リノベのハウツー
2020.07.29
犬のためのリフォームがストレスに?知っておきたいリフォーム中の配慮
最近は室内で犬を飼うご家庭が増え、犬が快適に過ごせる床や耐久性のある壁にリフォームすることも多いようです。ただし、犬のためにと思って行ったリフォームが、犬にストレスを与える原因になることもあります。
リフォーム中のどのようなことが犬にとってストレスになるのでしょうか。また、ストレスを軽減するための対策についてもご紹介します。
リフォーム中の家は犬にとってストレス?!
リフォーム中は、家の中が普段とは違う環境になることも多いでしょう。どのような点が犬にストレスを与えてしまうのでしょうか。
見慣れない人が家の中にいる
犬にとって家は自分のテリトリーです。縄張り意識を強く持っているため、普段は出入りしない人が家の中にいることに対してストレスを感じることもあります。
工事によって生じる音や振動、においに反応する
リフォームの内容によっては大きな音が発生したり、振動が生じたりします。強いにおいが発生することもあるでしょう。犬は聴覚や嗅覚が優れているため、それらで怖がらせたり不快に感じさせたりする恐れもあります。慣れない環境は、犬に不安を与える要因にもなると心得ましょう。
脱走の危険性もある
業者の出入りや作業の都合上、門扉を開放することもあります。そこから犬が脱走してしまうこともあり、迷子になると余計にストレスを与えてしまうでしょう。
業者とのトラブル
犬が工事をしているところに近づいて、作業を中断させてしまうこともあります。様々な工具が置いてあり、触ると危険なものもあるでしょう。怒られたりケガをしたりして恐怖心を与えてしまう可能性もあります。また、業者の中には犬が苦手な人がいる場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
リフォーム中にできる犬のストレス対策
リフォーム中は日常とは違う環境になることも多く、普段以上に犬への配慮が必要でしょう。犬のストレス軽減や解消のために工夫をして、快適に過ごせる準備や確認も大切と言われます。
犬が落ち着いて過ごせるスペースを確保する
リフォームする場所からできるだけ遠い部屋に犬が過ごすためのスペースを確保しましょう。特にお昼寝やトイレスペースは安心できる場所を選ぶことがおすすめ。工事する部屋から聞こえてくる音や流れてくるにおいをできるだけ抑えられるように工夫することで、ストレス軽減にもなります。
大きな工事中は外に連れ出す
数日間にわたってリフォームを行う場合など、大きな音や振動が発生する日や時間帯を事前に教えてもらいましょう。強いにおいが出る日も同様です。その間はできるだけ外に連れ出したり、ペットホテルや知り合いに預けたりしてもよいでしょう。
なるべく一緒にいる
業者が出入りしたり作業したりする間は、できるだけ犬と一緒に過ごしましょう。怖がる様子のときには声を掛けるなどして安心させる配慮も忘れずに。
受けたストレスを解消させる
リフォーム中は少なからずストレスを感じていることがあります。いつも以上にスキンシップをとるなどして、受けてしまったストレスをしっかりと解消させましょう。時間をかけてお散歩したり、思いっきり遊ばせたりと、犬に合った方法を選ぶとさらにいいですね。
脱走しないように対策する
脱走したり、工事をしている場所に近づいたりするのは危険です。恐怖心を与えてしまうこともあります。ケージの中に入れたり、リードでつないだりして対策をしましょう。
犬のストレスサインとは
犬によってストレスサインは様々です。例えば、落ち着きがなくなってウロウロし始めたり、反対にかたまってうずくまってしまったり震えていたりすることもあります。上半身が後ろに引けていたり、耳を後ろに倒していたりすることも。また、自分の体を舐め続けたり噛んだりする行為もストレスサインです。
顔に現れるサインとしては、目を細めたり口を開けたままハアハアしたりなどの変化があります。また、あくびを頻繁にすることもあります。無駄吠えや、うなり声を発する場合もストレスを受けている可能性があります。
これらの様子が見られる場合はストレスを受けていると考えられます。ストレスを放置すると、食欲不振や下痢、嘔吐、脱毛、パニック状態になるなど、体に不調が出てくることもあります。サインを見逃さずに対策をしたり、ストレスを解消させてあげたりしましょう。
まとめ
リフォームの内容にもよりますが、リフォーム中はいつもとは違う環境になることも多いです。知らない人が家の中にいたり、大きな音や振動が生じたりすることは犬にストレスも与えます。なるべくストレスを与えないように、安心して過ごせるスペースを確保したりストレスを解消させてあげたりして、犬への配慮を忘れないようにしましょう。