リノベーションのアイテム
2020.09.14
犬と暮らす家の悩みとは?壁のリフォームで人も犬も快適に
最近は犬を飼っているご家庭も多く、さらに室内で飼うことが一般的になっているようです。もともと犬を飼っていなかった家の場合、室内が犬のことを考えた仕様になっていないこともあるでしょう。そのような場合にはリフォームがおすすめです。
犬と暮らす場合はどのような悩みが生じるのでしょうか。こちらでは、人も犬も快適に過ごすために求められる壁の機能や、おすすめの壁材についてご紹介します。
犬と暮らしたい!壁リフォームに求められるものとは
室内で犬を飼う場合、様々な悩みが出てきます。それらを踏まえて、壁にあると便利な機能性についてご紹介します。
耐久性
まず、壁を爪で引っかくなどの犬のイタズラに悩まされることもあります。さらに、ストレス発散や歯がかゆいなどといった理由もあり得ますが、壁をかじる行為が見られる場合もあるでしょう。これらのため、犬が過ごす部屋の壁はキズが付きやすく、気付くとボロボロになってしまっていることもあります。そのため、キズに強くて耐久性のある、丈夫な壁がおすすめでしょう。
消臭機能
犬と暮らしていると、においに慣れてしまって気付かないこともありますが、室内に独特なにおいが発生することもあります。壁に消臭機能があると、部屋の中のにおいを軽減してくれる効果が期待できます。
掃除のしやすさ
犬が過ごす部屋の壁は、おしっこなどの汚れも気になるもの。そのため、水拭きでさっと汚れを落とせる素材や汚れが付着しにくい素材がおすすめです。防汚性や撥水性があると手入れも簡単になるでしょう。
防音効果
最近では、ペット飼育可のマンションも増えてきました。一緒に暮らすのは楽しいですが、犬の鳴き声や遊ぶ音などが近所の住民に聞こえていないか不安になることもあるでしょう。また、同じ家の中にいて勉強や仕事をする場合も、別の部屋にいる犬の鳴き声や物音が気になることがあるかもしれません。犬が過ごす部屋の壁は防音効果があると安心でしょう。
犬と暮らす家リフォームにどんな壁材を選ぶ?
人も犬も快適に過ごせるようにするために、リフォームにおすすめの壁材をご紹介します。それぞれ特徴や機能、手入れのしやすさなどが異なるため、悩みを解消できるものを選びましょう。
ペット用壁紙
住宅の壁には壁紙を採用しているご家庭が多いですが、ペット用の壁紙というものがあります。こちらは一般的な壁紙よりも引っかきキズに強く、耐久性が高いと言われます。また、抗菌や消臭加工がされているものもあるため、室内を衛生的に保てるでしょう。防汚性や撥水性を持たせたものであれば、手入れも簡単です。
壁タイル
比較的高額ではありますが、タイルはデザイン性があり、おしゃれな見た目を楽しめるでしょう。吸水性がないため汚れが落ちやすく、においの染み込みもありません。脱臭効果のあるタイルもあるため、においが気になる場合にもおすすめです。また、キズが付きにくく、耐久性もあります。防汚性の高いセラミック製などは日頃の手入れも簡単でしょう。ただし、タイルがはがれて落ちるという危険性もあるので、注意してください。
漆喰や珪藻土
漆喰や珪藻土は犬にも安心な自然素材です。どちらも消臭効果があるのがうれしいポイントのひとつです。塗り壁なので、キズが付いた場合は部分的に補修ができます。
漆喰は消石灰に砂とのり、麻スサなどを加えて水で練り上げたものです。防カビ、防ダニ効果があり、衛生的です。耐久性や防音性もあります。なめらかな表面のため、手入れもしやすいでしょう。一方で、工期が比較的長くコストがかかりがちです。ヒビが入りやすいというデメリットもあります。
珪藻土の壁は、海や湖などのプランクトンの化石が堆積したものと、石灰やセメント、粘土などとを混ぜてつくられています。調湿性があり、室内を快適に保ってくれるでしょう。有害物質を含まないため人にも犬にもやさしい素材とされます。防汚性はあまりなく、おしっこのシミなどが付くこともあるでしょう。こちらも塗り壁のため施工期間は長く、コストは高めです。また、使っているうちに壁材がポロポロと落ちてくることもあります。
腰壁
床から腰の高さくらいまでの壁の下半分は、キズや汚れが付きやすいです。そのため、その部分に板やパネル材などの腰壁を設置する方法もあります。壁紙を上貼りすることも可能です。腰壁を設置することで壁を保護したり、すでに付いてしまったキズを隠したりできます。また、アクセントのある見た目になって部屋のデザイン性もアップするでしょう。
まとめ
室内で犬を飼う場合、犬のイタズラ傷やにおい、おしっこなどの汚れ、鳴き声などで悩まされることもあります。そのため、犬が過ごす部屋の壁には耐久性や消臭機能、防汚性、撥水性、防音効果などがあると安心でしょう。
リフォームで選べる壁材には様々な種類があります。それぞれが持つ機能や特徴は異なるため、解消したい悩みに合わせて壁材を選びましょう。