リノベのハウツー
2019.09.11
「スケルトン(リフォーム)」ってリノベーションのこと!
「スケルトン(リフォーム)」というものをご存知でしょうか。
最近中古マンションや中古住宅の購入が増加しているといわれています。
その理由は中古物件を大胆にリノベーションすることで、新築よりも安い工事代金で、新築並の住空間を実現できるからです。
そして中古物件のリノベーションに関係してくるのが「スケルトン(リフォーム)」です。
今回はスケルトン(リフォーム)やリフォームとリノベーションの違いについてわかりやすくご紹介します。
目次
リフォームとリノベーションに法的な違いはない!
中古物件などで見た目や機能を新しくしたい時に「リフォーム」や「リノベーション」という言葉が使われます。
かつて、建築業者などは「リフォーム」といい、建築士などは「リノベーション」といっていました。
実はこれら二つの言葉は、お互いの領域をわかりやすく表わしているといえます。
例えば「リフォーム」は、取り付けや張替えなどもとの状態に戻す修繕をすることをいいます。
また「リノベーション」は、構造から設計して、用途や間取りなどを抜本的に改修、刷新することをいいます。
現在では、建築業者も建築士と同様に「リノベーション=改修」「リフォーム=修繕」という言い方が浸透してきています。
ただし、これら2つの言葉「リフォーム」と「リノベーション」には法的な違いがあるわけではありません。
「スケルトン(リフォーム)」はとれる壁をとっぱらって柱だけにした状態
ところでリフォームには「スケルトン」、あるいは「スケルトン(リフォーム)」という言葉が使われます。ちなみにどちらもほぼ同じ意味です。
では「スケルトン」とは一体どんな意味なのでしょうか。
「スケルトン」というのは「とれる壁をとっぱらって、柱だけにした状態」のことをいいます。
また「フルスケルトン」になると天井、壁、床の全てをとっぱらい梁、柱、土台が露出した「骨組」の状態のことになります。
スケルトン=リノベーション
簡単なクロス(壁紙)やフロアー(床板)の張替えであれば「リフォーム」という言葉が一般的に使われています。「もとの状態に修復」という作業だからです。
一方、「スケルトン(骨組み)」にする場合は、「リノベーション」となります。壁だけでなく水回りや設備も刷新し、もとの状態よりもより良いものとなるためです。
「リノベーション」をすることで、間取りやデザインの自由度が高まり、既存の部屋とは全く異なる別次元の部屋を造ることも可能になります。
国土交通省による「リフォーム」と「リノベーション」の定義
国土交通省による「リフォーム」と「リノベーション」の定義は以下の通りです。
〇リフォームとは、新築時の目論見に近づくように復元すること(修繕)
〇リノベーションとは、新築時の目論見とは違う次元に改修すること(改修)
わかりやすく言い換えると「リフォーム」とは新築時の状態に戻すことで「リノベーション」とは新築時の状態とは別の新しい形に変えることいえます。
まとめ
今回はスケルトン(リフォーム)やリフォームとリノベーションの違いについてご紹介しました。
以前であれば新築時から住んでいた住人が、修繕のためのリフォームが多かったように思われます。
ところが最近は中古物件の人気が高く、流動化が進んだことで、中古物件を購入してリノベーションすることの方が人気が高まっているようです。骨組みを残したスケルトンからのリノベーションは、新築に比べて、コスト的にも抑えることができ、それでいて新築のような内装を実現できることが魅力。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。