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リノベのハウツー

2020.01.29

フラット35は一種類だけではない!それぞれの違いとは

フラット35は一種類だけではない!それぞれの違いとは

住宅金融支援機構が2019年の4月におこなった「民間住宅ローンの実態調査」によると、90%以上という高い認知率を持っているのが「フラット35」です。日本で最もよく知られた住宅ローンといって良いでしょう。

なぜよく知られているか?というと国が関わっている住宅ローンであり、取扱い金融機関が多いから。しかしフラット35は一種類だけではないことや肝心の金利については、あまり知られていないのです。
ここではフラット35の特徴や「フラット35リノベ」などの派生ローン、返済パターンが異なる2つのタイプについて見ていきましょう。

フラット35の金利は同じではない!

フラット35は一種類だけではない!それぞれの違いとは

「国が関わっているローンで安心感がある」「長期間の固定金利である」以外にも、フラット35には「保証人がいらない」「繰り上げ返済手数料無料」といった特徴があります。ならば低金利なのか?というと、一概にはいえないのがフラット35なのです。

借入先・条件で金利が変わるフラット35

まず注意したいのは、フラット35の金利はどの金融機関で借りても同じではないことです。金融機関ごとに金利が異なりますし、同じ金融機関だとしても用意できる頭金などで金利は異なってきます。

またローン手数料も異なってくる、金利が低くてもローン手数料が高めに設定されていたりもするのです。同じフラット35を利用するにしても、金利や頭金、手数料は異なります。様々な条件を比較して借入先を決めたいものです。


金利だけを考えるなら変動金利の方が有利

フラット35はいったん借りたら、金利が変動しない「固定金利」の住宅ローンです。メリットは先の見通しが立つことなのですが、他の住宅ローンと比較した場合にフラット35の金利が特別に低いか?というと、そうではありません。

金利が一定ではない「変動金利」の方が低金利です。ただし注意しなくてはならないのが、5年ごとに金利が見直されること。せっかくの低金利というメリットが金利の上昇で消し飛んでしまいます。先までの見通しを優先するか、今後5年の金利を優先するかが考えどころです。


フラット35の一番の魅力はローンの通りやすさ?

変動金利以外にもネット系銀行の住宅ローンなど、金利が低いものは用意されています。しかしカンタンには通らないのが低金利ローンの審査、飽くまでもウワサですが年収800万円とか、一部上場企業に勤務しているとか、高いハードルが設けられているというのです。
しかし、フラット35のハードルは低い!勤続1年未満とか非正規雇用だとか、自営業者だとか、他のローンでは難しかったケースでも通るのがフラット35なのです。まあ、こちらもウワサでしかありませんが。

加えて、住宅ローンは団体信用生命保険への加入が義務付けられることがあります。これはローンの返済中に万が一のことが起こった場合に保険金で残金を返済する仕組みなのですが、月々の返済とは別に保険料が必要になります。また万が一のことが「起こらなかった」場合には掛け捨てになってしまいます。

ところがフラット35は団体信用生命保険への加入は任意、必ずしも加入する必要はないのです。こんなところもフラット35の魅力です。

購入する住宅で金利が変わるフラット35

フラット35は一種類だけではない!それぞれの違いとは

購入する住宅の種類によって「フラット35リノベ」や「フラット35S」など、フラット35よりもさらに金利が有利なローンが用意されています。

フラット35リノベ
中古住宅を購入し、耐震性や省エネ性をアップさせるリノベーションをおこなう場合に利用できるのが「フラット35リノベ」です。期間限定ではありますが、フラット35より年率0.5%の金利が優遇されます。

フラット35S
耐震性や省エネルギー性などで一定の基準を満たしている住宅向きに用意されているのが「フラット35S」です。フラット35より年率0.25%、金利が一定の期間優遇されます。

借入期間短縮で金利が有利な「フラット20」
フラット35を利用するには21年から35年という期間の借り入れが必要ですが、15年から20年という短期ならば「フラット20」が利用できます。フラット20はフラット35よりもさらに低金利の住宅ローン、返済の負担を軽くできます。

金利に3種類あるのはご存知ですか?

フラット35には「S」や「リノベ」といった金利が有利なものも用意されています。加えて用意されているのが「金利A」や「金利B」、2つの返済プランです。

・「金利A」……ローンがスタートした当初10年間の金利が引き下げられます。
・「金利B」……ローンがスタートした当初5年間の金利が引き下げられます。

これらを上手く活用すると、出産や入学といった物入りな時期をずらしたり、将来の給料アップを見越したりといった返済方法が可能になります。

まとめ

このように見ていくとフラット35は必ずしも低金利とはいえません。しかし、審査のハードルは低めですし、建てる住宅によっては低金利のものもあるなど良くできた住宅ローンといえそうです。特にリノベーションを考えている方に嬉しいのが「フラット35リノベ」、中古住宅の耐震性や省エネ性を高めることで、快適な毎日の実現を考えている方には見逃せませんね。

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