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2019.03.01
ルンバVSダイソン、掃除に最適なのはどちらか?それとも?
話題の掃除機「ルンバ」や「ダイソン」。それぞれ異なった特徴のある掃除機であるので、どちらを選ぶべきか迷われている方も多いと思います。今回はそれぞれのメリット・デメリットを記していき、正しい選択をするヒントをお届けできたらと思います。
1:そもそもルンバとは?
ルンバは、iRobot社が製造・販売するロボット掃除機です。2002年に登場し、その後は毎年新型や改良版が発表されています。2012年までの10年間で累計800万台が販売されました。大きさは、 直径34cmの円盤状で高さは9cm以内です。前方には接触センサーが組み込まれたバンパーがあり、上面の前方中央に赤外線センサーがあります。これで部屋の広さや物が置いてあるかなどを判断し、掃除をしていきます。
このルンバの登場により、ロボット掃除機の人気に火が付き、ロボット掃除機が多くの人からスポットライトを浴びることになりました。
ルンバは、これまでに800万台を売り上げるなど、ロボット掃除機の代表ともいえるほど名高いものとなっています。機能によってシリーズ展開もされており、自分の住宅環境やニーズに合せて選べるバリエーションが多いのが魅力の一つです。
現在最新のi7シリーズではダスト容器のゴミを自動で排出できる機能が付いています。画期的なルンバi7+は、クリーンベース(自動ゴミ収集機)対応になりました。掃除が完了するとルンバ本体のダスト容器のゴミを、クリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出します。ダスト容器30杯分ものゴミを収納できるので、ゴミ捨ての手間が省け、集めたゴミはそのまま捨てられるので、ホコリが舞い散ることがありません。
さらに、部屋の環境を学習して把握し、記憶することもできます。アプリと連携することでルンバが部屋の状況を学習して記憶するので、リビングルームからキッチンへのルートなども賢く判断し、どの部屋をいつ掃除するかも自在にコントロールできるようになりました。
さらに、Wi-Fiでルンバを操作してスケジュール管理をしたり、清掃状況、履歴の確認ができます。お手入れ方法の動画も簡単に見ることができます。
お値段は種類や型にもよりますがおよそ3-7万円です。
2:そもそもダイソンとは?他の掃除機との違いは?
世界初のサイクロン掃除機を開発したのがダイソンです。ルンバとよく比較される掃除機のひとつですが、共通しているのはロボット掃除機であるという点です。サイクロン掃除機とは、吸引力の持続性が高く、紙パックの効果が不要であるなどの特徴を持った掃除機のことです。排気のときにゴミを通さず分離するため、空気が汚れたり、匂いが気になることが少ないのも魅力のひとつと言われています。
見た目もスタイリッシュで、一目でダイソンとわかるデザイン。メーカーのブランド感を味わうこともできる製品となっています。
お値段は型の古いものは3万円台から、最新の掃除機は6-7万円程度です。
3:ルンバのメリット
続いて、ルンバのメリットをご紹介していきます。
(1)自分で掃除をする必要がない
まずは何と言っても自動で掃除をしてくれるため、自分で掃除をする必要がないということです。
忙しい主婦から一人暮らしの方まで、ルンバ愛好家が幅広いのも頷けます。
「ルンバを使うことで生活が変わった」「掃除をしなきゃというストレスから解放された」というような、生活スタイルの変化を感じている方が多いです。
(2)ゴミ除去率が高い
ルンバの最新モデルでは、従来の回転ブラシからゴムスティックへ変更となっており、これにより吸引力が従来比約5倍、集塵性能は約1.5倍にもなっています。
そのため、どんなゴミでも残すことなく掃除することが可能になり、なんとゴミの除去率は99.1%と言われています。
さらに、ごみの多い場所では、センサーが感知し、その場所がきれいになったと判断するまでブラッシングを繰り返し、集中的に清掃する機能も備わっています。
(3)コストパフォーマンスが良い
これまで、ルンバの弱点であった、消耗が早いバッテリーですが、リチウムイオン電池に変更となってから、約6年継続使用が可能となりました。
充電回数も約1250回可能となり、コストパフォーマンスも高いことがうかがえます。
使用期間が長くなったバッテリーのおかげで、部屋の隅々まできれいにしてくれることが可能となっています。
(4)進入禁止エリアの設定ができる
ルンバの特徴最後は、最新技術による進入禁止エリアを設定できるモードです。
バーチャルウォールという機能が搭載されており、最大3メートルの壁を作って、進入禁止エリアを設定することができます。
例えば、ペットを飼われているご家庭ではペットの餌や水付近は、ペットを驚かさないためにも、進入禁止エリアに指定しておくことなどが可能となります。
(5)まるでペット…?
冗談ではなく、ルンバが自動で掃除をしてくれる姿はとても健気で、愛着が湧くという意見が多いです。
掃除残しがあったり、行き倒れていたりしても「ドジっ子だなぁ」と温かい目で見守れる、そんなかわいさを感じている方が多いです。
中には、ルンバに名前をつけてペットのようにかわいがっている方もいるそうです。
4:ルンバのデメリット
続いて、ルンバのデメリットを紹介していきます。
(1)掃除できない場所がある
広範囲にわたって床を移動し、掃除してくれるのはルンバのメリットですが、その分、床に物を置いていたり、家具が多すぎるとルンバが動けずに掃除ができないというデメリットがあります。
物を床置きにしたい人や、そもそも部屋の中に物が多い人には向いていない傾向があります。
そして床の物を減らし、しっかりと広範囲のスペースを確保していても、ルンバは完璧には掃除できないというデメリットがあります。
一見、しっかりと掃除してくれているようにも見えますが、細かい部分にゴミが残っていたりと完璧ではありません。特に、窓際や角のあるスペースの掃除は苦手領域です。
(2)元の場所に戻っていない
掃除をしているうちに物に遮られ、もとの定位置に帰れずにいることがあります。
これは自らの位置情報を正しく認識できなくなってしまうために起きるものです。
(3)コード類を吸い込んでしまう
コードやティッシュなど、ひも状の物や薄いものを巻き込んで止まってしまうというのは、古いタイプのルンバで頻発していた現象です。
最近のルンバでは自動でからまりを解消する「からまり防止機能」がついていて、ルンバが物を巻き込んだときには異常を感知してブラシを逆回転します。
この機能により、コードを巻き込んで止まっているという現象はかなり減ったようです。
ただし、からまり防止機能がついているルンバでも、物を巻き込んで止まることは起きており、基本的には床に物を置かない・コード類をまとめておくという対策をする必要が出てきます。
(4)段差に落ちやすい
ルンバには、落下防止センサーがついていて、階段などからは落下しないようになっているのですが、床の色や素材などによっては段差を認識できず落下してしまいます。
ルンバが乗り越えられる段差は2㎝程度ですが、5㎝程のちょっとした段差を降りてしまうと、戻ってこられずに延々そのスペースを掃除し続けてしまうこともあります。
ルンバが落下してしまいそうな場所では、進入禁止エリアを設定できるオプション機器「デュアルバーチャルウォール」などを利用して、落下対策をしておく必要があります。
(5)音がうるさい
ルンバは普通の掃除機と同じような音を発するので、ロボット掃除機と聞いてイメージしている静かさとかけ離れてしまっている方も多くいらっしゃいます。
家電量販店などで動作や音の確認をしてから購入するようにした方が良いでしょう。また、外出中やお風呂に入っている間など、直接音の聞こえない環境下で動かすと解決できるかもしれません。
5:ダイソンのメリット
続いては、ダイソンのメリットを紹介してまいります。
(1)吸引力
ダイソンは、ルンバなど他のロボット掃除機と比較しても、4倍の吸引力を誇るとされています。この吸引力により、様々な床面での清掃が可能となっています。
さらに、ベルト駆動式転輪の採用により、障害物を乗り越え、あらゆる床面を確実にお掃除することお可能としています。
また、その吸引力は、ゴミのみならず、0.5ミクロンもの微細なホコリやハウスダストをも捕えて逃さない性能となっっています。
(2)汚れが気になったときにすぐに掃除できる
スナック菓子のカスをこぼしてしまった、部屋の隅にホコリがたまっているのを見つけた、など、気になる瞬間が誰にでも存在します。
ルンバはと異なり、手動で動かすダイソンだからこそ気になった部分だけをパッと気軽に掃除することができます。
(3)床以外も掃除できる
ダイソンは、ルンバが掃除できない階段や玄関など、様々な場所を掃除することができます。
布団やフィルター、車などの床以外の場所も掃除できることは大きなメリットです。
広い部屋全体から細かい場所まで、1台で丸ごと掃除にできるのは、ルンバにはない魅力です。
6:ダイソンのデメリット
続いては、ダイソンのメリットを紹介してまいります。
(1)掃除するときに自分が動く必要がある
ルンバと違って、自分で動かして掃除機をかける必要があるので、時短を考えている人にはあまり向いていない傾向にあります。
また、毎日掃除したいと考えている人にとっても、掃除機をかける時間を取られると、日々の忙しさから難しく感じることもあるかもしれません。
(2)バッテリーの持ちが悪い
商品の使用度にもよりおますが、バッテリーが20-30分程度しか持たないこともあります。広い家に住んでいる人は、1度の充電で部屋全体の掃除を終えられないこともあります。
7:まとめ
ルンバとダイソンのメリット、デメリットをご紹介しましたが、それぞれに特徴があり、使い方次第で両方とも生活に必要な掃除機になりうることがわかります。
片方が勝者ということはなく、それぞれのライフスタイルにどちらが最適化を考えて人それぞれ正解が異なるというのが見解です。
また、どちらか一方ににしぼりきれない方、効率よく掃除をしたい方にはルンバとダイソンを併用するのもおすすめです。もちろんその分費用もかかりますが、掃除の効率は上がります。これまで平日の帰宅後に掃除をしていた方は、日中出かけている間にルンバに掃除してもらうことができます。また、休日に家中まとめて掃除機がけをしていた方は、毎日のルンバで掃除しきれなかった細かい部分だけをダイソンで掃除するなど効率化が図れます。掃除に費やしていた時間を軽減させられることは間違いないでしょう。
費用との相談もしつつ、最適な掃除スタイルの構築をぜひ行ってみてください。