リノベのハウツー
2020.11.11
「オイル塗装(おいるとそう)とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集
誰でもわかるリノベ用語集374
■オイル塗装(おいるとそう)
「オイル塗装」とは「おいるとそう」と読みます。オイル塗装とは、天然の植物性のオイルを無垢材の繊維に染みこませる塗装方法のことです。無垢材の塗装方法にはオイル塗装とウレタン塗装の2種類があり、それぞれの特徴は異なります。
オイル塗装の特徴は、木材の持つ質感を生かせることです。ウレタン塗装の場合は木材の表面にウレタン樹脂を塗りますが、オイル塗装の場合はオイルだけでコーティングします。表面に膜を作らないので木材の質感や木材の持つ美しさを楽しめるしょう。
オイル塗装の別の特徴は体に優しいことです。床や壁に使用する素材の中には、シックハウス症候群などの健康被害を引き起こす可能性のある有害物質を含んでいることがあります。オイル塗装で使用するオイルは植物性のものなので、体や環境に優しいでしょう。
また、オイルは年数を重ねるごとに色味が変化します。木材の持つ色合いを引き出せるため、長い期間使うことで深みを増せるでしょう。
一方でオイル塗装にはデメリットがあります。一番のデメリットはメンテナンスの難しさです。表面にオイルだけを塗っているので、シミができやすいでしょう。ジュースやコーヒーなどをこぼしたり、ペットのフンなどが付着するとシミが残ってしまうことがあります。
木材の風味を残すためには、定期的なメンテナンスが必要なのです。木材のお手入れをするときは、硬く絞った布で木材の表面を拭き取りましょう。水分をできるだけ残さないようにして丁寧に拭くのが大切です。
・参考:家具のオイル塗装とウレタン塗装の特徴と違い(https://www.marukinkagu.net/difference-oilpaint-urethanepaint/)