お客様インタビュー
2018.12.06
Vol.13【インタビュー】女子寮再生!まるごとリノベーション
<この記事の内容は…>
☑海外からの留学生向け寮を、一棟まるごとリノベーション
☑予算配分の優先順位=学生の満足度UP
☑楽しむこと、チームという認識が最高のパフォーマンスを生む
(インタビューア:神木/コーディネーター:高橋/設計:矢野・飯山・安藤/施工:上柳)
目次
■単純なリフォームじゃない。思いをカタチにするデザインが決め手に。
随所に留学生への想いが感じられる、女子寮のリノベーションが完成したI様(中央)。設計・施工は横浜に本拠地を構え、全国にネットワークを持つリノベ不動産。
以前購入されたご自宅が、この[リノベ不動産|BeatHOUSE]が手掛けた物件だったというお付き合いからのお問合せとなった。
“古い物に付加価値をプラスして再生する”というテーマのもと出されたプランは、単純にコストを抑えたリフォーム案ではなく、「近年の留学生のニーズに応える、よりデザイン性の高いプランだったことが決め手になった」という。
■予算2800万円台。欲を言えばキリがない。予算・時間の制限こそが、良いアイデアを生む
プランのベースとなる想いを伝えたら、形にするのはプロのアイデアがベストだという考えから、プランは全てお任せ。結果として、デザイン・機能ともにバランスの取れたプランで留学生からの評判も良いとのこと。
■「その板張り案、いいね。」家の顔はオリジナルデザインで。
その仕上がりに、職人さんも思わず「良いですね」と口にしたという。デザイン面で重視した、寮の顔となる板張り。
施工担当としては、オリジナルのデザインは、現場での微調整が出るなど、大変な部分もあるそう。しかし腕のよい職人さんが施工することで実現ができ、I様のご要望にお応えできたことは、やりがいにもつながっているという。
■全部屋に「エアコン、机、大きな鏡」。心地よい場所を。
「留学生が家族から離れ、他国で一人で生活を始めるにあたり、 “ここが最初の家だよ”と安心してもらえること、自分の居場所がある、歓迎されているということを感じて、勉強に励める環境を整えたいという想いがありました。」というI様。
女子が住まう部屋ということ、また少しでも広さを感じられるようにという配慮から、全室に大きいサイズの鏡を導入。あわせて、全室にエアコン、造作の勉強机を設置。
■エントランスは「かわいい」が大事。でも「メンテナンスもラクラク」も大事。
玄関共用部にはレトロシックな作り付けの靴箱を設置。廊下はメンテナンス性を優先してフロアタイルにしている。その中でも、靴箱のブラウンと色を合わせ統一感を持たせた。
1階のダイニングキッチン。リノベーション後はここで誕生パーティーを開くなどの交流が生まれている。個人の持ち物が収納できる作り付けの棚を造作。照明などの小物類もトータルコーディネート。
3階にもキッチンが用意されている。寮なので、床材等お手入れのしやすさは必須。作り付けの木製の棚と素材感にミスマッチが出ないようデザイン性の高い床材を使用。
■各階にテーマ色。楽しくなるような“遊びゴコロ”を。
帰宅後の学生がわくわくするような寮にしたいという想いから、各階ごとにテーマ色を設定。こちらは3階部分。ホワイトベースの壁にアクセントカラーが引き立つ配色。
2階のグリーン。洗面タイルと階段のカラーをリンクさせて統一感を。手すりは、もともとピンク色だった手すりを、ブラックに塗装。階段の滑り止め、玄関との間仕切り枠とも色を合わせて統一感をもたせた。1階のカラーはイエロー。
1階洗面コーナーには、洗濯機と乾燥機を設置。シャワー室も一新。
■細部にも配慮。安心できる場所でありたいから。
階段下に人感センサーつきの足元灯を設置。暗い時間の帰宅でもセンサーライトがあれば安心(左)。むき出しだったレトロなブレーカーには造作のカバーを(右)。
■口コミで広がる、満足度
寮の良さを、留学生自身が広めてくれているのが、満足してくれていると感じる時。リノベーションもあり家賃を上げざるを得なかったが、満床となり希望者も多いとのこと。
またリビングで誕生パーティをしたり、集まって団らんをするようになったという話からも、ここが “家”としての機能が働き始めたことを感じているという。
■予算は、留学生の住み心地を優先
予算配分で、優先にしたのは各部屋の住み心地、エントランス、共有部。今回大がかりに手を加えなかった部分は、古いサッシと外壁であり、今後の課題という。
■まとめ「想いを明確にしたあとは、要望を変えない。そのほうがいいものができる。」
「チームのパフォーマンスを最大限に発揮するためには、自分の想いを明確にすることだと思うんです。また、要望が二転三転すると、迷惑なだけでなく、少なからず作業する方のモチベーションにも影響するんじゃないでしょうか。関わってくれるチーム全体の空気感を大切にしたいと思ってやっていました。
といっても、途中で様々な思惑が出てこないわけではありません。その時は、何のためにリノベーションするのかという最初の想いに立ち返るようにします。こういう想いがあると、あとになってブレることがありません。」
また、「限られた時間・予算の中でこそ最大限のパフォーマンスを発揮することができる」という言葉が印象的なインタビューとなりました。
そして、「留学生に限らず海外から日本に来た人が住みたい部屋としてもっと和風なリノベもいつかやってみたいと思います。」と、語って下さいました。I様ありがとうございました。
■担当者の声:リノベ不動産|BeatHOUSE/設計 矢野
I様のお話であったように、手直しをして引き継いでいくこと、留学生のホームであることを頭に置いて設計をすすめました。基本的には全てお任せいただき、またとても丁寧なご対応で一貫してスムーズに進みました。今回のリノベーションを「サクセスストーリー」と感じていただけていることを、とても光栄に思います。
<物件データ>
物件:日本語語学学院、留学生向け女子寮
規模:地下1階、地上3階、12部屋全室リノベーション
設計:3か月 / 施工:4か月
予算:2800万円台
リノベーション会社:リノベ不動産 | BeatHOUSE
<設備データ>
キッチン: Takara Standard 「OFERIA」木製キッチン
トイレ: TOTO「ZJシリーズ」床排水リモデルタイプ
洗面化粧台: サンワカンパニー「リンド・ツー」
洗面ミラー: LIXIL「KF-4560A」
<素材データ>
■床・壁・天井
Porch床/磁器質タイル:リビエラストーン「ブリックレーン ダークグレー外用」
Porch壁・天井/レッドシダー:外部用レッドシダーパネリング
DK床/塩ビタイル:東リ(1階)「PST1403」/(2階)「PST1405」
DK壁/ビニルクロス:ベース /アクセント
DK天井/EP塗装:(1階)日塗工色品番 H95-80D/(2階)HN93
■照明
DK照明/スポットライト:オーデリック「OS256 500LD」
DK照明/ブラケットライト:ゴーリキ「700326」
Porch照明/ブラケットライト:オーデリック「OG254 608LD」
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