リノベのハウツー
2020.08.02
目的にあったパーテーションの種類を考える
在宅ワークのための書斎スペースをつくりたい、冷暖房の効率を高めたいなど、パーテーションを自宅に取り入れる目的は様々です。そして、目的によってマッチする種類も変わってきます。様々なタイプのパーテーションが販売されていますが、おおまかには「壁タイプ」「ついたてタイプ」「家具タイプ」「カーテンタイプ」の4種類に分けることができます。
ここでは目的別に、どんな種類のパーテーションが向いているかについて考えていきましょう。
書斎スペース向きパーテーションの種類
集中して仕事に取り組みたい。Web会議でプライベートをさらしたくない。
在宅ワークの機会が増えるとともに、書斎への注目が高まっています。しかし困ってしまうのが間取りの余裕がない場合です。パーテーションを使って書斎スペースをつくってしまいましょう。
集中できる環境のための「壁タイプ」
テレワーク中は家族の気配を消して、仕事に集中したい!こんな目的に向くパーテーションの種類は「壁タイプ」です。腰高のロータイプではなく、できるだけ高さのあるハイタイプを選びましょう。
メリットは、リノベーションで壁をつくるほどにはコストがかからないことと、不要になったら動かすことができることです。デメリットは本物の壁ほどには防音性が高くないことです。
Web会議に向くのは「ついたてタイプ」
自宅から参加できるWeb会議は便利なものですが、できるだけ消したいのがプライベートのニオイです。そんな場合には「ついたてタイプ」のパーテーションで、背景をすっぽりと隠してしまいましょう。ロールカーテンを下ろし、会議に参加するというのも良さそうです。
メリットはWeb会議が終わったらすぐに片付けられますから、限られた空間の有効活用ができることです。デメリットは個室ではありませんから、家族や子どもの声などは全くさえぎることができません。
効率的な冷暖房に向くパーテーションの種類
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リノベーションで広いリビングを手に入れた方に話をうかがうと、満足感が高い一方で悩みもあるようです。たとえば冷暖房の効率が悪いことです。とはいえ、もう一度リノベーションで壁をつくってしまうのは何とも虚しいものです。
そんな場合にもパーテーションは役立ちます。向いている種類は「カーテンタイプ」と「壁タイプ」です。
広々空間を損なわない「カーテンタイプ」
必要な場合にだけ部屋を仕切ることができるカーテンタイプのパーテーションは、冷暖房の効率を高めたい場合に向いています。特に向いているのは骨が入っているアコーディオンカーテンですが、ジャバラに折りたたむことができるパタパタカーテンでもある程度の効果は期待できます。
「壁タイプ」で完全に仕切る
冷暖房の効率をもっと高めたいならば、壁タイプのパーテーションで完全に仕切るのが良いでしょう。しかしカンタンに動かすことはできませんから、広い空間が台無しになってしまいますし、コストもそれなりにかかってしまうのがデメリットです。
メリハリを付けたい場合に向くパーテーションの種類
広いリビングの悩みは冷暖房だけではありません。空間にメリハリがないと落ち着かないのです。そんな場合にオススメしたいパーテーションの種類は「家具タイプ」や「壁タイプ」です。腰高のロータイプやハイタイプでも上部が透明になっているものを選べば圧迫感がありませんから、せっかくの広さを損なうこともありません。
インテリアを損なわない「家具タイプ」
空間に壁ができてしまうことには抵抗があるけれど、ゆるやかに空間を仕切りたい場合に役立つのが、家具タイプのパーテーションです。オススメは、壁に接して設置することを想定していないオープンシェルフです。中に収納するものによって、空間はますますオシャレに彩られますし、書籍を収納すれば書斎スペースにピッタリのパーテーションになります。
種類によっては「壁タイプ」もおすすめ
ソファに座ることで頭まで隠してくれるロータイプのパーテーションも、空間をゆるやかに仕切るのにおすすめです。またハイタイプでも上部が透明な素材でできているものなら、それほど圧迫感はありません。
まとめ
以上、目的別に向くパーテーションの種類について考えてきました。キーワードは「集中」です。集中して仕事に取り組みたいとか、冷暖房を集中させたいとか。たとえばテレビで映画を観る場合でも、パーテーションで区切られた空間のほうが不思議と集中できるものです。
そしてリラックスできる時間が楽しめるのも、集中した時間を過ごした後だからこそといえるでしょう。パーテーションによるメリハリのある空間づくりは、そのまま充実した毎日にもつながりそうです。