リノベのハウツー
2020.10.16
「バスモルタル下地(したじ)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集337
■バスモルタル下地(したじ)
「バスモルタル下地」とは、浴室の壁の仕上げのことです。浴室で使用する壁材や床材にはタイル、木材、浴室シート、パネル、塗装などがあります。タイルを使うときには接着の作業が必要ですが、モルタルを使用して仕上げるときにバスモルタル下地と呼ぶのです。
モルタルとは砂とセメントに水を加えて練りこんだ塗材のことです。セメントには接着力があり、タイルとの相性も良いので浴室や外壁のリフォームで使用されます。モルタルは薄いペースト状になっており、薄く伸ばしながら床や壁に塗ることで、表面をきれいに仕上げられるのです。なお、モルタルは水に弱いというデメリットがありますが、砂を混ぜることで強度を高めています。
バスモルタル下地のメリットは蓄熱性です。モルタルは触ると冷たいというイメージを持つ方もいますが、実際には冷たくはありません。断熱性を備えてはいませんが、蓄熱性があるので浴室の熱を外に逃がさないという効果があります。
バスモルタル下地のもうひとつのメリットは仕上がりの美しさです。壁や床を継ぎ目のない状態に仕上げられますし、職人の腕によっては壁にイメージを付けられます。柔らかな壁やクールな壁など、浴室のイメージに合わせながら仕上げられるので美しくなるのです。
一方でバスモルタル下地はひび割れをしやすいというデメリットがあります。そのため、こまめな寒気が必要になるでしょう。
(出典:リフォマ「モルタルとは」https://reform-market.com/bathroom/contents/bathroom-mortar-refoam、タイルライフコラム「浴室床タイルを張る接着剤・目地材が下地別にわかる!」https://www.tilelife.co.jp/column/archives/15462)