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リノベーションのアイテム

2020.11.01

意外と手強い?!ブラケットを取り付けよう

意外と手強い?!ブラケットを取り付けよう

新築・リノベーションを問わず、造り付け棚(造作棚)が人気のようです。その理由は部屋のアクセントになる上に収納としても実用的だから。造り付け棚のあるオシャレな部屋を見かけて、DIYに挑戦しようと考えている方も多いでしょう。

でも、少し待ってください。ブラケット(棚受け)と棚板というシンプルな造りながら、意外と手強いのが造り付け棚です。ブラケットの取り付けには注意すべきポイントもあるのです。しかし、ブラケットさえ取り付けられたら、造り付け棚は完成したも同然です。それではポイントについて説明していきましょう。
 

石膏ボードにブラケットを取り付ける場合

意外と手強い?!ブラケットを取り付けよう

普段は壁紙に覆われていますから気付かないのですが、現代のお家の内装で一般的なものは石膏ボードです。軽くて火に強い石膏ボードは建材として優れた特徴を持っているのですが、もろいという難点もあります。ブラケットに限らず、そのままでは壁時計ですら掛けておくことは難しいでしょう。


石膏ボードかどうかの確かめ方

ご自宅の壁が石膏ボードかどうかの調べ方はカンタンです。画鋲を用意して壁の目立たない場所に差し、ゆっくりと引き抜いてやります。針の先に細かな粉が付いていたら石膏ボードですから、以下のようにブラケットを取り付けましょう。
 

間柱にブラケットを取り付ける

石膏ボードの裏側には床に垂直に取り付けられた「間柱」がありますから、石膏ボードを貫通させて、間柱まで届く木ネジでブラケットを固定します。間柱に固定してしまえば、相当な重量にも耐えられるでしょう。

木ネジのサイズは石膏ボードやブラケット自体の厚みを考えて、50mmくらいのものを使ってください。


間柱探しには「下地探し」を使う
 


石膏ボードの下の間柱探しには、シンワ測定「どこ太」などの下地探しを使います。下地探しは壁に押し当てると先端から針が出てくる仕組みになっていますので、裏に間柱がないと簡単に貫通してしまうでしょう。もし針が貫通しないならば間柱に当たっていますから、そこにブラケットを固定しましょう。
 

間柱を使わずにブラケットを取り付ける

上の方法が使えないのは、ブラケットを取り付けたい場所に間柱がない場合や木の柱を用いない家屋です。そのような場合は、間柱を使わずに下記のようにしてブラケットを取り付けましょう。


「トグラー」を使う
 


「トグラー」とは石膏ボードなど中空になっている壁面で、木ネジを使う場合に使うパーツです。使い方はプラスチック製のアンカーを打ち込み、その上から木ネジをしめるのですが、これで壁にかかる重さを分散できるのです。

メーカーのサイトによると1本のネジの耐重量は50kg以上となっていますし、エアコンの取り付けにもよく使われますから信頼性は高いといえるでしょう。

ただし、下穴として8mm程度の穴を石膏ボードに開けなくてはいけません。また、アンカー自体の直径が5mm程度ありますから、ネジを外してもかなり目立つことは覚悟してください。


コクサイ「先鉄三ぶ六くん」を使う


あらかじめ木ネジが太くなったような形のアンカーをねじ込み、その上から木ネジを使うタイプもあります。たとえばコクサイ「先鉄三ぶ六(さきてつさぶろー)くん」は、先端が鉄製なので壁紙を巻き込むことがないという特徴を持っています。

メーカーによると耐重量は10kg以上となっていますのでトグラーには劣りますが、こちらもプロの信頼性が高い製品ですし、造り付け棚程度なら耐久性は十分でしょう。

大きな下穴が空いたりアンカー自体が目立つというデメリットは、トグラーと同等です。
 

突っ張り柱を立ててブラケットを取り付ける

意外と手強い?!ブラケットを取り付けよう

壁に穴を開けたくはないけれどブラケットを取り付けたいならば「ディアウォール」に代表される「突っ張り柱」を立てる方法はいかがでしょうか?

ディアウォールとはツーバイフォー材の上下に挟み込むことができるバネ入りのアタッチメント。天井と床で突っ張ることで好きなところに柱を立てることができます。

柱が立ってしまったらこちらもの。好きなブラケットのネジ止めもできます。さらに、上の写真のようなツーバイフォー専用のブラケットも販売されています。これならば壁に穴はあきませんから、賃貸住宅でも造り付け棚を取り付けることができますね。
 

まとめ

新築やリノベーションの際に棚などの造作家具を依頼すると、取り付け箇所の下地にあらかじめ間柱などを立ててくれるものです。つまり、そこまでしないとブラケットは完璧には取り付けられないのです。トグラーなどは広く使われているとはいえ、間柱に取り付けることと比べると信頼性は低いといえるでしょう。

もしDIYでブラケットの取り付けを考えておられるなら重すぎるものを載せるのは避けたいもの。過信しないように気を付けましょう。石膏ボードをダメにしてしまうと、補修にはかなりのコストがかかることを覚悟してください。
 

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