リノベのハウツー
2018.10.10
気にするのは住宅ローンだけじゃない?家を買うときの諸費用っていくら必要?
気にするのは住宅ローンだけじゃない?家を買うときの諸費用っていくら必要?
住宅購入する際には、住宅ローン以外に諸費用と呼ばれるお金が必要なことをご存知でしょうか?この諸費用は物件価格以外にかかってくる必要経費のことで、原則自己資金で用意する必要があります。(住宅ローンは『原則』物件売買価格のみ適応です。)
諸費用には具体的にどんなものにかかる費用なのでしょうか?諸費用の内訳を知らないまま契約を進めてしまい、予算がオーバーしたり貯蓄が底をついてしまうこともあります。最悪、自己資金が足りないせいで住宅購入自体をキャンセルせざるを得なくなることもあります。
住宅を決める前に必要経費の内訳と金額を先に知っておくことは、実はとても大切なことです。
必要経費の内訳
必要経費を支払う時期と合わせて具体的にご紹介していきたいと思います。
物件の売買契約時
・手付金…売買契約の際に手付として売主に支払うお金で、契約破棄の場合は返金不可。相場は購入金額の5~10%ですが、売主との合意によるため、金額に幅があります(最終的に購入金額の一部に充てられます。)
・印紙税(売買契約)…売買契約書に印紙という形で支払う税金(1000万~5000万は1万円)
・仲介手数料…仲介会社を通して物件を購入した場合の仲介手数料。
「物件価格×3.24%+6万4800円」を上限(売主が不動産会社、代理販売だった場合は必要無。)
引き渡し時
・印紙税(ローン契約)…ローン契約書に印紙という形で支払う税金(1000万~5000万は2万円)
・登記費用…不動産登記、抵当権設定登記などの登録免許税、その登録を代行してくれる司法書士への報酬(司法書士によりますが相場は15万前後)
・ローン借入費用…保証料、火災保険、事務手数料など。(金融会社・ローンの種類により金額は変わります。)
・固定資産税・都市計画税…1月1日の不動産所有者にかかる税金。購入した日からその年の残日数分を日割りして売主に払う場合が多い
引き渡し後
・引っ越し費用…住宅を購入して引っ越しする際にかかる費用です。時期により金額が大幅に変わります。
・家具購入費用…家具、家電、カーテン、エアコン、TVアンテナ、ネット開通費など
(リノベーション・家を建てる場合)
・家賃…ローンは契約してから、すぐに返済が始まります。工事中でまだ賃貸暮らしの状態でもローン返済が始まるので、入居するまでの間、ローン返済と家賃の二重払いになります。ローンとはまた別の「つなぎ融資」が受けられますが、「つなぎ融資」は利率がかなり高くなります。
中古物件を購入してリノベーションする場合、引き渡しを終えてからリノベ会社と契約を結ぶことが多いため、リノベ費用はローンに組み込むのか自己資金で支払うのかしっかりリノベ会社に意向を伝えておきましょう。
引き渡し半年~
・不動産取得税…不動産を取得した時に一度だけ支払う税金。不動産の価格に税率をかけ計算されます。
・修繕積立、管理費…マンションの場合、毎月修繕積立金と管理費が必要になります。物件により設定されている金額が違いますので、購入する前に駐車場料金などと一緒に、いくら必要になるか確認しておいてください。毎月必要になりますので、ローンとこれらの費用をトータルで返済額を考えましょう。(戸建の場合は自分で修繕費を備えておく必要があります。)
すべての諸費用の目安は、物価価格の6%~13%と言われています。4000万の物件の場合、240万~520万は物件価格とは別に必要であり、更に自己資金で支払わなければなりません。予算が4000万だった場合、かなりの予算オーバーになります。更に家具、家電をインテリアを統一させて新調したいと思われているのでしたら、ここから更にかかってくることになります。
住宅を買う前に用意しておくもの
住宅を購入するまでに是非用意しておいていただきたいものがあります。いざ、欲しい物件が見つかった時に契約が頓挫してしまわないよう、物件を探す前から準備しておきましょう。
・自己資金(頭金)…先ほどの諸経費も必要ですが、今後の生活のために手元にも貯蓄は残しておきたいところです。自己資金は多いに越したことはありませんので、できるだけ準備しましょう。
・車のローンの残債…車のローンが残っているとローン借入金額の大幅減少やローンが下りない可能性もあります。一括繰り上げ返済ができる資金を準備しておきましょう。
・両親との相談…実家からの距離(将来の介護・孫の顔見せ)また贈与などの資金援助もしっかり相談しておく事が大切です。
・職場との相談…自宅から会社までの距離や転勤事情、またローン金利を一部負担してくれる「利子補給制度」などがある会社もありますので、住宅購入の意思を伝えておきましょう。
・優先順位…たくさん物件を見ているうちに本来住宅に求めていたものを見失いがちになります。全ての項目を満たす物件はほとんどありませんので、自分たち家族にとっての優先順位をしっかりつけておくことをおすすめします。
・実印の作成、登録…住宅購入には様々な場面で実印を使う機会があります。珍しい名前の人は実印ができあがるまでに時間がかかることもありますので、スムーズに契約を結べるよう実印を作成しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。物件価格とは別に高額な諸費用がかかることがおわかりいただけたと思います。
ほとんどの方が自宅購入でインテリアに興味をもち、家具・家電の新調などをします。特に高額な家具の買い替えなどは新居に引っ越すタイミングでなければなかなかできませんよね。
必要経費をしっかり頭に入れて予算を組み、思い描く素敵な家を作り上げてくださいね