リノベのハウツー
2019.12.28
住宅ローンの代表格・フラット35って、どんなローン?長期固定金利とは?
住宅を購入するにあたって、多くの人が利用する住宅ローン。
人生最大の買い物だから慎重に考えたいです。
そこでこの記事では、住宅ローンの中でも代表格と言える「フラット35」について、どのような特徴があって、どんな人にオススメなのかご紹介していきます。
フラット35の特徴
フラット35は住宅ローンの一つです。
では、フラット35がどのようなものなのかみていきましょう。
ラット35の概要
まずは、簡単にフラット35がどんなローンなのか解説していきます。
フラット35は、住宅金融支援機構と金融機関が連携して提供する住宅ローンの仕組みです。
通常の住宅ローンでは、金融機関から融資を受けて、元金と利子(合わせて元利金という)を返済します。
一方、フラット35は住宅金融支援機構が間に入り、金融機関が持つ住宅ローン債権を買い取ります。住宅金融支援機構は、買い取った住宅ローン債権を証券化して投資家に販売し、債権の代金を金融機関に支払います。
一見難しそうな話ですが、要するに金融機関が個人にお金を貸すリスクを、住宅金融支援機構が負う仕組みだと考えてください。
フラット35の特徴
住宅金融支援機構がリスクを負う仕組みだからこそ、フラット35には他のローンにない特徴があります。
◆長期固定金利型ローンである点。
これがもっとも大きな特徴です。
この点については、次の章で詳しくご説明します。
◆住宅の技術基準を満たしていることが、貸し出しの条件になっている点。
他の住宅ローンの場合、返済能力があるかを見られます。
フラット35もその点は共通していますが、加えて「建設もしくは購入する住宅が、機構の定める基準を満たしていること」が貸し出し要件になります。
基本的には、検査機関などの物件検査を受けて、技術基準を満たしていることを示す適合証明書を交付してもらう必要があります。ただ、最近では、物件検査なしでも適合証明書を交付できる物件も増加中です。
フラット35の対象となる住宅は、住宅金融支援機構において技術基準を定め、物件検査を受けていただいています。あわせて建築基準法に基づく検査済み証が交付されていることを確認しています。(住宅金融支援機構「フラット35」 【フラット35】の対象となる住宅・技術基準)
◆借り入れに際して、保証料が必要ない点。
他の住宅ローンは、保証料もしくは同額の事務手数料のかかるものがほとんどです。
それに対し、フラット35は保証料がかかりません。
◆融資額が年収を基準にしている点。
他の住宅ローンでは、収入の安定性も評価基準となるのに比べ、フラット35は、年収に占める年間返済額の割合で融資額が決まります。
長期固定金利ってどういうこと?
つづいては、長期固定金利について詳しく説明していきましょう。
固定金利と変動金利
長期固定金利を理解するために、住宅ローンには金利設定によってタイプがあることを理解していておきましょう。
主なものは「固定金利型」「変動金利型」「固定金利選択型」の3種類です。
◆固定金利型
借入期間中、金利が変わらないタイプの住宅ローンです。
金利が決まっているので、返済計画が立てやすいメリットがあります。
◆変動金利型
市中の金利動向によって、借入期間中に金利が変動するタイプの住宅ローンです。
◆固定金利選択型
当初は固定金利型、一定期間終了後に固定か変動かを選択できる住宅ローンです。
長期固定金利型のメリット・デメリット
フラット35は、固定金利型なので、借入期間中に金利が変動することはありません。
これには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。簡単にご紹介していきましょう。
◆長期固定金利型であることのメリット
(1)返済額が変動しないので、返済計画が立てやすい。
(2)低金利時に借入れた場合、金利が上がっても借り入れ時の低い金利のまま固定される。
◆長期固定金利型であることのデメリット
(1)変動金利型に比べると、貸出金利が高めに設定されていることがある。
(2)高金利時に借り入れた場合、金利が下がっても借り入れ時の高い金利のまま固定される。
まとめ
今回は「フラット35」の特徴についてご紹介してきました。必ずしも全ての人にメリットがあるわけではありませんが、一方で、他のローンにはない独自のメリットがたくさんあるのも事実です。
ご自身の生活状況や考えに「フラット35」が合っているのかどうか、他にもっと良い選択肢がないか、比較しよく検討しましょう。