リノベのハウツー
2019.11.15
キッチンをリフォームする前に!押さえておくべき3つのポイント
家をリフォームするとき、失敗や後悔をしがちなのがキッチンです。なぜならキッチンは、他の場所に比べて使い勝手が強く求められ、種類も豊富にあるから。
そこで今回は、キッチンをリフォームする前に押さえておくべきポイントをご紹介していきます。
なぜリフォームをするのかを明確に!
ポイントを見ていく前に、なぜキッチンをリフォームしたいと思うのか、目的を明確にしておく必要があります。
と言うのも、冒頭のとおりキッチンは種類が多く、リフォームの目的によって選ぶべきタイプが変わってくるからです。目的として考えられるのは、つぎのようなものでしょう。
・最新設備を導入して、とにかく設備を充実させたい。
・家族とのコミュニケーションが取れるキッチンにしたい。
・動線を改善して、使い勝手の良いキッチンにしたい。
・スペースを拡張して収納容量を増やしたい。
また、予算をどれくらいに設定するかによっても変わってきます。まずは上記を参考に、リフォームの目的を明確化してみてください。
その上で、リフォームの押さえておくべきポイントを見ていきましょう。
ポイント①:キッチンの型を知ろう
キッチンリフォームのポイント一つ目は、キッチンの型です。キッチンはレイアウトによって、つぎの4種類に分類することができます。
どれもメリット・デメリットがありますので、自分の目的に合う型がどれかを考えながら見ると良いでしょう。
I型キッチン
コンロ・シンク・調理台が一列に並んでいる、一般的なタイプのキッチンです。他のタイプに比べてスペースが小さくて済むのがメリットで、費用も比較的安価になります。
II型キッチン
コンロ・シンクが二列に分かれているキッチンです。調理台と作業場を広く取ることができ、二人で同時に作業しやすいというメリットがあります。
ただし、料理中にシンクを使うために振り向かなければならないなど、動線が非効率な場合もあるでしょう。
L型キッチン
コンロ・シンク・調理台をL字状に設置したキッチンです。I型やII型と比べ、料理中の動線をコンパクトにまとめられます。
一方で、どうしても角の部分がデットスペースになりがちという問題点も…。
U型キッチン
コンロ・シンク・調理台をU字状に設置したキッチンです。他のタイプと比べ、作業スペースを広く取ることができ、収納も増加します。
普段からたくさん料理する人や、お菓子づくりなどでスペースを必要とする人にとっては便利です。
ただ、通常の家庭料理程度であれば、スペースを持て余す可能性が高いので注意が必要でしょう。
ポイント②:動線を考えてタイプを選ぼう
キッチンは型だけでなく、配置によってもタイプを分類することができます。タイプによって、動線や使用面積が大きく異なるので、普段の動線を考えてタイプを選択したほうが良いでしょう。
壁付けタイプ
壁に接してキッチンを配置する、もっとも一般的なタイプです。壁に向かって調理する形になるので、料理に集中できる点や、料理をそのままダイニングに持っていける動線の良さ、スペースがコンパクトなことがメリットと言えます。
一方で、家族とのコミュニケーションを重視するのであれば、他のタイプを選んだほうが良いでしょう。
ペニンシュラタイプ
ペニンシュラ(peninsula)とは半島のことで、キッチンの片側が壁についているタイプです。対面キッチンなので、調理をしながら家族とのコミュニケーションを楽しむことができ、つぎに紹介するアイランドタイプほどスペースを使わないのがメリットです。
ただし、対面キッチンゆえに煙や匂いがダイニングに充満しやすいことや、キッチンの片方からしか出入りができず動線が良くないことが、デメリットとして挙げられます。
アイランドタイプ
その名のとおり、島のようにキッチンが独立したタイプです。ダイニングの中にキッチンを配置することができるので、家族同士のコミュニケーションを大切にするなら、一番オススメのキッチンと言えるでしょう。どこからでも出入りできるので、配置次第で動線も悪くありません。
その分面積を広く使うほか、料理中の油ハネや煙の充満など、注意すべき点もあります。
ポイント③:何にいくら費用がかかるか知ろう
ここまでキッチンのタイプをご紹介しましたが、気になる費用についても確認しましょう。
かかる費用は、大まかにキッチン本体費用・設置工事費に分けられます。また、キッチン周りの内装を変更するのであれば、別途その費用もかかってくるでしょう。
キッチン本体費用
キッチンの型によって費用が大きく異なってきますが、もっとも安価なI型のシステムキッチンの場合、大手のリクシルやパナソニックなどで50万円〜200万円あたりが相場です。
U型やII型、アイランドタイプになると相場が上がり、スタイリッシュなものになると150〜400万円以上になります。
設置工事費・その他
リフォームで必ずかかるのが、新旧キッチンの撤去および設置費用ですが、これは10〜20万円程度を見込めば良いでしょう。
キッチンの配置やタイプを変更するとなると、給排水や電気工事などで、さらに10〜20万円程度が上乗せされます。
キッチン本体費用と合わせて、最低でも60万円以上はかかると考えておいたほうが良いでしょう。
まとめ
家の中でも、食を支える重要な場所であるキッチン。重要だからこそ選択肢も多く、リフォームにかかる費用も大きくなります。
リフォームで後悔しないためにも、リフォームの目的や生活動線などを今一度確認して、どういったキッチンにするのがベストなのか、あらためて検討してみてはいかがでしょうか。