リノベのハウツー
2020.07.31
マンションで犬を飼うために必要なリフォームを調べよう
拡大傾向が続く昨今のペットブーム。犬は家族として、室内で飼うということが常識になってきているようです。マンションで犬を飼うとなると今後どのようなリフォームが必要になってくるのか、また前もって行っておくリフォームはないか調べてみました。
目次
マンションで犬を飼っているときにありがちな悩み
マンションに限ったことではありませんが、室内で犬を飼い始めると思っていたよりも気になる点が出てきた、というケースがあるようです。
壁紙もそのうちの一つです。犬は猫ほど壁紙を傷つけることは少ないかもしれませんが、体を擦り付けたり知らぬ間にひっかいたりして、気づいたら壁紙が傷だらけということもあるかもしれません。
壁紙の傷への対処
壁紙の傷はひっかき傷に強い壁紙に替えるなどでも対処できます。消臭効果のあるペット用壁紙クロスもあるのでそちらを使ってもいいかもしれません。
または腰壁を作って壁への傷を事前に防ぐリフォームをしてもよいでしょう。腰壁はインテリア的にも人気のアイテムなので取り入れやすいですね。
腰壁が印象的なリノベーション事例
犬が喜ぶ床ってどんなもの?
室内犬が増えてから、犬の脱臼などの怪我が増えてきていると言われています。硬い床や滑る床は犬の足腰には負担がかかってしまい、滑って転んだりすることが原因の一つとなっているようです。大切なペットが怪我をしてしまうのは辛いですよね。
床材を柔らかいクッションフロアに張り替えると、足への負担が減って快適に過ごせるようになるでしょう。無垢材を選ぶ場合はパイン材などの柔らかい針葉樹だと安心だと言われています。さらにペットにも安心な素材でできている滑り止めワックスを塗ると、より足腰に優しい床にもできます。
またトイレをきちんと覚えるまでは床で粗相をしてしまうことも。そのような場合は一枚ごとに取り外して洗えるタイルカーペットなどを床に敷いても対処できるでしょう。
犬は種類によっては換毛期という毛の生え変わる時期があります。犬の大きさや毛の長さにもよりますが、換毛期はかなり毛が抜けるので、掃除が必要になることが多いでしょう。家具を減らして掃除がしやすいレイアウトにしたり、床材も継ぎ目の少ないフローリングにするなどで対処することもおすすめです。
(参考: フローリングが犬のケガの原因に?安全で快適に過ごすためにできること)
犬を飼う前に行いたい大掛かりリフォーム
飼い始めてしまうとなかなか行うことができない大掛かりなリフォーム。
お互いが快適に過ごすためには、犬を飼おうという段階で行なっておくことが必要かもしれません。
対面キッチンに替えてゲートをつける
犬がキッチンに入ってきたら危ない、けれどキッチンは壁付タイプなのでゲートをつけるためにはどうしたら良いのかわからない。そのような場合はキッチンを対面式にリフォームするとゲートもつけやすくなります。
散歩のあとの泥落としやシャワー対策
外遊びが大好きな犬種だと毎日散歩から帰ってきた後のケアも必要になるでしょう。晴れの日は砂埃、雨の日は泥など、散歩のあとは汚れを落とさないと家の中まで砂や泥が落ちてしまい、掃除が大変になるかもしれません。
玄関にスペースの余裕があれば、土間を作りそこで汚れを落とすこともできます。他にも洗面所のシンクを大きな物に替える、ベランダにペット専用の洗い場を作ってすぐにシャワーを浴びることができるようにする、といったアイデアもあります。
犬と暮らすマンションですぐにでもできる簡単リフォーム
大掛かりなリフォームも大切ですが、工夫次第でできる小さなリフォームも知っておくと便利でしょう。大切なペットのためだからこそ、自分でもできるプチリフォーム術もあります。
犬が日常的に過ごせる場所を作ってあげる
三方を棚などで間仕切りをしてゲートをつけると、その場所を犬のためだけのスペースにもできます。犬は狭い空間やトンネルのような場所が落ち着くので、好む傾向があると言われています。
他にも壁際にカラーボックスを間を空けて置いて、その上に天板を置くと犬の好む狭くて落ち着く空間を作ることができます。好きな毛布やぬいぐるみなどのおもちゃを置いてリラックスできる空間にしてあげると、犬にとっても大好きな空間になるかもしれまんね。
模様替えや家具の入れ替えでできること
いたずら好きな犬だと、飼い主がいない間にいろんなところをいたずらしたり汚したりするかもしれません。そのような場合は収納をすべて扉付きにして、触って欲しくないものを徹底的に仕舞い込んでしまうというアイデアはいかがでしょうか。危ない物、余計な物を見えないように収納しておけば、犬にとっても安全で、さらに人にとっても快適な部屋になるでしょう。
犬の室内飼いにありがちな悩み「臭い」
ペットを飼っているとどうしても気になることのひとつが、臭いの問題。小さな小動物ですらケモノ臭が発生して、臭いが気になるという方も多いようです。サイズが大きな犬ならばなおさら臭いへの対処はしっかりと行いたいところでしょう。
臭いへの対処は珪藻土の塗り壁やリクシルのエコカラットなどの消臭効果のある建材を使って軽減させることも可能です。どうしてもついてしまった臭いには、お部屋全体の消臭クリーニングを行なって、一旦クリーンな状態に変えてしまうのも良いかもしれません。
まとめ
家の中で家族として一緒に暮らしていく室内犬。制限が多いマンションでも行える、犬を飼うご家庭向けのリフォームがあります。大切な家族だからこそ、快適な住空間に変えて、楽しく一緒に過ごしたいですね。