルを未然に防いだり、長く住みつづけたりするためには有効だと考えられます。
配管リフォームの注意点としては、部屋の配管がどういうタイプのものなのか知っておく必要があります。配管にも種類があり、さびにくい金属素材を使っているものや比較的錆びやすい素材を使っているもの、もしくはより長く使えるステンレスのものなど様々です。
ステンレスの配管なら半永久的に使えますが、それ以外の金属製のものなら15〜30年で傷みが出てくると言われています。
マンションの占有部分にある配管部分だけの工事なら30万円ほどが相場のようですが、工事をするにあたって壁を壊したり、元に戻したりといった工事が発生するので、50〜80万円程度、余裕を持ってみておくとよいようです。
・参考サイト:ゼロリノベ「中古マンションの配管寿命は?築38年の物件を買っても大丈夫?」
築年数40年でのリフォーム
築40年を過ぎたマンションでのチェックすべきリフォーム箇所は、今までのどのような耐震リフォームを行ってきたか、断熱性・、機密性の確保、バリアフリーへの検討になります。
1981年に6月1日より施行された新耐震基準より以前に建てられた築40年以上のマンションは、耐震性に不安を抱えているものもあります。
・参考サイト:アットホーム「新耐震基準とは」
マンションでは約12年ごとに大規模修繕を行うので、管理組合に耐震リフォームの履歴を問い合わせるとマンションがどのように地震に備えてリフォームをしてきているか調べることができます。
断熱性・機密性の確保も大事なリフォームポイントです。窓をリフォームすることによって家の中の断熱性や気密性を改善することができます。
方法は、今ある窓に樹脂製のサッシと内窓をつける二重窓へのリフォーム、サッシはそのままにガラスだけアタッチメント付複層ガラス、又は薄い複層ガラスに交換する方法があります。窓のリフォームを行うことによって、断熱性や気密性の向上に加えて、防犯や防音性の向上も見込めます。
・参考サイト:窓リフォームマイスター「家の断熱性と窓の関係」
内窓のリフォームは、既存の窓の内側に新しい窓を設置するだけなので、作業が簡単でスピーディー。1窓あたり、最短30分〜1時間で施工できます。(出典:リショップナビ「内窓(二重窓/二重サッシ)リフォームの価格・おすすめ品!補助金や施工例もご紹介!」)
内窓の設置にかかる費用は、商品代と工事費をあわせて、1ヶ所あたり約8~15万円です。
ただし、高性能なサッシや窓ガラスを採用すると、30万円近くかかります。
また見落としがちなのがバリアフリーへのリフォームです。古いマンションでは玄関の段差や敷居の段差が気になります。例えば、敷居のこれらの段差を解消するには段差の大きさよって2〜15万円の費用がかかります。
・参考サイト:ハウスINハウス「段差解消リフォームの必要性と費用相場」
まとめ
築年数20年、30年、40年ごとのリフォームのポイントは参考になりましたでしょうか?一気にリフォームをするよりも、そのときそのときに必要なリフォームをしていくことで、ライフプランや出費のコントロールをすることができそうですね。