お客様インタビュー
2018.11.23
「コンクリートむき出しって、寒くないの?」
コンクリートむき出しの無機質な感じが、デザインとなり、憧れる人も多いのではないでしょうか。ですが、あまり街中でみかけなかったりするものでもあるので、本当のところ性能が、どうなのかは気になるところです。この記事では、そんなコンクリートむき出しの仕上げについての特徴を紹介します。是非、家づくりの参考にしてみてください。
1. コンクリートむき出しのメリット
コンクリートがむき出しになっている事は、デザインとして そのままでよいことがまずはあげられます。
有名な建築家が、作品にコンクリートうちはなしの建築物を積極的に採用したことにより、コンクリートが単なる構造物としてではなく、仕上げ材として認知されるようになってきたのが大きいです。
また、それが結果的には他の仕上げ材を施さなくては良くなる事からも、コストダウンになるというメリットはあります。
2. 本当のところ寒さはどうなのか
コンクリートのむき出しは寒いのでしょうか。その疑問に 答えるとしたら答えはイエスになります。
寒さを決定づけるのは、外の寒さが伝わりやすいか否かになります。
コンクリートは、熱を通しやすい性質を持っていますので、何もほどこさないと寒い環境となります。
3. 寒さ対策
かつての日本建築においては、断熱材が無いのが主流でしたので、コンクリート打ち放しの建築もさほど影響はありませんでした。
しかし、今は省エネ化があたり前であり、省エネ化をする事が義務にもなってきています。
今の省エネ基準に適合させようとすると外壁面と内壁面の両面をコンクリート打ち放しの仕上げとする事は難しくなっています。
既存の両面コンクリートでできている建築物をリフォーム等して使用したい場合などとして考えられるのは、断熱材を施すことです。例えば、内壁面などに断熱材を施すと、断熱材をむき出しにすることはできませんので、ボード等の上にクロス等をはって仕上げる事になります。これによって、寒さというものは大きく改善されるのですが、コンクリート打ち放しのテイストは損なわれるものとなります。
4. それでもどうしてもコンクリート打ち放しがいい場合
どうしても、コンクリート打ち放しのテイストを残したいんだという場合のいくつかの方法をご紹介しましょう。
①断熱塗料を塗る
断熱材の役割をする断熱塗料というものがあります。これの透明色をコンクリート面に塗るという方法で、いくらかの断熱効果を得る事はできます。しかし、塗料自体は非常に薄い厚みしかありませんので、当然一般的な断熱材には能力は及びません。
②コンクリート調の壁紙を貼る
コンクリートテイストの壁紙クロスというものも存在します。これを断熱材を施した、ボード等の壁上に貼りつける事で、コンクリート調を維持することはできますが、わかる人にはすぐ偽物だとわかってしまうでしょう。
③外壁側に断熱を施す
内部部分は仕方ないとして、外部部分に断熱を施すという方法もあります。ですが、外部の部分のコンクリートのイメージはなくなりまので、そこへの妥協は必要になります
5. まとめ
コンクリートの無機質感にあこがれる人もたくさんいる事でしょう。一般住宅の場合ですと、ほとんどが木造なので縁はそこまで無いかもしれませんが、マンションやちょっとお金を出して鉄筋コンクリート住宅にと思っている方もいるかもしれません。
デザインと性能とは、相反するものだと良くいいますが、まさにこのコンクリートむき出しはその通りの事かと思います。
ある程度の工夫をする事は可能ですが、ある程度の妥協をする事必要になるかと思います。
この記事を参考にしていただき、今後の家づくりに生かしていただけたら幸いです。