リノベーションのアイテム
2020.10.21
ワークチェアにこだわる人が増加中!快適な在宅ワークの鍵は椅子だった!
新型コロナウイルスの影響で、これまで「平日は毎日都心の本社へ出社」という働き方をしてきたのに、突然在宅ワークが主体となったという人も多いのではないでしょうか。多くの家は働くための場所として作られていないため、在宅ワークをしていると問題が生じることもしばしば。座っている時間が長くなると、肩凝りや目の疲れがひどくなる人も多いようです。
こうした問題の要因として、椅子が合っていないことが考えられます。家にワークチェアを導入すれば、体の負担が軽減される可能性もあるのです。そこで今回は、最近こだわる人が増えているワークチェアについて解説していきます。自分に合うワークチェアを取り入れて、在宅ワークを快適に過ごしましょう。
そもそもワークチェアとは?
そもそもワークチェアとは、どんな椅子のことを指すのでしょうか。わかりやすい例で言うと、会社のワークスペースに置かれている椅子はワークチェアであることが多く、長時間座ってPC作業をすることに特化した椅子といったところ。「オフィスチェア」という名前で呼ばれることもあります。
立ったり座ったりしやすいワークチェア
ワークチェアの特徴として次のような点が挙げられます。
・座面の底に1本の柱が通っており、一般的に脚は五又に分かれている
・脚の先にキャスターがついていて自由に移動できる
・背もたれや肘掛などがついていて身体にフィットする
・座面がクッション素材やメッシュ素材になっていて、長時間座っても腰やお尻が疲れにくい
全体的にデスクワークを前提としつつ、立ったり座ったりもしやすい椅子こそがワークチェアなのです。種類によっては高さ調整・背もたれの傾斜角度調整が可能なものもある他、ヘッドレストがついた高機能なものまで幅広い種類があります。
ワークチェアとゲーミングチェアの違い
なお、似たような高機能チェアとして知られるのが「ゲーミングチェア」。その名の通り、ゲームを長時間する人に向けた椅子です。2つの違いは座り心地にあると言えます。ワークチェアが立ったり座ったりしやすい作りになっているのに対し、ゲーミングチェアはヘッドレストやバケットシートにより包み込まれる感覚が特徴で、椅子に身体を預けるような座り心地です。
在宅ワークの際、比較的長時間座りっぱなしでPC作業を行うという人であれば、ゲーミングチェアでも十分ワークチェアの代用になるでしょう。一方、資料印刷のために立ったり、合間で家事をしたりといった動きの多い人はワークチェアが向いていると言えます。
ワークチェアにこだわる人が増えている理由
在宅ワークの増加によって、最近ワークチェアにこだわる人が増えていると言います。これはなぜなのでしょうか。
仕事のために作られていない家の環境
家で仕事をする際、まずは従来の環境で作業することになります。共働き世帯で夫婦2人とも在宅ワークという例も少なくないため、中にはリビングやダイニングテーブルで仕事をするという人もいるでしょう。当然ながらリビングダイニングは食事をしたりゆっくり過ごしたりするための場所ですから、テーブルも椅子も仕事の快適性は考えられていません。
一般的に、座り心地は「差尺(さじゃく)」という基準によって決まると言われています。差尺とは、椅子座面とテーブル天板の高さの差。この差がおおむね30cm程度あると、食事などがしやすいと言われているのです。
しかし、PCのタイピングをするには、食事よりも差尺が少ない方がいいと言われています。言い換えれば、仕事用のテーブル・椅子は食事用よりもテーブルが低め、もしくは椅子が高めの方が向いているということ。食事用の環境で座り仕事を長時間こなすと、肩凝りや目の疲れがひどくなってしまう場合があります。
在宅ワークの環境を改善するワークチェア
在宅ワークがしやすい環境にするため、家を大改造するというのはなかなか難しい話。手軽に在宅ワークの快適性を高める方法として注目されているのが、ワークチェアというわけなのです。
先ほどご紹介した通り、ワークチェアは座面がクッション性で背もたれもついており、在宅ワークでも効果を発揮します。座面が高めに作られていることが多く、差尺も小さくなるため、タイピングもしやすいのが特徴。高さが調節できるタイプであれば、自身の体格に合わせて細かく調整することも可能です。
おすすめワークチェア3選
ワークチェアの特徴や導入によるメリットを解説してきましたが、ここからは実際におすすめのワークチェアを3つご紹介していきます。
デザイン性を重視する人におすすめのシンプルチェア
1つ目にご紹介するのが、こちらのスタイリッシュなワークチェア「オフィスチェア エッグ 肘無」。座面と低めの背もたれが一体化しており、座る人の身体を優しく包み込みます。肘掛や高さ調節機能のないミニマルチェアですが、どんな部屋にもマッチする優れたデザイン性は大きな魅力です。
正しい姿勢をキープできる中価格帯のワークチェア
2つ目にご紹介するのは、スタンダードなタイプのワークチェアです。肘掛や座面の高さ調節といった基本機能が一通り備わっていますが、価格帯は1万円台後半〜2万円台と比較的リーズナブル。座りやすさで大切な「シンクロ機能(背骨のS字に合わせて椅子の傾きが変化する仕組み)」もあるので、長時間のデスクワークにももってこいです。
とにかくこだわりたいなら高級ワークチェア
最後にご紹介するのは、高級ワークチェアブランド「エルゴヒューマン」のワークチェア。価格帯は8万円台〜という高級品ですが、自分好みの細かな調節ができるので、座り心地は試してみる価値があります。先ほどご紹介したシンクロ機能についても2つに分かれた背もたれで調節するので、よりフィット感のある座り心地を実現しているのです。
まとめ
在宅ワークが定着する中で、「仕事を快適にできること」というのが暮らしやすい住まいづくりにおける1つの要素になってきています。ワークチェアを取り入れて在宅ワークの快適度がアップすれば、生活の質の向上にもつながるかもしれません。
多機能の高級チェアには手が出ないという人でも、まずは中価格帯のワークチェアから試してみてはいかがでしょうか。