お客様インタビュー
2018.08.20
あの素敵なお家って何でできてるの?~建材紹介特集Part.1~
見ているだけでワクワクしちゃう、こんなお家に住みたい、そんな画像を眺めるだけでも楽しいですよね。
今回はそんなお家に実際に使われている建材や工法についてご紹介してみます。
目次
外観だからこそ一番好きな色を
今回ご紹介するのはブルーとホワイトの組み合わせがすっきりと可愛い外壁のこちらのお家。
玄関前のタイルと淡いブルーの玄関トビラの色合いが、まるで絵本の世界に誘うよう。
帰宅する度にスキップしたくなりそうですね。
縦長の窓が二つ並んだスタイリッシュさとカーブを描くバルコニーはうちの自慢の建築士による完璧な計算のたまものです。
使用した塗装材は
菊水化学工業株式会社さんの”グラナダフレッシュ”
外壁は紫外線や熱に最も晒される部分です。
こちらの塗装材は紫外線や熱の劣化に強く、防カビ・防藻性にも優れています。
水分を透過しやすく、余分な水分を外に逃がし、塗膜が膨れてしまうことを防ぎ、雨で自ら汚れを落とすこともできます。
これなら可愛らしい外壁の色合いを損なわずに住み続けられますね。
見たことある気がしませんか?この床のデザイン
この床の貼り方、”ヘリンボーン”って言うんです。
リノベーションされてないお家だとあまり見ることはありませんが、オシャレなカフェや、リノベーション済みのお家の床に使われてたりします。
語源をひも解くとherringboneのherringがニシン、boneが骨で、”ニシンの骨”という意味になります。
長方形か山形の床材を組み合わせるのですが、今回は長方形の床材を組み合わせることでより多彩な木目が味わえる仕上がりとなっています。
床材には無垢材の”オーク”を使用。
耐久性と耐水性に優れていて、床材としてよく使用される木材です。価格がリーズナブルでありながら加工や着色がしやすく、特筆したデメリットもありません。
はっきりとした木目が特徴的で、飽きのこない自然のデザインが楽しめます。
モザイクタイルのお店感
造作の洗面所にもオークを使用。
“造作”って字からなんとなく意味は分かるきがするけど、お家まわりで使われるこの言葉、具体的にどういう意味なのかしら、なんて思ってる方もいらっしゃるでしょうか。
造作棚や、造作の〇〇というのは、施工時に一緒に作ってしまう造り付けの家具を言います。お家を作る時に一緒に作るので、ピッタリな寸法の、壁や床と合わせた思い通りのデザインに出来上がります。
あともう一つポイントがあるとすれば、施工費用に含むことで家具を別で買うよりコストが抑えられ、住宅ローンでの支払いが可能になることでしょうか。
壁面には部分的に”名古屋モザイクさんのコラベル”を使用
コラベルでは、1つ1つのタイルを、自分でどの色をどこに配置するか決めることができるので、こだわりの見せどころになります。
このオークの洗面台とモザイクタイルがお店のようでオシャレですね。
この先の人生、ずっと付き合いたい色が見つかった
壁面に使用したアクセントカラーは”ROOMBLOOMさんのペイント”。
有害物質がきわめて少なく、環境と人に優しい、ツンとしたい匂いの無い室内用水性ペイントです。ROOMBLOOMさんの特徴は何と言っても可愛くて多彩なカラーバリエーションとそのネーミング。
ちょっと影になって分かりづらいですが、左の事例には、壁面にグレーっぽい
NY - midnightカテゴリの24/7 cityカラーを。
右の事例には、淡いターコイズブルーのような
you - chillカテゴリのquiet roomカラーをそれぞれ使用。
オンラインショップでは色ごとのストーリーを見ることができます。
住む人のストーリーと交差して素敵なお住まいになりそうです。
付け梁天井の存在感
使用したのは天然木の”SPF材”。
Spruce - スプルース(えそ松)
Pine - パイン(松)
Fir - ファー(もみ)
等の樹木の総称で、成長が早く安価で、加工のしやすい木材です。
天然木なのでナチュラルなあたたかさと、時が経つほどに風合いの変化を味わうことができます。
“ルーバー”という工法で、隙間を開けて細長い羽板を配置することで角度によって異なる表情を見せてくれます。
耐久性は人口木の方がありますが、床と違って日々踏みしめることがない天井に天然木使うことで、コストを抑えながらデザイン性と機能性を両立させた天井です。
憧れの隠しトビラを自分のお家に
入口の隣にあるのは造作本棚。なんとこれ、トビラなんです!
トビラが本棚になっているなんて隠しトビラみたいで夢がありますね。
階段を上って行き止まりかと思いきやトビラでした、ってお客さんが来るたびに驚かせたくなってしまいそうです。
可動本棚に使用したのはオークの”集成材”。
集成材は小さく切り分けた木材を乾燥させて接着した人工木です。品質と強度が安定しているので、本棚とトビラの二つの役割をこなすために用いました。
実際に本をおいて暮らしてみれば、毎日を遊び心と共に過ごせそうです。
具体的に建材を知ってみる
世の中にはありとあらゆる様々な建材があります。いざ自分のお家を一番理想的な形に仕上げようとして、一から全ての建材を調べるのは至難の業でしょう。なのでやはり一番やりやすい手は、沢山お家の事例を見て、自分の具体的な好みを探してみることではないでしょうか。
お家の事例の中でも、やはりリノベーション事例がオススメです。既にデザインされて作られた後の新築のお家より、自ら住むお家を自分好みに作り替えたリノベーション事例には先人のこだわりが詰まっています。注文住宅もオリジナルで作れますが、中古を買ってリノベーションする方が総額が安く済む分、リノベーションにお金をかけた事例もたくさんあるので、より個性的なデザインが見つかるかもしれません。
そしてあと一歩、お気に入りの事例を見つけたらそこに使われた建材を知っておくことで、自分が建築士の人にお願いする時に例えを用いてよりスムーズに理想に近い建材を提示してもらえるはずです。