リノベのハウツー
2020.11.15
【DIY塗装にトライ】浴室の壁を自分で塗装するならここをチェック
長期にわたって使用していると、浴室の汚れやカビは気になってくるものです。もしくは中古家屋を購入した場合、予想以上に浴室の汚れが気になったことなどはありませんか?
今回は、浴室の壁塗装にフォーカスを当てていきます。浴室リフォームでよく行われるのは、ペンキによる塗装です。DIYでうまく対処ができるのか、業者に頼んだ場合の相場などを解説します。
浴室の壁を塗装する
まずは、浴室の壁の素材をチェックしましょう。システムバスや全面タイル張りの場合は、塗装での対処には向きません。モルタルやコンクリートの上からすでに塗装しているものであれば、DIYで塗装していくことができます。
DIYで浴室の壁を塗装するメリットとデメリット
メリット
モルタル壁やコンクリートに塗装している壁仕上げの場合であれば、上から再度色を塗ることで、状況を改善できます。自前でやることのメリットは、塗料と備品を買いそろえることで事足りることです。業者に頼むよりも圧倒的に安く上がります。
(参考:ナフコオンラインストア「かべ・浴室商品群」)
(参考:ぬりはり「トップページ」)
(参考:家仲間コム「浴室塗装リフォーム/塗り替えれば費用も安く抑えられますよ!」)
また、年を経るごとに塗料も進化しているので、新品の塗料で塗装した場合、今まで以上の防カビ効果も期待できます。
そして、気に入った色を使うこともできるのもグッドポイントです。暗くなりがちな浴室天井ですが、明るい色使いで雰囲気を一変させることも可能です。浴室用の防カビ対策が施されたペンキでも、色のバリエーションは多岐にわたります。
デメリット
色を塗り重ねるだけなので、当たり前ですが、機能が良くなるわけではありません。また、損傷が激しい場合には、素人の対処では難しいでしょう。色ムラなど、仕上がりがうまくいかない場合もあります。
浴室換気など機能性向上目的の場合は、機械の増設など大掛かりな工事が必要になります。壁の痛みが激しい場合、またキレイな仕上がりを求める際には、業者に頼みましょう。特に壁に穴があいているなどの場合は、壁本体の修復が必要です。一刻も早く業者に連絡を取り工事の予定を取り付けましょう。
浴室の壁塗装で便利なアイテム
ローラー式のハケと通常のハケは必需品です。そのほかにも、高いところを塗る際に便利な伸縮式の継ぎ柄、塗りたくない場所を保護する養生シート、マスキングテープ、使い捨ての雨かっぱなどがあると便利です。ペンキは「防カビ・浴室用・ツヤなし」ペンキを選びましょう。
浴室の壁塗装の手順
保護したい場所を養生シートやマスキングテープで覆ったのち、隅からハケでペンキを塗っていきます。隅を塗り終わった後、ローラー式のハケで中央部を塗っていきます。16Lのペンキで平均して80m2ほど塗ることができます。多少のムラは気にせず、大胆に塗っていきましょう。
1度全体の塗りが終わったら、乾燥させます。その後2度目の塗装を行います。乾燥させた後でも気になる色ムラや塗の足りない部分は、意識的にケアしながら、再度全体を塗装していきます。
浴室の壁塗装の事例
塗り替えの様子。
養生テープ以外にも大きなビニールシートや新聞紙を使って、浴槽本体やシャワーヘッドなどを保護していきます。養生マスカーといって、養生テープとビニールシートが一体になったものも販売されています。
浴室内の塗り分け例です。
壁の色は、1色だけに統一する必要はありません。2色用意して塗り分けるのも面白いです。
DIYの場合、ペンキ(1.6L)の代金が3,000円から5,000円ほどです。その他備品を買っても7,000円ほどですべて揃います。
※DIY商品の価格帯を以下に出します。
ペンキ1.8L 3,748円
小型ハケ 128円
ペイントトレイ 405円
継柄 660円
ローラー 405円
ローラー毛 405円
-―――――――――――
参考価格 計5,751円
(参考:ナフコオンラインストア)
浴室の壁塗装を依頼したい場合は
1坪から1.5坪の浴室であれば、壁塗装のみを発注する場合、平均して90,000円~150,000円が相場になります。
換気などの機能性の向上や、壁面補強・改修などの工事があればその分費用はかかります。
また、ユニットバスの場合、上塗り塗装には向きません。カビや汚れが気になる場合、ユニットバスごと総取り換えということになります。
ユニットバス本体価格 :250,000円~800,000円
ユニットバス交換工事費:700,000円~800,000円
この場合は、まずは現状と取れ得る対策についてまずリフォーム業者と相談することをおすすめします。
(参考:アラキ工務店「3.ユニットバス工事の適正価格」)
まとめ
いかがでしたか?今回は浴室の塗装に注目して解説しました。
DIYとはいえ、最近ではネットで検索すると、文章での解説に加え、動画での紹介なども多く掲載されているので、心理的な負担も低くなってきました。その分、チャレンジされる方のすそ野も広がっています。
自分好みにすべてを賄えることが、DIYの魅力です。例え失敗したところがあっても、逆にそこに愛着がわくこともよくあります。
広範囲の汚れや大きな損傷など、対処不可能なものは積極的にリフォーム業者に相談をおすすめしますが、小規模の改善であれば、ご自身で対処することで自宅への愛情も深まります。
ちょっと快適な未来へ、DIYリフォーム始めてみませんか?