リノベのハウツー
2020.04.28
ローン返済中に住み替えが必要に。そんな時は住み替え住宅ローンを活用しよう!
お仕事の関係で、「ローン返済中なのに、住み替えが必要になってしまって困った!」というケース、実はよくあります。
しかし、そういった際に「ローンの残りはどうなるの?」、「損をしない方法はないの?」と不安に思う方もいるでしょう。
そこで今回は、ローン返済中に住み替えが必要になった場合のための「住み替え住宅ローン」についてご紹介します。
住み替え住宅ローンについて
まずは住み替え住宅ローンについて理解を深めましょう。
住み替えローンとは?
住み替え住宅ローンとは、住宅ローンが残っており、住宅を売って得た資金でもローンを完済しきれない場合に利用できるローンのことです。
住み替えローンは、担保割れ(※)分を、住み替える先の新居のローンに上乗せして借入を行います。
※担保割れ:住宅の売却価格よりもローン残債の方が多い分のことを表す
住み替えローンにおすすめの人
住み替えローンを利用するのにおすすめの人は、3パターンです。
1.住宅ローンの残りがあり、買い替えを検討している
2.現在の家よりも良い条件で、買い替えを検討している
3.担保割れ分を自己資金で返済できない
住宅ローンが完済できていれば、このような住み替えローンは必要ありませんが、多くの人が住宅ローンを完済できていない状態で住み替えをするために、このローンは必要になるのです。
住宅ローンと何が違うのか?
住宅ローンとの違いは何なのでしょうか?
それは、「何を担保として借りるか」という点です。
住宅ローンは、購入する住宅を担保にして借入を行うので、2000万円のマンションを購入するのに、2000万円のローンの借入を行います。
対して住み替えローンは、担保の価値以上の金額を借入するので、「売却と購入の生産を同日に行う」という条件があります。
また、借入主がきちんとローン返済をしていくことが可能かどうか、より一層厳しい審査によって見極められ、高い金利でローン返済をしていかなくてはなりません。
住み替え住宅ローンの流れを知ろう
それでは次に、住み替え住宅ローンの流れをご説明します。
先ほども少し触れましたが、今まで住んでいた住宅のローン残債を一括で返済し、住み替えローンを融資してもらうという手続きを同日で行わなければなりません。
このような対応を1日で終了させるためには、売却する住宅の買い手や、売買金額を確定させる、新規購入する家の契約書を作成する、仲介手数料を確定する、新旧住宅の登記事項証明書の名義変更手続きなどを1日で終わらせるように、事前に動いておく、周りの人や業者に協力をお願いすることが必須です。
住み替え住宅ローンの注意点
それでは次に住み替えローンの注意点をご紹介します。
返済計画はしっかり組もう
住み替えローンを組む際には、自分の年齢や返済期間を現実的に考えましょう。
前の住宅を購入する際に住宅ローンを組んだときとは違い、年齢を重ねてしまっています。
返済期間を住み替えの段階で、長めに設定してしまうと、老後の生活が苦しくなってしまいます。
また、退職金やボーナスをあてにして返済プランを立ててしまうと、後から自分の首を閉めることになるかもしれません。
例えば、病気や事故で働けなくなってしまったら、全く返済ができなくなってしまうからです。
現実的に、いつまでに返済をすると良いのか、月々いくらずつ返済をしていけばいいのか、考えましょう。
自分だけで考えるのが難しい場合は、ファイナンシャルプランナーに返済計画について色々と相談してみましょう。
借入すぎないようにする
住み替えローンは、住み替え先の住宅の価値以上の金額を借入できることも多くあります。
以前の住宅ローンの残債分や住み替えにかかる費用諸々など、多めに借入をしたくなる気持ちはわかりますが、借入金額を増やしすぎてしまうのはリスクが高いのです。
もし、ローン返済が苦しくなったときに、住んでいる家を売ってもまだローンの残債が残っている場合、多額の残債を抱えてしまうことになるので、返済可能な額のみ、借りるようにしましょう。
まとめ
今回は、住み替え住宅ローンについてご紹介しました。
住み替え住宅ローンは、ローン返済中に住み替えが必要になってしまった場合に使える住宅ローンでした。
しかし、住み替え住宅ローンはオーバーローンですので、返済計画をじっくり考えていただき、しっかり返していけるようにしましょう。