お客様インタビュー
2021.07.26
vol.73【リノベ|インタビュー】海外インテリア好き必見!レンガ、タイルで各国のアイディアを取り入れた再リノベ
今回ご紹介する Nさんご夫婦邸は、海外インテリアが好きな方に見てほしい事例です。リノベ済物件をリノベーションして、活かせるところはそのままに、こだわりたい部分は妥協なしで自分たちの世界観を表現しました。物件探しからこだわった点について伺ってきました。
■リノベ費用:約700万円(購入当時:築25年)
■二人暮らし|61.08m2|3LDK→2LDK
目次
1.お家探しのきっかけ| 資産になることに魅力を感じて検討
物件購入の経緯を教えてください。
「以前は1Rの賃貸に住んでいました。手狭だったのでもう少し広い賃貸を探し始めたんです。でも1DKや1LDKで築年数も新しいものをと探していると、予算もそれなりになって。高い賃料なのに資産にならないことを考えたら、購入もありなんじゃないかと思うようになりました。」
最初からリノベーションでご検討を?
「リノベ不動産さんを知ってからです。リノベ済物件もいいと思ったけど、自分たちでリノベできることに魅力を感じたし、一般的な新築よりも安くなっていいなと。ここはリノベ済物件ですがリノベーションしました」
他社はご覧になりましたか?
「見てないです。リノベ不動産さんをInstagramの広告で見つけてからすぐに資料請求をして、そのまま話を聞きました。物件探しとリノベーションが一体となっているのがいいなと思いました」
物件探しの時点で「こんなふうに暮らしたい!」など、理想のライフスタイルや希望のイメージはありましたか?
「イメージしていたのはNYスタイルやブリックスタイルなど海外のようなお家。そして常にショールームのようにキレイであること。そんなお家に住みたいと思っていました」
物件選びの優先順位を教えてください。
「予算を決めた上で絶対に外せなかったのが広いバルコニー。これは主人の強い希望でした。次に物件の広さ。これも重視した点です」
エリアはどうやって決めましたか?
「私の地元以外の場所に住みたいと思って選びました。なので、ここはなんのゆかりもない場所なんです。気に入った理由は商業施設が集まる街に出やすいし勤務地や都内へのアクセスもいいなと」
何件ご覧になって、こちらの物件に決めましたか?
「見たのは全部で3件です。ここの決め手はなんといってもバルコニー。とにかく広いし見晴らしが良くて気に入りました。ここは築25年ですが、リノベ済物件でキレイだったので、25年という築年数を感じなかったのが決め手でした。」
2.お家の中の、"好きな場所3つ"
海外のようなお家をイメージしたという言葉どおり、好きな場所3つには海外の要素を取り入れています。どれもデザイン性が高く、無意識に整理整頓して美観を保ちたくなる空間です。思わずマネしたくなるポイントをご紹介していきます。
BEST1【ダイニング】
「今回主にリノベーションしたのがダイニングとキッチン。床はインテリアと合わせやすいヴィンテージ感ある床材にしました。ダイニングは食卓だけではなく、ラウンジみたいにワインを飲んだりさっと朝食を食べたりするスペースが欲しかったので、端にカウンターテーブルを置きました。キッチンカウンターのワインコーナーは造作です。ここにワインボトルとグラスを集約しています」
キッチンカウンターをくりぬいて作ったワインコーナーは見た目にもオシャレ。これだけでスタイリッシュな雰囲気ですよね。ラウンジのようにカジュアルに使えるスペースも欲しいという想いから生まれたのがこのワインコーナーです。自分がその空間をどんなふうに使いたいのかを考えると必要なものが思い浮かびます。
BEST2【キッチン】
「もとから対面キッチンでしたが、食洗機とオーブンを付けたかったのと、白・ネイビーのコンビネーションにしたくてキッチンは総入れ替えしました。キッチンで意識した海外テイストはこのサブウェイタイル。ダイニングにも施して(カウンターテーブルがある場所)アクセントになっています。コンロ前はお手入れがラクです。ちなみに主人いわく、リスボンやポルトガルではタイルを好きにペイントするらしいです。なのでうちもやろうと思えばできます(笑)」
BEST3【リビング】
「洋室をなくして広いリビングにしました。一番したかったのはこのブリックウォール。本物のレンガを使っています。部屋のアクセントになっていてお気に入りです」
ブリックウォールはNYスタイルの王道の一つ。これくらいインパクトがあるとそれだけで様になりますね。ヴィンテージ感があるのにどこか現代的なのもブリックウォールの魅力です。床が落ち着いたブラウンなので変に浮くこともありません。
間取り
間取り左:Before | 右:After
浴室・玄関・玄関入って右側の洋室・トイレは既存残しです。大きなレイアウト変更はLDのみ、それ以外は主に内装を変えました。もとからあるものを活用してガラッと生まれ変わったスペースも。他の場所がどのように変わったのか見ていきましょう。
3.お部屋ツアーその1|収納を活用したワークスペース
「仕事部屋が欲しいと思ったのですが、一部屋潰すのはもったいないなと。いろいろ探していたところ引き戸を閉めれば隠れるアイディアを見つけて、それならここを活用しようと思って改造しました。デスクと固定棚の他、コンセントと照明・スイッチも付けてもらいました」
仕事で使うボディや掃除機をしまえるスペースも作ったので収納力も抜群です。部屋を作らずとも、こうやって既存収納を活かせばオリジナルスペースを作ることができます。
お部屋ツアーその2|抜け感があるシックな廊下
廊下はLDと同じ床材、ドアも床の色味と合わせてダークブラウンにしました。白壁とのコントラストでシックに仕上がっていますね。寝室は引き戸からガラスの引き戸に。透けるガラス戸は抜け感があるので閉めていても圧迫感が出ません。
お部屋ツアーその3|NYスタイルな洗面室
洗面室はすっきり見えるオープン収納に。ブルーのタイルと木のブラウンの配色が海外のお家ような雰囲気ですよね。洗面ボウルはNYスタイルでよく見られる独立型にしました。洗面鏡の扉を開けると収納になっているため、細々した小物もスッキリ仕舞えます。
4.収納で工夫したところ
今回変えた収納は二つ、寝室とキッチンです。もとからあるものを活かしてリニューアルしたり、ピンポイントで新たに取り入れたりとどちらも参考にしたくなる収納アイディアです。
・寝室
「寝室に二人の物を集約しようと思って広げました。もとからあるクローゼットを広げつつ、廊下の収納と貫通してくっつけたので、端から端までたっぷり入るようになりました。ここに収まらない物はベッドの下にしまっています」
・キッチン
「コンロの壁をくり抜いて調味料コーナーを作りました。すぐに取り出せて便利です」
5.コスト・スケジュールの決め方
予算内に収めるためにどうされましたか?
「変えるところとそうでないところのメリハリをつけました。リビングのブリックウォールやキッチンなど譲れない部分は妥協せずに費用をかける分、リノベ済でキレイなところは変えませんでした」
スケジュールのために工夫されたことは?
「スケジュールというよりは、1Rから早く引っ越したかったので巻きで進めました。その一つがキッチンです。コロナ禍でショールームの予約がなかなか取れなかったので、ショールームに行かずにカタログで決めました」
6.内装・インテリアのアイディア
本当に内装が素敵でお手本にしたい方がいると思うのですが、デザインやテーマはどのように決められましたか?
「内装・インテリアに関してはほぼ主人からのアイディアで、そのベースは彼の人生経験。これまで行った国や見てきたものなど、彼の頭の中にあるものを表現したって感じですね。だからNYやリスボンといったいろんな国の要素が入っているんです。写真なども見ましたが、表現の仕方を参考にしたのであって、何かエッセンスを取り入れたわけではないです。あとは主人の前職がキッチンのコンサルティングで、そこで見てきたデザインやレイアウトの経験も踏まえて形にしたという感じです」
7.リノベーションの反省点
家づくりを振り返ってみて、反省点はありますか?
「キッチンのカウンタートップをマーブル調にすればよかったかなと。あとは予算があれば浴室も変えたかったです。それくらいですね」
まとめ
今回のポイントを見ていきましょう。
1、築年数をカバーするリノベ済物件
最初は築年数を条件にしていても、本当にNGかというと、実際に物件を見るまではわからないということがよくあります。築年数は一つの基準ではありますが、管理状況が良かったり、リノベーションなどお手入れをしている場合は、築年数が気にならなくなるケースも多くあるのです。今回の事例ではリノベーション済で、バルコニーなど他の条件も良かったことが決め手となり築年数がカバーされることとなりました。
2、部分ごとに各国のテイストを取り入れる
今回の事例でリビングはブリックウォール、キッチンはブリックタイルなど各テイストを代表するエッセンスを大きく取り入れていました。存在感のあるものを取り入れるとそれだけで空間にメリハリがついてこなれ感が生まれます。まずはこれという象徴的なものを決めて、それに合わせて周りの配色を考えればまとめやすくなりますよ。
3、その時々で使い分けられるダイニング
ゆっくり食事をするときとお酒だけで楽しみたいとき。同じ空間でもその時々で使い方が変わります。ダイニングはどちらにも対応できるように、特にラウンジで飲めるようなスペースが欲しいということで、すぐにワインを取り出せるワインコーナーを作りました。すぐ隣にカウンターテーブルを置けばいつでも好きなときにワインを楽しめます。その空間でどんなふうに過ごしたいのかを考えれば、自然と必要なものがわかってきますよ。
4、くり抜いてオシャレな収納に
収納を増やすというと、新たに箱状のものを作ったり固定棚を付けたりが多いですが、キッチンカウンターのワインコーナーやコンロ前の調味料入れのようにくり抜いて作ることも可能です。新たに場所をとることなく、また見た目にもオシャレなのでディスプレイのようにしまいたい方にもオススメです。
5、収納を活用してワークスペースに
ちょっとしたスペースがあれば作れるワークスペース。今回はリビング収納を活用して作りました。扉が付いているので使わないときは隠せてすっきり。こういった斬新なアイディアもリノベーションでは抵抗なく実現できます。
6、既存の収納を改造して生まれた広々クローゼット
寝室はクローゼットを広げて廊下側の収納と一体化し、端から端まで収納できるワイドなクローゼットにしました。このように中を貫通して既存の収納を組み合わせて大容量収納にすることも可能です。
以上の6つのポイントで、理想の海外テイストのお家となりました。どれもマネしたくなるアイディアが詰まったリノベーションでしたね。変えるところは大きく変えて、使えるものはそのままにすれば予算の内訳も考えやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。