お客様インタビュー
2021.07.06
vol.72【リノベ|インタビュー】一人暮らし。中古だから叶った都心×角部屋×55m2。緑と光のある暮らし
都心で一人暮らしをするSさんは、以前お住まいだった郊外のマンションが被災したことから引越しを考えました。都心でもゆったりとした家にしたいと、55m2の広さを、緑と余白を楽しむひとつなぎの空間にリノベーションしました。ポイントは希望を可視化したピクチャーボード。物件探しからこだわった点について伺ってきました。
■リノベ費用:約1,200万円(購入当時:築25年)
■ ひとり暮らし|55m2|2LDK → 1LDK+WIC
目次
1. お家探しのきっかけ
物件購入の経緯を教えてください。
「以前の住まいが台風被害に遭い、床上浸水してしまったのです。そこをフルリノベーションする選択肢もあったのですが、また被災することも考えられたので、新しく探すことにしました。」
最初からリノベーションでご検討を?
「いえ、最初は新築や築浅も幅広く見ていました。前の住宅をフルリノベーションするという話が出ていたこともあり、中古物件をフルリノベーションすることも視野に入れていました。」
他のリノベーション会社はご覧になりましたか?
「もう1社お話しを聞きに行きましたが、リノベ不動産は最初からここだ!と思ったんです。物件探しからリノベーションまで一気通貫でお願いできるのと、小林さん(コーディネーター)がすごく親身になって話を聞いてくれたので安心できました。」
中古物件はフルリノベーション前提で探されましたか?
「はい。最初から希望に合う間取りの物件があれば部分リノベでも良かったのですが、50〜60平米だとファミリー向けの間取りが多かったので…。ワンルームで広々使いたいと思い、内見時も既存の間取りは変える前提で判断しました。」
物件選びの優先順位を教えてください。
「とにかく被災しない場所を第一優先にしました。ハザードマップを見て液状化しない場所を選びました。次に利便性です。山手線の内側で、出来れば駅から5分以内を希望していました。」
何件ご覧になって、こちらの物件に決めましたか?
「新築も含め20件ほど見ました。新築は、希望の立地だと少し手狭に感じるものが多く、ピンとくる物件に出会えませんでした。中古物件はリノベーションで変えられない部分を軸に内見しました。この部屋は入った瞬間、ここだ!と思いました。駅近で、角部屋ならではの日当たりや眺望の良さに惹かれました。」
沢山ご覧になったからこそ、最終的には直感を大切に決められたのですね。
2. お家の中の、"好きな場所3つ"
今回の事例は、一つ一つの空間にゆとりを持たせたリノベーションです。その中でも、お気に入り3つは特にこだわっています。ポイントを見てみましょう。
BEST1【サニタリールーム】
壁一面にサブウェイタイルを使用したホテルライクな空間。洗面・トイレ・脱衣所の機能がひとつになっています。収納も扉付きをセレクトし、すっきりとした仕上がりになりました。
「雑誌CASA BRUTUSで「浴室全面サブウェイタイル」の事例を見て、絶対やりたいと思っていました。念願が叶いとても気に入っています。」
BEST2【インナーバルコニー付きのリビング】
沢山植物を置けるよう、インナーバルコニーを設けています。床材は水がこぼれても大丈夫なように、キッチンと同じ塩ビタイルを採用。キッチンから窓際の壁に沿ってL字型に敷いています。
キッチンからバルコニーに出る動線は確保しつつ、片側の窓には植物を飾り、光をたっぷり浴びられる、爽やかな空間が完成しました。
リビングの床は色をベースに選んだそう。
「床は無垢材にしたいとずっと思っていました。コロナ禍のリノベ打ち合わせだったので、床材のサンプルを自宅に届けていただいて色の確認ができました。、想像していた色より暗かったので、。もう少し明るい色にしたいとイメージのすり合わせをして、最終的にオークを選びました。」
BEST3【寝室兼書斎とリビングの仕切り】
海外ワンルームのような雰囲気にしたくて、仕切りにガラス扉を設置しています。
「開け閉めすることも少ないので今となっては必要なかったかな?と思うこともありますが(笑)完全に仕切るより開放感があり気に入っています。」
圧迫感がなく、パーテーションとしての役割も果たすガラスの仕切り扉は、リノベ不動産でも人気の高いアイテムの一つです。
間取り
2LDKを1LDKにリノベーション。元々リノベ済の物件でしたが、より自分らしくアレンジしたいと思い、フルリノベーションされました。各所のこだわりを早速見ていきましょう。
3. お部屋ツアーその1|満月のような照明が引き立つ玄関
前の住まいでも気に入っていたという、柔らかく光る照明が映える玄関スペース。正方形のお家の形状を活かし、廊下というよりエントランスホールのような余裕のある空間に仕上がりました。
お部屋ツアーその2|採光たっぷりのワークスペース
「家で仕事をすることが増えたので、とても重宝しています」と話すSさん。
角部屋の2面採光で、日中は電気が要らない程の明るさ。駅近とは思えない眺望の抜け感を楽しみながら仕事ができるのも魅力です。
こだわって選んだ椅子も相まって、以前の住まいに比べて仕事をしやすくなったと言います。
お部屋ツアーその3|広々ウォークインクローゼット
既存の間取りは各部屋に収納が分かれて付いていたため、より使い勝手が良いウォークインクローゼットを設けることにしたと言います。衣類や本、生活用品まで全て一箇所にまとまっています。
お部屋ツアーその4|キッチン
アイランドキッチンも検討しましたが、リビングダイニングスペースがより広く取れる壁付けを採用したとのこと。タイルはサニタリールームと色違いのサブウェイタイルを使用。キッチンの面材に合わせたスモーキーな青色がお部屋のアクセントになっています。
造作のダイニングテーブルはキッチン収納も兼ねており、機能面も充実!元々お持ちのオーブンレンジやゴミ箱がぴったり収まるように寸法を調整しました。友人を招き、皆でダイニングテーブルを囲むこともあるそうです。
4. コロナ禍でのリノベ打ち合わせ
大変だった点はありましたか?
「全てオンラインでの打ち合わせだったので、最初は希望がうまく伝わらずに図面だけではイメージが掴みにくいこともありました。そういう時には、金子さん(デザイナー)がインテリアパースを描いてくださったり、目に見える状態にしてくださったので、、安心して進められました。」
スムーズに進んだのですね。ご自身で工夫された点もありましたか?
「自分で情報収集することも意識しました。床材や壁材は自宅にサンプルが届いたので、見ながらネットで調べることが多かったです。」
スケジュールも大きな変動はなかったといいます。設計士の提案を受けながらも、気になるところはご自身できちんと確認されたのが、滞りなく進んだポイントといえそうです。
5. 内装・インテリアのアイディア
内装・インテリアともにとてもオシャレですが、デザインやテーマはどのように決められましたか?
「全体のイメージは主に雑誌からアイデアを集めていました。Casa BRUTUSやELLE DECORが多かったですね。素材を決める際はネットも活用しました。」
家づくりを振り返ってみて、もう少しこうすれば良かったと思う点はありますか?
「いえ、とても満足しています。リノベの打ち合わせ前に自分の理想のイメージをまとめたピクチャーボードを、打ち合わせ前に共有したのですが、今みると近いですね。」
6. 大活躍したピクチャーボード
ご希望のイメージをピクチャーボードに落とし込まれたのですね。
「こんな感じの家に住みたい。というイメージを明確に固めるのに役立ちました。事前に金子さん(デザイナー)に見せていたので、打ち合わせ時もイメージをもとに提案していただけました。」
まとめ
このリノベーションの成功の秘訣を振り返ってみましょう。
1.リノベで変えられない部分を軸に物件を選ぶ
2.希望のイメージを、ビジュアルでデザイナーに共有する
3.素材選びはインターネットを活用し、自分で情報収集・確認する
今回は、中古物件に幅を広げたことで、駅近という立地、抜け感のある眺望、角部屋といった理想の住まいに出会えた事例となりました。
また、リノベーションに関しては特にコロナ禍でオンライン打ち合わせが多い中、希望のイメージをビジュアル化することもポイントだったと言えそうです。デザイナーとのスムーズなやりとりに繋がりますね。
ぜひ今回の事例を参考にしてみてください。