リノベーションのアイテム
2020.11.23
家に星空の演出「バルブスパークラー」【HAGS|アイテム】
今回、HAGSからご紹介するアイテムは、「バルブスパークラー」です。小さな光がたくさん散りばめられた、まるで星空のような空間を作り出せる照明。温かく居心地の良い空間づくりにもオススメなこの照明、それまでこういったアイテムはなかったことが開発のきっかけになったようです。
そこで今回は、「バルブスパークラー」の魅力や開発ストーリーについて、スワン電器の西山さんにお伺いしました。
目次
イルミネーションのような照明を自宅にも
バルブスパークラーの一番の魅力とは、「電球のソケットからのイルミネーションにより、シンプルに星空のような空間を演出してもらえること」だとお話しされるのは、開発者の西山さん。
スパークラーという名前は線香花火という意味で、光がそういう風に綺麗に光ってくれたらいいな、という思いで作られたそうです。
小さい光源をたくさん使って優しく照らすので、温かい空間を演出してくれます。
空間自体にこだわりを
デザインに関して、一番こだわった点についてお聞かせください
「この器具そのものがデザインではなく、この電球を使った空間が今までにない素敵な空間になるようにと考えました。
電球からダイレクトにイルミネーションが光ることで、天井にソケットがあれば他の電源アダプターなどを必要とせずに天井一面に光を散りばめることが可能です。
イルミネーションの長さは1メートルが16本のものと、3メートが5本のものがあり、光の色は温かみのあるゴールド色を使っています。」
光を表現する上でこだわったことはありますか?
「従来のイルミネーションというと、電球以外に電源アダプターや延長コードなどの付属品が多く、コードや大きな電源アダプターをどうやって隠して処理するかといった課題がありました。
それにより配線の処理などに労力を費やしたり、光を表現する場所を選んだり、消したときに配線やアダプターなどが美しくない状態で取り付くことを我慢せざるを得なかったわけです。
それらを解決し、光の表現をもっと自由にできるように考えました。」
オススメのデコレーション場所や方法を教えてください
「店舗であれば、ウインドウなどで表現に使ってもらうのがおすすめ。家庭であれば玄関やトイレなどで、落ち着く空間を作っていただけるかと思います。
また、イルミネーションにフェイクグリーンなどを絡ませることで、グリーンとライトをミックスした新しい優しい光の演出もできます。」
開発にまつわるストーリー
ストーリーがありましたらお聞かせください
「ヨーロッパの街角で見たことのあるライティングは、弱い点光源を圧倒的に使うことで照度を確保した、優しく温もりのある光でした。
日本ではまだこのようなライティングを見かけることは少ないです。しかし、日本の光もここ近年で作業場としてのライティングから、心地の良い空間としてのライティングに変容してきているということで、このスパークラーをお使いいただいて、さらに進んだ優しく温もりのある空間作りのお手伝いができれば、という思いで開発しました。」
光の文化の違い
日本と海外では光の文化の違いが多くあり、海外だと弱い光をたくさんつけて優しくぼわーっと照らす文化があるそうです。
それがとても綺麗で素敵だと話す西山さん。
日本と海外では、照明の取り付けの事情の違いもあるそうで、海外では天井に配線器具をつける文化はないそうです。
日本と海外の文化の違いを感じ、無いものを作ることによってお客さんも喜んでくれるのではないか、というところから開発されたそうです。
より簡単な演出を
まずは、ACアダプターを使わないので軽量になったというお声が、ユーザーさんから届いているそうです。
邪魔なものが省かれて軽量化されたので、飾る際にも簡単に演出ができます。
邪魔なものを排除したイルミネーションを
従来のイルミネーションは、ACアダプターである箱のようなものからコードが出て、そこに光源がつながっているというものしか、世の中になかったそう。
空間を演出しようとしたときに、上から光を垂らしたりすると、ACアダプターのようなものが邪魔なのが課題点だったと言います。
そこで綺麗にシンプルにやりたいよね、という想いがあり、それを形にするように考えられたのがきっかけだったそうです。
苦労の末の開発
イルミネーションを使って天井から照らすということが、日本ではあまり標準的ではなかったので、より身近に表現したいという想いがあったと西山さんは言います。
ただ、電球に電子回路とLEDイルミネーションを組み込むという、それまでの世界にはない新たな照明でした。誰もやったことがないということで理解されづらく、当初は協力者が少なくてとても苦労されたそうです。
部品など全てのアイテムは、自分たちで全て一から作るのではなく、部材を購入して調達することもあるため、周囲にもきちんと理解してもらう必要がありました。理解を得るために一つずつ説明しながら進めて行ったそうです。
その苦労の甲斐あって、カタチにできたものは電気用品安全法(PSE)の適合性検査も行い、デザインと安全の両方を網羅し、商品化に繋げています。
ソケットにつけるだけで簡単
バルブスパークラーは、手軽に星空のようなライティングができるように作られています。
床から天井に配線を這わせて、というようにやらなくてはいけなかったものを、ソケットにつけるだけで簡単にできるようになったのは嬉しいポイントです。
通常のE26の口金がある器具でお使いいただけます。ただし、調光回路には適合しておりませんのでご注意くださいね。
まとめ
光を星空のように演出できるバルブスパークラー。
とあるお店では、スパークラーを40個くらいつけて、それだけで光をとるというところもあるのだそうです。まさに星空のような空間になりそうですね。
こういった照明としての使い方だけでなく、グリーンを絡ませたりすることによって、インテリアとしてより居心地の良い空間を作ることができるのも魅力です。アレンジを加えて、オリジナルのスパークラーを楽しんでみてはいかがでしょうか。