リノベのハウツー
2019.11.16
マンションの水回りリフォームを考えているあなたへ!箇所別工事費用の相場は?
バスルーム・トイレ・キッチンなどの水回りは、住宅の中でも特に劣化しやすい部分です。汚れや老朽化が気になって、水回りだけでもリフォームしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、バスルーム・トイレ・キッチンについて、それぞれのリフォームの費用相場を見ていきます。ぜひリフォーム検討の参考になさってくださいね。
そのリフォームの費用対効果は?
リフォームの費用について見る前に、あらかじめしっかり検討しておくべきポイントがあります。
それは「そのリフォームの費用対効果は十分か?」ということです。水回りはいずれも専用の設備が備わっており、設備の購入費用や専門業者の手配、場合によっては配管工事が必要になるなど、他の箇所に比べてリフォームコストが高くなります。
しかも、工期が長くなれば、生活への影響が大きい部分でもあるのです。
とは言え、生活で頻繁に使う部分ですから、安価に抑えることばかり考えていては後悔することにもなりかねません。だからこそ、費用対効果のバランスを十分に検討して、リフォームに取りかかる必要があります。
ちなみに、多くのリフォーム業者では「水回り3点セット(バスルーム・トイレ・キッチンなど)」「水回り4点セット(3点+洗面台)」といったセットプランが設定されていますので、水回りの同時リフォームを考えているならオススメです。
【バスルーム】リフォーム工事費用の相場
ここからは箇所別の工事費用相場を見ていくことにしましょう。最初はバスルームです。
バスルームには大きく分けて、床・壁・天井から造り込む在来工法と、あらかじめ組み立てられているユニットバス(システムバス)があります。ここでは、ほとんどのマンションで採用されているユニットバスの場合で見ていきましょう。
ユニットバス本体価格
大手メーカーのうちリクシル・タカラスタンダードにおける、スタンダード・ミドルクラスのユニットバス本体の中心価格帯は50〜100万円程度です。
なお、ハイグレートクラスで見ると、100〜150万円程度が中心価格帯となります。
工事費用
マンションの場合、ユニットバスからユニットバスへの交換になることがほとんどなので、費用は比較的安価です。撤去・搬入・給排水工事など込みで25〜30万円程度が相場になります。
ユニットバス単体でリフォームする場合は、全部で75〜130万円程度が中心価格帯と考えておくのが良いでしょう。
【トイレ】リフォーム工事費用の相場
つぎに、トイレのリフォーム費用相場を見ていきましょう。この記事では、多くの住宅で採用されている洋式トイレを交換する前提で考えます。
トイレ本体価格
大手メーカーのTOTO・INAX・パナソニックにおけるトイレ本体の価格は、温水洗浄機能がついたスタンダードクラスで10〜20万円、タンクレスのミドルクラスでも20〜30万円程度が中心です。
機能やデザインにこだわったハイグレードクラスになると、40〜60万円程度と価格帯が大幅にアップします。
工事費用
便器の入れ替えだけであれば、作業は半日程度で終わることもあり、5〜10万円程度見ておけば問題ないでしょう。本体価格と合わせた全体でも15〜30万円で、十分にリフォーム可能と言えます。
ちなみに、トイレは物件によって排水管のタイプが異なり、排水管が見える「壁排水」と、排水管が見えない「床排水」に分類できます。一般的にマンションや団地では壁排水が多く、一戸建てでは床排水が多いのですが、念のため自宅のタイプを確認した上で商品を選ぶようにしましょう。
【キッチン】リフォーム工事費用の相場
つづいて、キッチンについてもリフォーム費用相場を見ていきます。キッチンは型やタイプが多くあり、選択肢の多さが特徴です。
キッチン本体価格
大手メーカーのリクシル・パナソニックにおけるシステムキッチンの価格は、もっともスタンダードなI型キッチン(コンロ・シンク・調理台が一列に並んでいるタイプ)で、50〜200万円程度が中心となっています。
アイランドキッチンやペニンシュラキッチン(キッチンの片方が壁に接しているタイプ)になると、150万円〜が中心価格帯です。
工事費用
古いキッチンを同タイプのキッチンに入れ替えるのであれば、撤去・設置で10〜20万円程度を見込んでおけば良いでしょう。ただ、たとえばI型キッチンからアイランドキッチンにするとなれば、レイアウト変更や給排水工事が発生し、さらに10〜20万円程度が上乗せされる可能性があります。
本体価格と合わせ全体で、少なくとも60〜100万円はかかると考えておきましょう。
まとめ
ここまで水回りのリフォーム費用相場について見てきましたが、特にバスルーム・キッチンは、大きなコストになることがお分かりいただけたと思います。
ただ、水回りは快適な生活を送るために必要不可欠であり、ある程度お金をかけても良い部分とも言えます。あなたやご家族のライフスタイルを振り返って、機能やデザインの要不要を十分に検討しましょう。
その上で、自身やご家族のQOL(Quolity Of Life:生活の質)をアップする、費用対効果の高いリフォームを選ぶのが良いのではないでしょうか。