&Renoトップ リノベーション事例 vol.32【リノベ|インタビュー】抜群の収納力と余白。実家をフルリノベーション

vol.32【リノベ|インタビュー】抜群の収納力と余白。実家をフルリノベーション

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vol.32【リノベ|インタビュー】抜群の収納力と余白。実家をフルリノベーション

今回の事例はご実家のリノベーションです。2LDKを開放的な1LDKにフルリノベーション。以前の住まいでの悩みを解消しつつ、お二人の理想を体現した住まい造りについて、リノベーションまでの経緯やこだわった点についてお伺いしました。

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リノベーション?リフォーム?

ご自宅はご主人のご実家で、ずっとお父さまが住んでいました。しかし、お父さまがスローライフを楽しむべく、引っ越しが決定。Fさんご夫婦が住まわれることになりました。
 
「住むにあたって、父からは『好きなように変えていいよ』と言われたので、じゃあリノベーションやリフォームについて調べようとなり、ネットで検索し始めました。その時点ではリノベーションにするかリフォームにするかは決めていませんでした」
 
インターネットで検索していたところ、たまたま見つけたのがBeatHOUSEのWEB広告。
 
「リノベーションの知識がなかったので、とりあえずいろいろなところへ行ってみようとなって、最初に行ったのがBeatHOUSEさん。初めて伺ったのは2018年の6月くらいで、話を聞いているうちに8月にまた伺うことに。調べたり見せて頂いたりした事例が好みのテイストだったので、BeatHOUSEさんにお任せすることになりました。自然な流れでしたね」

リノベーションとテイストの決め方

リノベーションは全て取り壊してフルスケルトンからスタート、居室内のテイストはインダストリアルスタイルがベースです。どのように決めていったのでしょうか。
 
「実は、親父が住んでいた時に一度リフォームを検討したんです。築40年の物件なのでキッチンやトイレなどの水回りがすっかり老朽化していて、一度見積もりをとったことも。でも、それっきり何もしていませんでした。今回自分たちが住むとなって、水回りの老朽化や僕たちの要望を話した結果、フルスケルトンからしようと決定。テイストは何となく『こんな感じがいい』というのはあったけど、本格的に決まったのはデザイナーの高橋さんと話し始めてから。スムーズに決まったのは高橋さんのおかげです。どれも提案が良くて、あっという間に決まりました(笑)」
 
こうして和室2部屋の2LDKから1LDKと大幅に間取りを変えることになりました。

こだわりポイント1:計算し尽くされた寝室の仕切り

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以前お住まいだった賃貸は1Kで、寝る場所とリビングが同じだったため、リノベーションではしっかりと分けたいということ。加えて、室内全体を明るく開放的にしたいという要望でした。そこでの提案は、まず開放的な空間のために2部屋を解体して、リビングと一体化。さらに、寝室となる空間はあえて天井いっぱいの壁ではない、L型の造作家具で緩やかな仕切りとしました。そうすることで開放感だけでなく奥の空間まで光が届くのです。

「リノベーション前はリビングに自然光が一切入らず、電気の光のみ。なので、なんとなく暗い印象でした。全体的に明るさがほしいと伝えたところ、高橋さんからご提案いただいたのが、仕切りと天井の空白。少し隙間があることで空間全体の印象も変わると聞いたので、そのままお任せしました」
 
仕切りにした理由はもう一つ。寝室にウォークインクローゼットの機能を兼ね備えるため、既存の収納家具を利用しました。チェストやラックなどの幅・高さに合わせて仕切りのサイズを決定。部屋や扉付きクローゼットではない、天井開放ウォークインクローゼット+寝室機能という1スペースの提案です。
 
「僕たち物が多いので、ウォークインクローゼットが欲しかったんです。それを伝えると、寝室にウォークインクローゼットの機能も取り入れようとなって、活かしたのが既存の家具。ある物で工夫してくれました」
 
天井と間があることによって、物を置けるスペースも生まれました。お酒を置けばインテリアのアクセントに。ディスプレイ風に置くことができます。

こだわりポイント2:床材の変化で緩やかに分ける、新しい空間

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リビングは木フローリングにしましたが、寝室へ行く導線はあえてモルタル調に。床材を切り替えることでかつての廊下のような空間でもありつつ、ちょっとしたスペースを生み出しています。
もともとは土間を造りたかったそうですが、広さや間取り配置から、居室内に自由に過ごせるスペースとしてこちらを造りました。こういった床材を変えて空間をさりげなく分ける方法は、リノベーションでも人気の手法です。
 
現在は奥さまのPCスペースになっているとのこと。リビングでもないこの空間は、用途目的が決まっていないことが魅力。陽の光がたっぷり入るので寝転んで日向ぼっこやストレッチをしたり、グリーンを置くスペースにしたりと、自由に使うことができます。

こだわりポイント3:来客時は寝室になる!万能小上がり

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お二人が座っている小上がりはとにかく優秀。さまざまな機能を兼ね備えています。
 
(1)お客さまをもてなす空間として
 
「和室を取り壊して1LDKにするから、来客時のスペースはどうする?となって、小上がりが欲しいよねとなったんです。ちょっとしたお茶も出せる小スペースになりました」
 
(2)普段はベンチとして
 
「普段はここにテーブルを持ってきて食事をします。テレビを見ながらくつろげるスペースにもなります」
 
(3)来客時はカーテンをプラスして個室に変身!
 
「畳にしたのは親父が泊りに来た時、寝られるようにするため。天井にカーテンレールをつけたので、寝る時は個室になります」
 
(4)PCデスクになる造作棚を設置
 
「足が入るように、小上がりと壁の間にスペースを造ってもらいました。ここでPC作業もできます。最初はそんなこと全然考えてなくて、棚はオープンタイプで可動式がいいよねと話していたくらい。コンセントも近くにあるから充電ポートを置いて配線を整理しました。かなり便利です」

(5)収納力アップ
 
小上がりの下の部分は、引き出し式になっていて十分な収納力を備えてします。

小上がりはリゾートホテルにあるDAYベッドをイメージして造ったとのこと。その時々に応じて使える機能性抜群の小上がりが出来あがりました。

こだわりポイント4:料理人のご主人も大満足のキッチン

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キッチンは、料理人であるご主人の強いご要望で使いやすい広さを確保。
 
「キッチンの広さは譲れない条件でした。もとは壁づけキッチン。狭くて使いにくかったので、幅を広げるため対面カウンターに変えました。晩酌をするので、作った料理をさっと出せてそのまま食べられて楽かなと。作業しやすいように背面にも作業台を設置しました。前後で作業できるから料理もしやすいです」
 
シンク下は大容量収納。調理器具や調味料などたっぷり入ります。

こだわりポイント5:とにかく収納力がすごい!

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寝室ウォークインクロゼットやキッチンカウンター、小上がりの造作棚など、収納を至るところに設けたのもこだわった点です。

キッチンカウンターの下もオープンタイプにしてお酒やグラス、本を置いています。並べるだけでオシャレな雰囲気になるので、いかにも収納という印象を与えません。 

小上がりの下には奥行きがある引き出しを設置。ここに来客用の布団などを入れています。
「引き出しはキャスターをつけたので楽々動かせるのもポイント。引き出しを取り出せば空間ができるので、布団を敷けば小上がりも含めて最大5名寝泊まりできます。まだ試してないけど、いつか挑戦したいです(笑)」

余白を造ってゆとりを楽しむ

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極力収納に変えた一方で、インテリアを楽しむスペースも確保。カウンターチェアやハンガーラックが置いてあるスペースは、あえて造った余白です。
 
「何かのための場所というわけではない、その時々の気分で楽しめるスペースも欲しくて、ちょっとした余白も造っていただきました。以前の賃貸では余白を楽しめることがなかったので、こういうのもいいなぁと改めて思います」

リノベーションならではのうれしい副産物

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壁に掛けている時計や帽子は、フルスケルトンにしたことで出てきたボルトネジを活用。
 
「あえていくつか残してもらって、時計や小物を掛けるのに使っています。何でも活用できて無駄がないですね」
 
これもリノベーションならではのもの。ボルトネジと躯体は同じ色で塗っているので、むき出しでも言われなければあるとはわかりません。

ベートーヴェンとの繋がりからテーマカラーをグリーンに

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リビングのドアとキッチンのタイルはグリーンで統一しました。
 
「当初、キッチンの白いタイルを考えていたのですが、ドアをグリーンにしたことで、キッチンもグリーンのタイルに変更しました。高橋さんから『世田谷区の姉妹都市であるオーストリアのドゥブリング区は音楽家ベートーヴェンが住んでいた街。そんなベートーヴェンの生家は、深いグリーンの扉が印象的なんです。そこで遠い街、遠い歴史と接続される、そんな物語はどうでしょうか?』と、提案されたんです。

さらにこのグリーンは偶然にも、妻が幼少期より大切にしていた、"ベンチにもなる収納ボックス"と同色ということも高橋さんから言われて、グリーンに変更しました。」

広々バスタブ、ライン照明で明るすぎない浴室

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浴室はご主人の希望で、広々とした浴室に。リビングと同じく、木をイメージした建材でゆったりできる空間にしました。照明は奥さまのこだわりで明かるすぎないライン照明をチョイス。
 
「お風呂が明るすぎるとゆっくりできないんです。電気をつけないで、洗面所の光が入ってくるくらいの薄暗がりが好き。でも照明をつけないわけにもいかないのでライン照明にしました。これくらいの明るさの方がゆっくりできるのでいい感じです」

リノベーションで困ったこと・苦労したこと

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お話を聞くとトントン拍子に進んだような印象ですが、リノベーションで困ったこともありました。

「排気と大梁の位置関係から、キッチンを最初希望したベランダ面に設置できなかったことと、内窓がつくれなかったことです。でもそちらが叶わなかった分、別のメリットがあって。窓に面した寝室からは陽の光が入ってきて朝はすぐに起きられるし、奥行きが活かされてLDKがすごく開放的になったんですよね。」
 
大変だったエピソードに上がるのがショールーム巡り。Fさんご夫婦も何回もショールームに足を運びました。
 
「何回も打ち合わせをして、いろいろなショールームに行きました。キッチンひとつにしても、スペックから色など決めることがいっぱい。浴室もタイルと壁をどの色にしようとか、各所細部まで決めることが多かったので、ショールームに朝9時に行くのはざらでした。もとは僕の実家だけど、今回一から十まで決めて出来上がったので、我が子のような感覚です(笑)」

これからリノベーションをする方にメッセージ

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実家のリノベーションだからこそわかったのが、片付けの大変さだったとのこと。
 
「親父が引っ越す前から片付けをしていたんですけど、物がとにかく多くて片付けるのに一苦労しました。フルスケルトンにするから、とにかく物を出さなきゃいけないのになかなか進まなくて、親父から『間に合わない』と言われて、最後は急いでみんなで片付けました。本が2000冊あったんですけど、この処分が想像以上に大変。最後はバタバタで、粗大ゴミにも間に合わなくて回収業者に何社も連絡してやっと見つけました。着工までの時間って最初は余裕をもって決めると思うんですけど、実際は想像以上に短い。なので、自分たちが思う以上にスパンは長くとった方がいいと思います」

まとめ

(1)工夫を凝らした収納部
今回のリノベーションでこだわったのは収納力です。物が多いということで、デッドスペースが生まれないよう至る所に収納部を造りました。収納部というと、収納扉付き(クローゼット)や、収納部屋(WIC)のイメージがのイメージが強いかと思いますが、今回のように既存の家具を活かしての収納部も実現可能です。また、壁面収納や小上がりの引き出しなど、小さな部分でも数があると予想以上の収納力を発揮します。カウンター下をオープンタイプにすることで、物を置きながらもオシャレな印象を与えるので雑多な感じにはなりません。
 
(2)自由に使えるフリースペース
リビングから寝室の導線、カウンターチェアを置いている余白はフリースペース。フリースペースのメリットは自由に使えることです。物の置き場所としてはもちろん、自由に過ごせる場所にもなるアレンジできるスペース。デッドスペースと似ていますが、フリースペースとの違いは自由が効かないことです。暮らす人がその時々に合わせて使えるのがフリースペース。空間の余白造りは、設計士と話しながら決めると最適な提案をしてくれます。
 
(3)仕切りで叶う開放的なゾーニング
1LDKというと「リビングと寝室の区切り=壁」が一般的ですが、今回のように天井まで壁を立ち上げない仕切りで、その役割を果たすことが可能。同時に、天井との間に隙間があることで、空間全体が一続きとなって開放感が生まれます。
 
リノベーションでは梁やダクト、配管の位置によって当初のご要望から変更することは少なくありません。しかし、できないからこそ生まれる新しい快適さもあります。制約がある中でも最大限に住む人の理想に近づけることができ、唯一無二の家を造れるのがリノベーション。今回はそんなリノベーションの魅力を再確認できた事例でした。

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&Reno編集部

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BeatHOUSEで日々奮闘するスタッフたち。わくわくすることを常に探しています。

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Writer

  • 日刊Sumai編集部

    自分らしい家づくり、住宅事例やリノベーションなどの情報を発信。ライター多数在籍

  • 山口 奈緒子

    大学院で空間デザインを専攻。輸入家具店にて勤務後、リノベ不動産でワクワクする住空間を全国へ広めている

  • 萩原 和

    リノベ不動産にてリノベーションを多数ご提案。その後マーケティング部で&Renoの企画に携わる

  • 山下 さと子

    建築学科卒業、不動産ディベロッパーなどで働いた後、web業界へ転向しフリーランスへ。一児の母

  • 神木 千鶴

    専門商社で営業職に従事、その後出版業界でディレクター・ライターとして勤務。子育てサークル代表