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2020.10.29

同じ塗料1kgなのに塗れる面積が違うのはなぜ?

同じ塗料1kgなのに塗れる面積が違うのはなぜ?

手塗りならではのニュアンスが欲しいとか、好みの色で仕上げたいとか。
室内を壁紙ではなく塗装、しかもDIYに挑戦する方が増えているようです。壁や天井を塗り尽くすだけでなく、土壁や金属風、黒板といった塗料で壁の一面だけを塗るなど楽しみ方も様々です。

そんな場合に気になるのが、塗料1kgでどれくらいの面積が塗れるのか、どれくらいの塗料が必要なのかでしょう。しかし、一概には言えないのが難しいところ。ここではなぜ、一概には言えないのかを見ていきましょう。
 

塗料1kgで塗れる面積がまちまちな理由

同じ塗料1kgなのに塗れる面積が違うのはなぜ?

1kgで塗れる面積は塗料によって大きく異なります。スタンダードな水性塗料、HAGS「エマルジョンペイント」なら1kgで4平方m塗ることができますが、同じ重さなら他の塗料でも同じ面積を塗ることができるかというと大間違い。珪藻土壁同様の仕上がりとなる「HAGS-Lime」なら0.9~1.1平方mと塗れる面積は大きく異なるのです。


同じ重さでも容量が違うから

理由は塗料に含まれる顔料や成分によって、重さが変わるからです。

先述のHAGS-Limeは通常の塗料に含まれる成分に加えて、珪藻土や石灰石、ゼオライトなど重量がある成分が含まれています。同じ1kgでも容量が少ないので、塗れる面積が狭くなるのです。

また同じ水性塗料でも、色によって顔料の重さは異なります。青や黒系の顔料は軽いので、同じ1kgでも他の色に比べると量が多くなりがち。このため、塗料メーカーでも重さを表すkg表示ではなく、容量を表すL(リットル)表示を採用している所もあります。


下地によっても塗れる面積は変わる

塗ったところが黒板として使えるHAGS「チョークペイント」は、DIYファンを中心に人気の塗料ですが、こちらが塗れる範囲は1kgで3.5~5平方mと、幅を持たせた表示になっています。理由はコンクリートや無垢材など、水分を吸収しやすい下地だと塗ることができる面積が狭くなるから。塗る箇所の材質によっても塗れる面積は大きく変わります。

またデコボコがあるなど見た目より表面積があるケースでも、塗れる面積は狭くなってしまうでしょう。たとえば波板に塗装する場合は、表面積の倍程度の塗料が必要になることも珍しくありません。


仕上げまでの回数が違う

HAGS「エマルジョンペイント」なら1kgで4平方mを塗ることができるのですが、これは一度乾燥してから重ね塗りをおこなう2回塗りを前提にした面積となっています。一方で近年よく目にするのが「1回仕上げ」というもの。

通常の塗料より顔料が多く含んでいるので重ね塗りが不要という塗料です。この場合には単純計算で、同じ1kgなら倍の面積を塗ることもできますね。
 

塗料1kgで塗れる面積を知っておこう


DIYにはトラブルがつきものですが、壁などの塗装でよくあるのが塗料が足りなくなるというものです。「1kgで4平方m塗れると書いてあったのに全然足りない!」あわてて塗料を追加購入しなければならないのですが、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?


「塗布面積」とは目標値のこと

塗料が入っている缶には「塗布面積〇〇平方m」と書かれていますが、これを目安に購入してしまうと塗料が足りなくなるのはよくあることと言われます。なぜなら「塗布面積〇〇平方m」とは〇〇平方m塗ることができるという意味ではなく、〇〇平方mの広さに塗るのが適当という意味だから。〇〇平方mに塗り広げたなら、塗装の厚みとして適当という意味だからです。

たくさんの塗料を一気に載せてしまうことはDIYでやってしまいがちですが、これでは塗料が足りなくなるのも当然のこと言えるでしょう。


薄塗り・重ね塗りが基本です

塗料は一気に載せるのではなく、薄く載せて2度程度は重ね塗りするのが基本とされます。一気に載せ過ぎてしまうと、仕上がりにムラができてしまったり表面にひび割れができたりします。1回塗りを推奨している塗料以外なら、2回塗りが基本であることを覚えておきましょう。


塗料の厚塗りを防ぐためには

同じ塗料1kgなのに塗れる面積が違うのはなぜ?

壁など広い面積を塗装するのに使われるのがローラーですが、厚塗りを防ぐためには適当な量の塗料を含ませる必要があります。ローラーを持ち上げたときに塗料が垂れてくるようなら含ませ過ぎのサイン。ローラー皿やローラーネットでしっかりとしごいて、余分な塗料を落としてから塗装に取り掛かりましょう。

またローラーを使うときも、塗る面に強く押し付けすぎてしまうと塗料が垂れてしまい、余分に消費してしまいますし、仕上がりも悪くなりがち。ハンドルは壁に対して45度の角度を保ちつつ、力を入れ過ぎないようにして塗っていきましょう。
 

まとめ

「同じ重さでも塗料によって容量が違うから」「塗る箇所の材質や形状で異なるから」「厚塗りをし過ぎてしまうから」以上が同じ1kgの塗料でも塗れる面積が異なる理由です。中でもありがちなのが、塗装に不慣れで厚く塗り過ぎてしまうこと。DIYの際には気を付けたいものです。

これを防ぐにはローラーの使い方をマスターすることと、薄塗り・重ね塗りを守ることが大切でしょう。一度で多くの塗料を載せる厚塗りは、塗料が足りなくなるだけでなく仕上がりも良くはならないと覚えておきましょう。
 

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