リノベのハウツー
2020.12.10
「アンボンド工法(あんぼんどこうほう)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集411
■アンボンド工法(あんぼんどこうほう)
「アンボンド工法」とは「あんぼんどこうほう」と読みます。「アンボンド工法」とは、建築工事の方法のことです。
床や天井などのコンクリートスラブに、ピアノ線状の鋼材を通して固定させます。ギターの弦のように緊張させることで、スラブの固定が可能です。
主にRC造やSRC造などのマンションなどの集合住宅で使われています。アンボンド工法で使用される鋼材はPC鋼材です。PC鋼材とはプレストレスコンクリート鋼材を略したもので、高強度の線と棒を合わせています。スラブ内にPC鋼材を放射線状にに配置した後に、専用のジャッキでPC鋼材を引っ張ります。すると、コンクリートスラブに強い圧力が加わり、上向きにつり上げる力が発生するので床スラブのひび割れや重力による変形を防げます。
アンボンド工法のメリットは工事の短縮です。通常の建築工事とは異なり、梁がない分だけ階高を減らせます。その結果、比較的安価でのマンション建設も可能でしょう。また、梁を使わないことで通常の建物よりも自由度が高めなので、デッドスペースをなくした造りが可能でしょう。
一方でアンボンド工法には水回りに不向きというデメリットがあります。また、床全体の振動や遮音性能が落ちてしまうので、床スラブを厚くしなければならないでしょう。なお、アンボンド工法に似た工法としてポストテンション工法があります。アンボンド工法床となる点は、ポストテンション工法では空洞や隙間を埋めるときにグラウトと呼ばれる液体を注入していることです。
・参考:アンボンド工法(https://sekokan-navi.jp/magazine/skk_words/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%89%E5%B7%A5%E6%B3%95)