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vol.47【リノベ|インタビュー】「背伸びしない×こだわり」のバランスが大事。自分たちらしいキッチンを造作で

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vol.47【リノベ|インタビュー】「背伸びしない×こだわり」のバランスが大事。自分たちらしいキッチンを造作で

「背伸びしない家づくり」それが、今回ご紹介するHさんご夫婦のキーワードです。

「等身大」を意識しつつ、デザインセンスで洗練された空間に仕上がりました。そんな自分たちらしさにこだわる姿勢は、物件探しの段階から垣間見えます。スタイリッシュとアットホームな雰囲気が入り混ざったご自宅は、どのようにしてできたのでしょうか。

Hさんご夫婦に家探しの経緯からリノベーションにした理由、家づくりでこだわった点についてお伺いしました。

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物件探しから購入までの流れ

家を購入しようと思ったきっかけは何でしたか?
 
「子どもができたので広い家に住みたいなと思いました。でも、家賃は上げたくないし…それなら買おうかということで、始まりました」
 
最初からリノベーションで検討を?
 
「新築も見ましたが、面白味が感じられなかったのがあります。キレイだけど画一的で、家族で生活しているところや愛着を持って住むイメージが湧かなかったんです。視野を広げてリノベ済物件も見始めまたのですが、それもしっくりこなかったんですね。これはいいけど、ここが気になるっていうことが多くて。それならいっそのこと自分たちでリノベーションをしようとなって、リノベーション会社を探し始めました」
 
他にもリノベーション会社をご覧になりましたか?
 
「何社か見ましたが、ちゃんとお話を聞いたのはリノベ不動産産だけです。特にこうしたいというイメージがなかったし、『リノベーションすればかわいくなるよね』くらいしか考えていなかったので、気合いが入った説明会をしている会社はハードルが高くて行きませんでした。資料請求もしましたが、過去事例もピンとくるところがなかったです」
 
そんな中、リノベ不動産にした決め手は?
 
「フィーリングです(笑)。営業さん達の人柄が良かったのもありますし、たまたま知人がリノベ不動産さんにお世話になったと知って、これも何かの縁と思って即決しました」
 
以前のお住まいとは違うエリアですが、こちらにした理由は? 
 
「勤務地へのアクセスを考慮しつつ、予算内に収まるところを見ていました。当初の希望とは違いますが、静かなエリアなのでゆっくり住めそうと思いました」
 
こちらの物件の決め手は?
 
「レトロな外観がかわいくて、背伸びしていない感じが気に入りました。物件周辺の道も平坦で、エレベーターがあるのも大きかったです。ベビーカーを考えると、移動のしやすさは大きなポイントでした」

異素材ミックスで叶えたアットホームなインダストリアルスタイル

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3LDKから2LDKにされましたが、間取りはどうやって考えましたか?
 
「広いリビングにしたかったので、1部屋なくして2LDKにしました。部屋は私たちの寝室と子ども部屋があれば十分かなと。それにリビングを広くしておけば、後から部屋を造れると思って。子どもが大きくなって、今ある子ども部屋が手狭になったら、リビングに部屋を造ればいいかなと。あとは、それぞれどんな風にしたいか考えていきました」
 
家づくりでこだわられたことは?
 
「天井は躯体現し、壁と床はこだわろうと決めていました。壁と床がちゃんとしていれば、全体的に凝った印象になるかなと思ったからです。当初リビングの壁も躯体現しにしたかったのですが、壁は躯体ではなく石膏ボードだったので現しにはできませんでした。壁の仕上げは、塗装と漆喰の選択肢があったのですが、キレイな塗装よりも質感がある漆喰のほうが私たちらしいということで漆喰を選びました。温かい雰囲気になって気に入っています。
 
玄関からキッチンまでの床はモルタルです。モルタル風フロアタイルもありましたが、床なのでこだわってモルタルにしました。予算重視であればフロアタイルも良いと思うのですが、ここはリビングに続く床部分なのでお金をかけようと思ったのです。リビングの床はパイン材のフローリングです。家具に合わせてビンテージっぽい色にしました」

LDKのテーマを教えてください。
 
「インダストリアルスタイルをベースに、温かさがあって背伸びしすぎない空間にしました」
 
躯体現しはインダストリアルスタイルの定番。スタイリッシュなだけでなく、天井を高くできる造りの場合、室内全体を広く見せる効果があります。燻したような無垢材フローリングは家具との相性もバッチリ。無垢材フローリングを選ぶには、樹種、色、幅、柄、質感(固め・柔らかめ)、貼り方などバリエーションがとにかく豊富なので、好みに合わせて選ぶことができます。
 
また、躯体現しだと無機質な印象になりがちですが、木の面積を増やすと、こんなにもほっとする家庭的な空間になるんですね。インダストリアスタイルも、使う素材や躯体現しの面積によって見せる表情が変わります。
 
そういえば、巾木がないですね。
 
「巾木はあえてつけませんでした。巾木があるとデザイン的に新築っぽくなってしまうことと、掃除も面倒だなと思ったのです。巾木の上の部分に結構埃が溜まるんですよね。その手間を考えたことと、予算を抑えられることもあり、造りませんでした」

一から造ったオリジナルキッチン

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木をふんだんに使ったキッチンはアットホームな雰囲気。きらりと光るステンレスのレンジフードと壁の造作棚がアクセントになって、温かくもこなれた印象に仕上がりました。部分的に施された白いタイルでかわいらしさをプラス。油や水が飛んでもさっと拭けばいいので、お手入れもラクラクです。
 
キッチンとLDは床を切り替えてゾーニングしています。床によるゾーニングは開放的なLDKにしたいときに用いられる手法。空間の一体感はそのままに、それぞれの存在を明確にできます。
 
一番こだわったのはキッチンと伺いました。
 
「最初はオールステンレスへの憧れがあったのですが、実物を見ると私たちにはかっこつけ過ぎかなという印象を受けました。それで自分たちに合うキッチンを探していたときに見つけたのが、海外の造作キッチンだったのです。手作り感やかわいさがあって、予算も抑えられそうだしいいなと。それで自分たちもイメージに合うものを木製で造ってもらうことにしました。

一方で、キッチンを造作するという前例がないということで、私たちもリノベ不動産さんも手探り状態でもありました。家具屋さんと大工さんでは考え方が違ったりもして、幅を決めるにしても逐一相談しながら進めていきました」

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L字型も最初から希望されていたのですか?
 

「これも海外のキッチンをヒントに取り入れました。海外のキッチンは結構L字が多くて、このピタッと収まる感じが、こじんまりとしてかわいいと思ったのです」
 
小回りが利くL字型キッチンは、作業スペースの広さを確保しつつ、キッチンの省スペース化もできます。このように背面にカウンターがあれば、少ない移動で作業効率も上がりますね。
 
カウンターもキッチンと合わせて造られたオリジナル。表裏どちらも収納できて使い勝手も抜群です。
  
リビングドアが大きくてこちらも海外風な印象ですね。
 
「ドアもオリジナルなんです。ガラスが大きいものを探していたんですけど、カタログでは気に入ったものを見つけられなくて。妥協するくらいなら造ろうと思って、造ってもらいました」
 
ドアは室内のアクセント的存在。ドア一つで、全体の印象も変わってきます。こういった大きいガラスだと人の気配もわかり、視界が抜けるのでより広く感じますね。

収納力と回遊性を重視したWIC

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WICのこだわりは?
 
「広さですね。少しでも広くしたかったので、隣の子ども部屋を狭めてWICを広くしました。寝室と廊下、どちらからも入れるように入り口を2つにしたのもポイントです」
 
こちらのWICは、枕棚があるので隅々まで収納でき、左右にハンガーパイプを設置したので、二人それぞれの洋服を分けられるようになっています。ローシェルフやラックを置くと、自分の使いやすいようにレイアウトも◎。

こういったWICの良さは、手持ちの家具や収納アイテムで自分の使いやすい配置にできる柔軟性です。ファッションが好きな方や、家族が多い方にも人気です。

自分なりのアレンジができる玄関回り

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玄関には上から下まで入るオープンタイプの靴収納を造りました。見た目はもちろん、取り出しやすく通気性も良くて、機能性も抜群です。
 
玄関が広いですね。
 
「この靴収納を造るために広くしてもらいました。それに合わせて廊下の幅も広がったので、玄関回りもゆったりしました。土間ではないけど、こうやって姿見やちょっとした物が置けて便利です」
 
最近のリノベーションでは玄関を広くする事例が増えています。広くすることで使い方も広がり、自分なりのアレンジができますね。玄関回りにゆとりがあると、空間全体が広く感じられる効果も。リノベーションでも玄関は、こだわりがいがある場所です。

廊下を格上げする洗面コーナー

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玄関からリビングまでの廊下は、ホールになっています。これだけでもゆとりがありますが、広さ感を増しているのがリビングのドア。ガラスが大きいので抜け感が出て、より広い印象を与えています。

そして、廊下を印象付けているのが洗面コーナーです。
最近では、こちらの洗面台のようにあえて個室にせずに、見える場所に取り付ける人が増えています。配管の位置にもよりますが、リノベーションならではの間取りとも言えるでしょう。
 
廊下とは思えない空間で、まるでお店のようでステキです。
 
「洗面台は見えるところにあったらオシャレだなと思ってこの位置にしました。玄関の真正面だから帰ってきてすぐに手を洗えるので、子どもにも自然に習慣づけられていいかなと」
 
廊下は躯体現しにしていないんですね。
 
「全部躯体現しにすると無機質すぎるかな?と思い、ここはしませんでした。帰ってきたときのほっとできる空気感を壊したくなくて、おうちって感じの内装にしました」

リノベーションで困ったことは?

着工してから困ったことはありましたか?
 
「キッチンを取り付けたらサイズが違ったというハプニングがありました。最初のほうに考えていたサイズで進めていたためです。また、レンジフードの位置も異なっていて、焦ったこともありました(笑)。最終的に造り直してもらったので問題なく設置が完了しました。リノベ不動産さんも造作キッチンは初めてということで、大変な部分もありましたが、柔軟に対応してくれて、今となっては笑い話にもなっています。いろいろあった分、愛着がありますね」

これからリノベーションをする人にメッセージ

最後に、Hさんご夫婦からリノベーションのアドバイスをいただきました。
 
「予算に幅がある方もいるかと思いますが、私たちは最初に予算を決めて、そこから越えないようにしていました。そうしたら、やりたいことの優先順位もつけやすくなって、自然と妥協点が明確になりました。予算にしろやりたいことにしろ、これという軸があると決めやすくなると思います。家づくりを進めていくと誘惑が出てきて、当初の考えからブレやすくなるという体験もしました。そこは、自分たちの中で絶対的なものを決めておいたことで、納得のいく家づくりに繋がったと思います。」

まとめ

今回のリノベーションのポイントを見ていきましょう。
 
1、絶対にやりたいことには予算を惜しまない
 
Hさんご夫婦のこだわりは壁と床。この2つには妥協しないで予算を惜しまず、他の部分で抑えられるところは抑えました。絶対にやりたいことを明確にしておくと、予算配分も考えやすくなってメリハリがつけられます。
 
2、選ぶときは、自分たちに合うかを重視
 
お二人の選択基準は「自分たちらしさ」。リノベーションにした理由や物件選び、材質選びなど、どれを見ても「背伸びしていないかどうか」を考えて選ばれていました。選択基準は人によりますが、Hさんご夫婦のように等身大の自分たちに合うかどうかを考えてみると、すんなり選べるかもしれません。
 
3、譲れない軸を持つ
 
間取りで言えば広いLDK、建材で言えば壁と床など、こだわりたい部分を明確にして、やりたいことから先に決めると家づくりがスムーズに進みます。絶対にやりたいことを決めれば、自然と妥協点も見出せます。自分の譲れない軸を持つことは家づくりでとても大切です。
 
4、ウッド+躯体現しで生まれたアットホームなインダストリアルスタイル
 
インダストリアルスタイルというと「男前」「無機質」などのイメージですが、無垢材フローリングや木製キッチンを取り入れたことで温かみのあるインダストリアルスタイルが生まれました。躯体現しにするとクールな印象が強いですが、お二人のようにウッドを多く取り入れると、また違った表情のインダストリアルスタイルになります。一つのテイストでも、合わせる素材によっていろいろな表情が生みだすことが可能です。
 
5、居室だけじゃない! アレンジを効かせられる玄関&廊下
 
広さを出すのはLDKや居室だけではありません。玄関回りや廊下にちょっと広さを加えるだけで、自分なりの使い方ができたり、空間全体の印象も変わったりします。そういった細かな部分も自分仕様にできると、日々の暮らしがより豊かになりますね。居室以外もアレンジできるのがリノベーションならではの魅力です。
 
以上の5つのポイントによって、理想の家づくりを叶えたHさんご夫婦。自分たちらしい背伸びしない家づくりは、どれも参考になるものばかりでした。これからリノベーションをする方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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Writer

  • 日刊Sumai編集部

    自分らしい家づくり、住宅事例やリノベーションなどの情報を発信。ライター多数在籍

  • 山口 奈緒子

    大学院で空間デザインを専攻。輸入家具店にて勤務後、リノベ不動産でワクワクする住空間を全国へ広めている

  • 萩原 和

    リノベ不動産にてリノベーションを多数ご提案。その後マーケティング部で&Renoの企画に携わる

  • 山下 さと子

    建築学科卒業、不動産ディベロッパーなどで働いた後、web業界へ転向しフリーランスへ。一児の母

  • 神木 千鶴

    専門商社で営業職に従事、その後出版業界でディレクター・ライターとして勤務。子育てサークル代表