リノベのハウツー
2020.12.07
「フィラメント」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集420
■フィラメント
「フィラメント」とは細かい糸状の線のことです。電球や真空管の内部にあり、電流を流すと熱電子を放出します。フィラメントは数十本の単線をえり合わせて、1本の糸を構成しています。糸が1本のときはモノフィラメントと呼びます。
各辞書・辞典からの解説
「フィラメント」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「フィラメント」とは、1つ目の意味が「電球の発熱線条や、電子管の直熱陰極。ふつう、タングステンを用いる。」、2つ目の意味が「連続した長い繊維。」、3つ目の意味が「三次元プリンターで射出される合成樹脂。リールに巻かれた繊維状のABS樹脂またはポリ乳酸などからなる。」となっています。
(2)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「フィラメント」とは、1つ目の意味が「電球、真空管などに用いられる発熱体。タングステンを用いることが多い。」、2つ目の意味が「天然繊維、化学繊維などで長い繊維をいう。ステープルファイバーに対する語。」となっています。
意味は「デジタル大辞泉」とほぼ同様です。
(3)「世界大百科事典」より
「世界大百科事典」において「フィラメント」とは、以下のような文章で説明がされています。
「白熱電球の発光部として熱放射を起こす部分。高融点で蒸気圧が低く,かつ適当な電気抵抗値を有して可視領域で十分な放射が発生しなければならない。同時に線引き加工ができ,機械的強度ももつ必要がある。初期の白熱電球では白金や炭素が用いられたが,現在ではもっぱらタングステンが使用され,高温でのフィラメントの変形を防止するため微量のAl2O3,SiO2,K2Oが添加されている。そして,タングステンの蒸発を抑制するために電球内に不活性ガスが封入されているが,封入ガスの対流によるフィラメント温度の低下を防止するために,フィラメントとガスの接触面をできるだけ少なくした二重コイル(一度巻いたフィラメントをもう一度巻く)が使われている。」
(1)〜(3)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「フィラメント」とは、「電球の発熱線」のことであるとおわかり頂けたと思います。