リノベのハウツー
2020.10.18
リノベーションに係る住宅ローンのお話【イオン銀行編】
大きな出費を伴うリノベーションには、事前に全額自己資金を準備できない場合が多々あり、その場合には銀行の住宅ローンを活用することが一つの選択肢になります。とは理解しつつも、乱立している銀行の中からお目当ての商品やサービスを見つけ出すことは、なかなか骨が折れることで、一筋縄ではいかないものです。
銀行選びの一つの考え方として、「一般のお客さまをターゲットとした銀行かどうか」が挙げられます。イオン銀行をはじめ、セブン銀行やローソン銀行などメインの小売業によって設立された銀行においては、その提供する商品・サービスについても一般のお客さまのニーズに比較的マッチしたものが多いと考えられています。
ここではイオンモールやイオンショッピングセンターに併設されており、一般のお客さまにも馴染みの深いイオン銀行の住宅ローン制度を取り上げ、その概要について解説していきます。
イオン銀行ってどんな銀行?
イオン銀行は、イオンモールなどでお馴染みのイオングループが2006年に全額出資して設立した銀行です。「商業と金融の融合」をコンセプトに、小売業で培ったノウハウを活かし徹底したお客さま志向の銀行として知られています。全国のイオンモールやイオンショッピングセンターに併設していることが多いのも、イオン銀行の特徴の一つです。
イオン銀行を利用することによる大きな利点の一つに、イオングループ共通の特典やサービスが受けられることが挙げられます。イオンカードによりポイントが貯められるほか、イオンでのお買い物代金の割引が受けられるなどさまざまな特典があり、日常的にイオンを利用するお客さまにとっては大きな味方です。
そのような特徴を有するイオン銀行ですが、取扱い商品・サービスには個人向け預金口座や投資信託のほか、住宅ローンについても「変動金利」「固定金利」別に提供しています。
イオン銀行の住宅ローン
2020年2月時点において、イオン銀行の住宅ローン商品には大きく分けて2種類の金利プランがあり、変動金利による「金利プラン」と固定金利による「当初10年固定特別金利プラン」とがあります。他行と比較しても単純で分かりやすいのに加え、両プランとも新規借入より借換の方が優遇されているのがイオン銀行の特徴です。
これらとは別に、独立行政法人住宅金融支援機構との提携により打ち出された超長期住宅ローンである「フラット35」というプランもあります。「フラット35」では最長35年借りることができ、全期間固定金利制となっているのが特徴です。次の表は、2020年2月時点におけるイオン銀行の住宅ローン金利一覧になります。
イオン銀行の住宅ローンでは、これらの金利に0.1~0.3%上乗せすることで「ガン保障付き住宅ローン」プランや「8疾病保障プラス付住宅ローン」プランを選択することができます。
(参照:イオン銀行住宅ローン)
リノベーションにおススメなイオン銀行の住宅ローン
実はイオン銀行には様々なリノベーションプランに対応した「住宅ローン・リフォーム活用プラン」や、無担保で借りられる「リフォームローン」のリノベーションに特化した2種類のプランも用意されており、リノベーションの規模に応じたローンを選べる仕組みになっています。
たとえば、500万円以下のちょっとしたリノベーションでは「リフォームローン」の活用が考えられますし、中古物件購入からのフルリノベーションでは「住宅ローン・リフォーム活用プラン」を活用することができるといった形です。
2020年2月時点における両プランの概要は次の表のとおりとなっています。
それぞれの特徴としては、「リフォームローン」の場合、担保・保証人や手数料が不要になることや審査期間が短いなどの利点はあるものの、金利が高めに設定されています。「住宅ローン・リフォーム活用プラン」の場合は、反対に担保・保証人や手数料が必要になることや審査期間も長くなるものの、比較的低い金利で借りられることやイオンの共通特典が付随するなどの利点があります。ご自身のリノベーション規模に応じて賢く使い分けることが肝要だといえます。
(参照:イオン銀行住宅ローン・リフォーム活用プラン)
まとめ
イオン銀行にはリノベーションに特化した2種類のローンがあり、軽微なリノベーション用の「リフォームローン」、増築・改築用の「住宅ローン・リフォーム活用プラン」が用意されています。リノベーション規模に応じて賢く使い分けることが肝要です。
イオングループの施設を使う機会が多い方は、一度イオン銀行のローン利用を検討してみてはいかがでしょうか。