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2019.12.21

軒先とは その機能とメリット・デメリットについて

軒先とは その機能とメリット・デメリットについて

軒先というと、屋根の延長線上で外に出ている部分を差します。軒先といえば、雨宿りをするためのスペースだと想像する人が多いでしょう。また、日本家屋に特有の構造と思い浮かぶ人もいるかもしれません。

でも、軒先は雨宿りのためだけのものではないのです。軒先には、家屋を守るための大切な機能があるのです。

この記事では、軒先の機能を紹介し、皆さんがご自宅をリフォームリノベーションする際に参考になるよう、軒先のメリット・デメリットを紹介していきます。

軒先の機能

軒先とは その機能とメリット・デメリットについて

それでは、軒先の機能を説明していきます。軒先って雨宿りのためや、風情を出すためだけじゃないのです。ちゃんと合理的な理由があるのですよ。

外壁を保護する
軒先があると、外壁上部より、屋根が出っ張ることになります。これによって、外壁に太陽光がダイレクトに当たることが無くなります。ちょうど、軒先が日傘の役割をしているのです。したがって、外壁塗料の経年劣化を防ぐことができます。

また、雨風が外壁に直に当たるのを軽減してくれます。

 
日差しを調整してくれる
夏場、太陽光は高い角度から照り付けます。そんな中、軒先が無いと、太陽光がダイレクトに外壁や窓に当たり、室内温度はどんどん上昇してしまいます。いくらエアコンで室内温度を下げることができるとはいえ、これでは効率が悪いです。この点、軒先があると夏の、高い角度の太陽光を受け止めてくれます。したがって室内の気温の上昇を抑えることができるのです。

冬場の場合、太陽光の角度が低いので、軒先があっても、日の光が差し込むことを阻害することにはなりません。

このように、軒先は、夏場の温度上昇を抑え、冬場には、太陽光を無駄なく室内に入れることができる機能を有しているのです。

 
雨除けの機能
屋根の軒先は、通常、窓よりも高い位置にあります。これによって、雨が降った際、窓を開けても、雨が直接窓から室内に入り込むのを防いでくれます。軒先が無いと、すこしの雨風で部屋の中がびしょ濡れになってしまいます。

軒先があるおかげで、雨の日も窓を開けることができるのです。

軒先があることのメリット

軒先とは その機能とメリット・デメリットについて

ここで軒先があることのメリットに言及します。

 

家屋を経年劣化から守る
軒先があると、外壁が雨風をダイレクトに受けることが無くなる点は、すでに述べました。
このような状況で、軒先が無いと、雨風が直接外壁に当たります。
特に木造ですと、水に長時間浸かることで腐食しやすくなります。

また、乾燥と湿潤を繰り返すことで、家が急激に痛んでしまいます。すなわち劣化しやすくなってしあうのです。
軒先があるのと無いのとでは、木造住宅の耐久性に大きな差が出るのです。近年、強い雨風が急に来ることが多くなりました。軒先の重要性が増してきたといえるでしょう。

 
夏の強い太陽光をシャットアウト
軒先があると夏の強い太陽光が直接室内を照り付けられることがない点はすでに述べました。ここでは、さらに詳しく述べます。

日本の夏至の太陽光の角度は約80度です。この角度ですと、軒先が無いと直接窓から太陽光が室内に入ってしまいます。
軒先があると、一般的な家屋の場合、太陽光が直接当たる場所は、軒と外壁の下部分に限られます。軒先が太陽光を受けてくれますので、建物に熱がこもりにくくなると言われています。(日射角度と蓄熱層の説明

なお、この場合、軒先の長さは90センチが最も、太陽光を防いでくれる長さとされています。(ルーフパートナー 軒はあった方がいい|3つの機能と意外な4つのデメリット

軒先があることによるデメリット

以上述べましたように、軒先を付けることには多くのメリットがあります。しかし、軒先を付けることで、特に長い軒先を付けることによるデメリットもあります。ここでは、長い軒先によるデメリットを紹介していきます。

耐風性が低くなる
軒先は、上から吹き降ろす風には強いです。しかし、反面、外壁から、下から上に突き上げてくる風に対しては、構造上、あまり強くありません。軒先が長いとその分、下から吹き上げる風の影響を受けやすくなってしまい、軒の強度に問題が生じてしまいます。

デザイン性が低くなる
これは流行りの問題でもあるのですが、昨今は頭でっかちなデザインは敬遠されます。そして、軒先が長いとどうしても頭でっかちになってしまうのです。

 居住スペースが狭くなる
わが国の民法は234条第1項において「建物を築造するには、境界線から五十センチメートル以上の距離を保たなければならない。」と規定しています。防災上や、プライバシー保護のため、家と家との間隔は最低でも50センチ空けましょうという趣旨です。

軒先がある場合、軒先と軒先とが50センチ空いている必要があります。つまり、軒先が長いと、同じ広さの土地では居住スペースが狭くなってしまいます。

コストがかかる
軒先を付けると、人件費、工賃、材料費がその分かかってしまいます。

まとめ

いかがだったでしょうか。軒先の機能、メリット、デメリットがお分かりいただけたかと思います。

確かに、軒先を付けることには一定以上のデメリットがあります。しかし、軒先は、家そのものを守る重要な設備であることには変わりありません。多少、軒先の長さが短くなっても構いませんので、家のリフォームの際には軒先を付けることをお勧めします。

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