リノベのハウツー
2017.09.01
普通の家をリノベーションでバリアフリー住宅に変身させるポイント
普通の家にありがちな危険な段差や狭くて通りにくいドアなどをリノベーションすることで、高齢者の人が安心して暮らすことができる安全なバリアフリー住宅にすることができます。バリアフリー化すると、安心して暮らすことができるだけでなく、安全に行動できる範囲やできることが広がるため自立した生活を長く続けることができるというメリットがあります。
“ドアを安全な引き戸にチェンジ”
普通の家のドアは、片方が蝶番で固定されているタイプのドアが主流になっていますが、ドアを開けるときに体にぶつかってしまう危険があったり、弧を描くように開くため思わぬタイミングで体がふらついてしまい、ドアを開けることで転倒してしまうこともあります。また、車椅子や歩行器を使っている場合には、ドアを操作することが難しい上に、狭くて通りにくいというデメリットもあるので、ドアを安全な引き戸にチェンジすることがおすすめです。バリアフリーの家にするリノベーションでは、軽い力で引き戸を開くことができて大きくて握りやすい取っ手の引き戸にすることができ、大変人気があります。ドアを開く時に体をしっかりと支えることができる手すりを廊下に設置することでより安全性が高まり、安心して暮らすことができます。部屋やトイレ、浴室などのドアを引き戸にリノベーションをすると筋力が低下してきた高齢者の人が暮らしやすくなります。View this post on Instagram
“段差を限りなくカット”
部屋の入り口や部屋と部屋の境目、玄関やトイレ、浴室など家の中にたくさんの段差があると、筋力が衰えてきて足が上がりにくくなってくる高齢者の人はつまずきやすくなり、家の中に危険がいっぱいということになってしまいがちです。ちょっとした段差でも年々足が上がりにくくなってくると捻挫や打撲、骨折などの心配があるという場合には、リノベーションで段差を解消することがおすすめです。最近の新しい住宅では、最初から床をできる限りフラットにしていることも増えてきていますが、古い普通の家ではドアや部屋と部屋の間が段になっている場合が多くつまずきの原因になっています。段差を限りなくカットし、つまずかないようにするとともに、玄関など大きな段差がある場所は、小さな段にして手すりを取り付けるなどの工夫をすることで体を支えやすくなります。玄関には段を小さくして、楽に靴の着脱ができる腰掛けを付けることもおすすめです。View this post on Instagram
“屋内の余計な扉をカット”
筋力が低下し、扉の開け閉めが面倒に感じたり、体がふらつくようになってきた高齢者におすすめのリノベーションは、屋内の余計な扉をカットしてできるだけ開け閉めがないバリアフリー化をすることです。車いすや歩行器を使う場合には、扉が障害となって通ることが困難になる場合がありますが、そのまま通ることができれば車いすや歩行器でも楽に移動することができ、介助者も楽になります。扉の厚みの分もフリーなスペースとして活用することができるようになるため実質的な幅が広がり、楽に通ることができるようになります。加えて手すりを付けたり、段差を解消したりすることで安心して快適に過ごすことができるようになるのでおすすめです。扉をカットすることで寒さなどが気になる場合には、断熱施工や床暖房などのリノベーションをしたり、パネルヒーターなどを導入して温度差がないバリアフリー住宅にすると、健康面でも安心です。 体が不自由になってきている高齢者はもちろん、老後の生活をあんしんして暮らしたい人やすっきりとした空間で子供にも配慮したい人には、バリアフリー住宅へのリノベーションをおすすめします。ドアを引き戸にすることや段差をできる限り無くすこと、扉をカットすることで安全性が高まり、居住性もアップするので普通の家でもバリアフリー住宅にリノベーションをしたいときのポイントになります。"View this post on Instagram