リノベのハウツー
2019.05.14
「縁側」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集115
目次
■縁側
「縁側」とは、「和風住宅で、部屋の外周部に設け、廊下や出入り口として用いる細長い板敷き」のことです。縁側のなかでも、畳敷きの場合には「縁座敷」と呼ぶことがあります。
歴史的にみると、縁は建物の床が板敷きになってからできたもので、奈良時代の住宅がもっとも早いと言われています。明治期以後の縁側は、構造からみると主屋に付加されていて、屋根も一段下げてさしかけ、天井を張らずに屋根裏をみせるのが一般的となりました。第二次世界大戦後は住宅の面積に余裕がなく、縁側のない家が多いです。
各辞書・辞典からの解説
「縁側」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「大辞林 第三版」より
「大辞林 第三版」において「縁側」とは、1つ目の意味が「家の座敷の外側に設けた、細長い板敷きの部分。えん」、2つ目の意味が「魚のひれの基部にある骨。その付近の肉」、となっています。
(2)「日本大百科全書」より
「日本大百科全書」において「縁側」とは「日本住宅の建物周囲に巡らした板敷きの通路部分、あるいは庭からの昇降のための板敷き部分」のことであると説明されています。「建物内に設けられたものを入側(いりかわ)あるいは入側縁」これらを近年「縁側」と呼んでいます。とくに畳敷きの場合は「縁座敷」と呼びます。
(3)「家とインテリアの用語がわかる辞典」より
「家とインテリアの用語がわかる辞典」において「縁側」とは、以下のような文章で説明がされています。
「和風住宅で、部屋の外周部に設け、廊下や出入り口として用いる細長い板敷き。雨戸やガラス戸と部屋との間に設けるものと、雨戸やガラス戸の外側に、通常庭に向かって設けるものがあり、後者は「濡(ぬ)れ縁」ともいう。」
(1)〜(3)を合わせてみると、「縁側」とは「和風住宅で、部屋の外周部に設け、廊下や出入り口として用いる細長い板敷き」のことであるとおわかり頂けたと思います。