リノベのハウツー
2020.11.04
余った塗料はどうする?いらない塗料の処分方法をわかりやすく紹介
DIYで塗料を使用された方の中には、余った塗料はどのように処分すれば良いのだろうかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。塗料はゴミ回収してもらえないケースもあるので、塗料のタイプや残量によって処分の仕方を変える必要があるのです。
そこで今回の記事では、余った塗料の処分方法について詳しく解説します。この記事を一読すればどのように処分すれば良いのかがわかるので、塗料を使用される方は参考にしてください。
塗料を下水道に流すのはNG
外壁や部屋の塗装のために塗料を使用したものの、塗料が余ることがあります。塗料は液体なので下水道に流しても問題はないと考える方もいますが、油性塗料は水道管の内部で塗料が固まる可能性があるので避けましょう。
また、塗料の中には人や動物に有害な物質が含まれているものもあり、水質汚染や環境汚染を招くこともあります。そのため、水性塗料を使用するときでも排水口に流さないようにしましょう。
不燃物として処分する際にも注意は必要
一方で余った塗料を不燃物として処理する方もいますが、自治体によっては不燃物としての処分に制限を設けています。
塗料の中には引火性のタイプがあり、ゴミ収集車で回収したときに爆発して火災が発生する可能性があるからです。資源回収業者への自己搬入を義務付けている自治体もあるので、前もって聞いておきましょう。
塗料は残量によって処分方法が異なる
塗料は処分方法が複雑なので、可能ならば最後まで使い切るのがおすすめです。ただし、塗装の経験が少ない方の中には、途中で足りなくなることを予測して大量の塗料を用意する方もいるでしょう。
塗料は残量によって処分方法が異なるので、DIYをする前に確認しておくのは大切です。ここでは、残量別に処分方法を紹介しますので参考にしてください。
少量の塗料が余ったときの処分方法
少量の塗料が余ったときには、乾燥させれば不燃物としての処分が可能です。ただし、缶に塗料が入ったままの状態では処分が難しいので、余った塗料を取り出して分ける必要があります。
最初に古新聞などを用意して、余った塗料を全体に塗り広げましょう。その際に、ハケやローラーなどを使って伸ばしておくと乾燥時間が早まります。
塗料が大量に余ったときの処分方法
塗料が大量に余ったときは、古新聞で乾燥させて処分するのは難しいでしょう。そのため、塗料に残塗料処理剤を混ぜて固める必要があります。
最初に塗料を別の容器に移し替えてから、残塗料処理剤を加えて混ぜましょう。かき混ぜた後は余った塗料の3倍ほどの水を加えて、再び混ぜ合わせます。混ざり合ううちに塗料が膨らみますので、古新聞紙などに移してから乾燥させましょう。
乾燥したら不燃物としての処分が可能です。ただし、各自治体で処分の規定は異なるので、作業の前に確認しておくことをおすすめします。
ハケやローラーの洗浄方法
DIYで塗装をする際にはハケやローラーを使いますが、使用後の洗浄にも注意が必要です。洗浄後の水を排水口にそのまま流すと水質汚染につながります。そのような場合、水性塗料で使用したハケやローラーは水コロジーと呼ばれる塗料処理剤を使いましょう。
最初に、塗装で使用したハケやローラーを洗った水に水コロジーを加えます。かき混ぜると塗料のゴミと水が分離しはじめ、数分後にはゴミが上部にたまります。
水が透明になった後はろ過をしてゴミと水を分離させます。ろ過をした水はそのまま排水口に流せますし、ゴミは不燃物としての処分が可能です。なお、塗料処理剤は水性塗料にのみ対応しており油性塗料には使えないので注意しましょう。
使用後の缶の処分の仕方
使用後の空き缶は各自治体で処分方法が異なるので注意しましょう。自治体の中には資源ゴミとして扱うところがある一方で、リサイクルはせずにそのまま埋め立てる自治体もあります。そのため、塗装をする際には前もって処分方法を確認しておくと良いでしょう。
未開封の状態で塗料が余ったとき
大量に塗料を購入したもののほとんど使用せずに大量に余った場合、大きな缶に入っている状態の塗料は産業廃棄物として扱われ、不燃物としての処分が難しいので注意しましょう。
丸缶などの小さな缶に入っている塗料でも、大量に余った場合は産業廃棄物に該当する可能性があります。一般のゴミとして捨てようとすると、不法投棄とみなされることもあるので注意が必要です。
その場合は、産業廃棄物の処理業者に依頼して処分しましょう。
まとめ
今回の記事ではDIYで余った塗料の処分方法を解説しました。少量の塗料は乾燥させれば不燃物としての処分が可能ですが、大量に余った塗料は残塗料処理剤を使います。ただし、廃棄方法に細かい規定を設けている自治体もあるので注意が必要です。
なお、排水口に流すと水道管に固まる可能性がありますし、水質汚染や環境汚染により人や生態系に被害を与えることあるので避けましょう。