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2017.09.01
今日の季節 1/10〜1/14 水泉動く(すいせんうごく)
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“今日の季節”
日本には、1年を4に分けた四季があります。 さらに24に分けた二十四節気があり、さらに72に分けた七十二候があります。ほぼ5日周期で季節は移ろいでいるのです。 その変化に私たちは気づかずに生きているのかもしれません。 ところが身体と心はそのかすかな変化を感じとり、気づかぬうちにその環境の変化に対応してくれています。 二十四節気と七十二候に心を寄せる時間。 ほんの少し、いかがですか。
“2018年1月10日〜1月14日 水泉動く(すいせんうごく)”
冬至を過ぎて、太陽の光もまたほんの少しずつ増え始めました。
その暖かさはやはり人間よりも自然の方が敏感に感じ取っているようです。
凍っていた泉がわずかに溶けて動き始める頃です。
“この季節の養生”
前回に続き「不眠」についてです。
不眠の原因は『心』が正常に機能していないことだということは前回お伝えいたしました。
この『心』が弱りやすい季節は実は夏。五臓の中で暑さに最も弱い臓なのです。
ではなぜ、この季節の養生として不眠を取り上げているのか。
1つは新年なので初夢に絡めてですが・・・(夢をよく見るというのも不眠の症状の1つです)。
寒さに弱い『腎』が弱ることで『心』にも影響が出ます。
また、おそらく一ヶ月程前から食べ過ぎ呑み過ぎが続いてきたこの季節。
お酒の呑み過ぎやもしかしたらストレスも溜まり『肝』、
食べ過ぎによって消化が追いつかず『脾』にも負担がのしかかってきているかもしれません。
これらの影響も『心』は受けてしまいます。
では、ここからは不眠を症状別に見ていきましょう。
①寝汗をかくタイプ
<その他の症状>
夢をよく見る・腰や膝がだるい・手足や胸がほてる・喉が渇く・寝つきが悪い・耳鳴り
<原因>
過労や気疲れで腎のエネルギー源の1つである陰液が不足しています。
不足すると、心の陽気な働きを抑えることができません。
つまり、興奮状態になってしまいます。
<養生法>
陰液を補いましょう。
ホットミルクがおススメです。牛乳は陰液を補ってくれます。
②イライラして寝付けないタイプ
<その他の症状>
頭痛・めまい・耳鳴り・落ち着いて横になっていられない・怒りっぽい・冷たいものを好む・喉が渇く・やっと眠れてもすぐに目が覚める
<原因>
お酒の呑み過ぎというのもありますが『肝』はストレスに弱い臓です。
そのストレスで『肝』の働きが弱り気の流れが停滞しています。
そうなると熱をもつようになります。
すると『心』は興奮状態になっています。
<養生法>
何よりストレスを発散することです。
適度に体を動かすことで気の流れも改善されます。
柑橘類も気の流れを改善します。
セロリやトマトで肝の熱も取り除きましょう。
残りのタイプは次回に見ていきましょう。
“この季節のまめ知識”
1月11日は鏡開きです。
昔からの風習ですが、旧暦関係なく毎年同じ日に行われます。
ただ、地域によって1月15日や20日のところもありますし、京都では1月4日に行われることが多いようです。
鏡開きというのは、食べてこそ意味を成します。
年神様は鏡餅に宿ります。
神様は、全ての人や物に新しい生命を与えるためにお正月に現れると考えられており、その霊力が宿った鏡餅を食べることで新しい生命を頂くことができるということです。
食べる際、鏡餅には神様が宿っているので、刃物は使わずに木槌などで割ります(鏡開き)。
その後、お雑煮やお汁粉などで美味しく有り難く頂きましょう。
“この季節に行きたいところ”
毎年1月10日は、十日戎(恵比寿)が開かれます。
商売繁盛・家内安全・交通安全を願うお祭りです。
恵比寿様と言えば、七福神の1人。
商売繁盛・福の神とされています。
古くは豊漁の神とされていたことから、右手には釣り竿、左手には鯛を持っています。農業の神様でもあります。
兵庫県にある西宮神社の祭り神であるからか、十日戎というのは関西以西で一般的なお祭りで「えべっさん」と呼ばれ親しまれています。
えべっさんで有名なのは、やはりこの西宮神社。
毎年、開門と同時に一斉に男性陣が勢いよく走って福男を勝ち取る映像でもお馴染みではないでしょうか。
それと、大阪の今宮神社が有名どころです。
9日が宵戎、10日が本戎、11日が残り戎です。
参考文献
・『日本の七十二候を楽しむ〜旧暦のある暮らし〜』白井明大/東邦出版
・『中医薬膳学』辰巳洋/東洋学術出版
・『女子漢方』矢久保修嗣・木下優子・上田ゆき子/法研
・『性味表大辞典』竹内郁子/青雲社
・『よくわかる東洋医学』平馬直樹・瀬尾港二・稲田恵子/池田書店
・日本鏡餅組合HP http://www.kagamimochi.jp/saguru/page3.html
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