リノベのハウツー
2020.07.30
住宅ローンの返済方法にはどんな種類がある?ライフプランに合わせて選ぼう
新築であっても中古であっても、住宅の購入には多額のお金が必要です。ほとんどの場合、住宅ローンを組むという方法を選択することが多いでしょう。
住宅ローンは無理のない範囲で、収入や家計状況に合った返済方法を選ぶ必要があるでしょう。金融機関によって提供される住宅ローンは様々。返済方法にはどのような種類があるのでしょうか。
ローンの返済期間はどうする?
返済期間を長くすればするほど、毎月の負担額を少なくできます。長いライフステージにおいては、住宅ローンの返済以外にも教育費や車のローンの返済などの出費がある時期もあるでしょう。そのような出費に備える必要もあります。ただ、期間が長くなると利息の負担は増えるため、トータルでの返済額はその分大きくなると覚えておきましょう。
期間を短めにすれば、その分の利息負担は減らせます。1年でも短くするだけで、支払う利息を減らせるでしょう。ただ、毎月の生活費やその他の出費、いざというときの出費をまかなえるかを考慮する必要もあります。生活が苦しくなって返済期間を延長したい場合、その手続きは簡単ではないこともあります。無理のない返済計画を立てましょう。
ローン返済方法1:毎月払いとボーナス併用払い
返済方法には、毎月払いとボーナス併用払いがあります。毎月払いは、借入金額のすべてを毎月の返済で支払っていく方法です。
ボーナス併用払いの場合は、毎月の返済に加えてボーナス時も返済に振り分けます。そうすることで、月々の返済額を安く抑えることが可能です。
ただ、毎月払いのみで返済していくよりも利子負担が増え、返済総額は大きくなります。また、ボーナスは会社の業績や景気などに左右されやすいものです。無理のない金額設定にしておくと安心でしょう。
ローン返済方法2:元利均等返済と元金均等返済
返済方法には、元利均等返済と元金均等返済というものがあります。それぞれの違いについてみていきましょう。
元利均等返済
金利が一定であれば、毎月の返済額も一定になるという方法です。月々支払う額が同じなので毎月の収支が分かりやすく、返済計画を立てやすいというメリットもあります。住宅ローンを組む年齢や家族構成にもよりますが、返済当初は子供がまだ小さくて夫婦のどちらかが働けなかったり、子供の教育費がかかったりといった事情もあるでしょう。返済当初の支払いを抑えたい場合にも有効な方法です。
毎月の返済額の内訳としては、返済当初は利息の割合が大きくなります。その分、元金が減るペースは遅いです。同じ借入期間であれば、元金均等返済よりも支払う利息は増え、トータルの返済額は大きくなるでしょう。
元金均等返済
元金を返済期間で均等に割り、借入残高に応じた利息を上乗せして返済していく方法です。そのため、毎月の返済額は変わってきます。返済当初は返済額が多く、年々減っていくでしょう。元金が減るのが早いため支払う利息も少なくなり、トータルの返済額は元利均等返済よりも抑えられます。
ただし、ローンを組む際の収入条件設定が高い場合が多いようです。金融機関によっては取り扱いがない場合もあるでしょう。
(参考:元利均等返済と元金均等返済)
ローン返済方法3:繰り上げ返済とは
繰上返済は、住宅ローンの返済期間中に借入残高のうちの一部、もしくはすべてを返済する方法です。毎月の返済額に無理のないような返済期間に設定して、ローンの返済をしながら少しずつ貯金をしていくことで、住宅ローンの支払いに使えるまとまったお金ができることもあるでしょう。まとめて支払うお金は元金の返済にあてられるため、利息を減らしてトータルの返済額を抑えられます。繰上返済は早い時期に行うほど利息を減らせるでしょう。
繰上返済をするつもりであれば、住宅ローンを選ぶ際に繰上返済がしやすいローンを選ぶのがおすすめです。繰上返済額の金額に決まりがある場合や、手数料がかかったり無料だったりすることもあります。
また、繰上返済にも種類があります。期間短縮型の場合は、毎月の返済額はそのままにして、返済期間を短縮させます。月々の支払いの負担は変わりませんが、トータルの返済額を抑えられ、早く完済できるというメリットもあります。定年前に返済を終わらせたい場合などにも有効な方法です。
一方、返済額軽減型は、返済期間はそのままにして毎月の返済額を減らす方法です。期間短縮型に比べるとトータルの返済額は減らせませんが、毎月の返済額は減らせます。年齢や家計の状況に応じて選びましょう。
まとめ
住宅ローンの返済方法にはいくつか種類があります。毎月払いやボーナス併用払い、また元利均等返済や元金均等返済など、年齢や家族構成、家計の状況に合わせて選びましょう。
長いライフステージにおいては、収入や支出の状況が変わっていきます。可能であれば繰上返済という方法も検討して、無理のないマネープランを立てましょう。