リノベのハウツー
2019.05.18
「床の間」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集123
目次
■床の間
「床の間」とは、「日本建築で、座敷の床を一段高くし、掛け軸・置物・花などを飾る所」のことを言います。中世、室町時代以降の書院造りの発達に合わせて形成されていきました。
各辞書・辞典からの解説
「床の間」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「大辞林 第三版」より
「大辞林 第三版」において「床の間」とは、「座敷の正面上座に一段高く構え、掛軸・置物・花などを飾る場所」のことです。その歴史は、「室町時代の押板おしいたと上段を原形」としたことにはじまります。「仕上げにより畳床と板床があり、また形式としては本床・蹴込み床・踏み込み床・洞床ほらどこ・袋床・釣り床・織部床・置床」などがあるのが特徴です。
(2)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「床の間」とは「日本建築で、座敷の床を一段高くし、掛け軸・置物・花などを飾る所」であると説明されています。「中世、書院造りの発達とともに形成され、近世以後の重要な座敷飾り」となりました。
(3)「家とインテリアの用語がわかる辞典」より
「家とインテリアの用語がわかる辞典」において「床の間」とは、以下のような文章で説明がされています。
「書画をかけたり、置物などを飾ったりするため、和室の床を一段高くしたところ。室町時代以降、僧房などで香炉や花瓶を飾った押し板が起源とされる。近世以降、床の間の存在が格式的な意味をもつようになり、本床(ほんどこ)と呼ばれる形式が成立。一方、それ以外にも、自由な発想による多様な形式の床の間が、茶室や数寄屋づくりの客間に作られるようになった。」
(1)〜(3)を合わせてみると、「床の間」とは「日本建築で、座敷の床を一段高くし、掛け軸・置物・花などを飾る所」であることがおわかりいただけたと思います。