住宅エコポイント制度や交換できる商品について知ろう

2009年から実施されたエコを目的とした新築住宅やリフォームに付与された住宅エコポイント制度。時代の流れに併せて名前や目的を変えながら、現在は次世代住宅ポイントとして実施されています。ポイントはどのように活用するのでしょうか？制度の簡単な概要を含めてご紹介します。
 

次世代住宅ポイントの前身とも言える住宅エコポイントとは？

次世代住宅ポイントとは、一定の省エネ性、耐震性、バリアフリー性能等を満たす住宅や家事負担の軽減のための住宅の新築やリフォームに対して、様々な商品と交換できるポイントを発行する制度のことを指します。

前身は地球温暖化対策の一貫として2009年に政府によって導入された、住宅エコポイントという制度です。新築住宅を建てたりリフォームしたときにエコを目的とした設備を導入した人に対してポイントで支援し、住宅市場を活性化させることが主な目的でした。

実施の期限が終了した住宅エコポイント制度は、その後2011年に東日本大震災の復興支援のために新たに復興支援住宅エコポイントとして復活しました。その後も名前や目的、要件を変えながら複数回にわたって行われてきています。エコポイント、と一口に言ってもその中身は世情などによって変化しているようです。
 

住宅エコポイントは現在はどのような制度になっている？

現在の次世代住宅ポイント制度は、2019年10月の消費税率の引き上げに備え、税率引き上げ後の住宅需要の変動を少なくさせることを主たる目的として制定されました。住宅エコポイントで対象となっていたエコを目的とした設備への投資に加え、バリアフリー性能や家事負担の軽減を目的とした新築住宅、リフォーム住宅に対して付与されるポイント制度で、付与されたポイントは様々な商品と交換できます。

ポイント発行申請の受付は令和2年3月31日で終了となりましたが、コロナウイルスの影響により期限までに契約できなかったケースについては令和2年4月7日から8月31日までに契約を行った場合、ポイントの申請が可能になっています。

またこの情報は令和2年5月15日付けのもので、コロナウイルスの状況により変更する可能性があるので、国土交通省の次世代住宅ポイント制度のページから情報が更新されていないか確かめておく必要があるでしょう。

（参考: 国土交通省 次世代住宅ポイント制度について）
 

住宅エコポイント商品とは？

住宅エコポイントは、新築住宅が1戸35万ポイント、リフォーム住宅が1戸30〜60万ポイントを上限に付与されます。所有する住宅が施工完了、リフォーム完了した時点でポイントの申請書類に記入して申請を行い、申請が受理されてポイントが付与されると、交換商品の選定を行える仕組みです。

交換する商品は、国土交通省 次世代住宅ポイントのサイトやタクポ 交換商品カタログなどに掲載されており、選択が可能です。


住宅エコポイントで交換できる商品の内容や人気商品は？

交換商品掲載数はサイトによって多少の違いがあるようです。気にいる商品が載っているサイトを探すことがエコポイント有効活用のコツでしょう。

前項で述べたタクポでは、次世代住宅ポイントで交換できる商品は、家電やアウトドア用品、自転車、食料品や飲料、玩具など多岐にわたっています。

家電なら、ロボット掃除機や4kテレビ、コードレス掃除機、オーブンレンジなど最新のものがズラリと並んでいて、迷ってしまうほど。家電で人気なのは布団乾燥機やロボット掃除機などと言われます。自分で買うには少しお値段が張る、使う季節や場面が限定されているものなどが人気のようです。

日用品では介護ベッドといった大物や、料理が好きな人にはたまらないブランドものの鍋、子育て世帯に嬉しいチャイルドシート付きの電動自転車などの大型育児用品から知育玩具などからも選べます。リフォームや新築物件の建築はライフスタイルに変化がある時に行うことも多く、多様なニーズに応えるものが準備されていると言えるでしょう。

食料品に関しては地域の特産品の牛肉や米など、ちょっぴり贅沢をしたいときに欲しいものも揃っています。いろいろなグルメを食べ比べたり、普段なかなか食べる機会のない上等な食材を楽しむのもいいですね。酒類だけでも900件以上あり、お酒が好きな人にはワインや日本酒などお気に入りの銘柄を見つけることができるかもしれません。


複数のポイントサイト比較もできる

国土交通省 次世代住宅ポイントのサイトやタクポ 交換商品カタログの他にも、インテリア関係の商品が豊富なエコポなどもあり、ご自身のスタイルによって選ぶサイトを変えてみてもいいかもしれません。子育てに関する商品も豊富で、ベビーからキッズまでの日用品や大きな育児用品など、住宅エコポイントを使いたくなるような商品がたくさん。またトップページも見やすく、人気のApple製品などにもアクセスできます。

交換サイトは、カテゴリごととポイント数ごとに検索することができ、どちらの方法からでも商品を探しやすい工夫がされているようです。
 

もしかしてまだ使っていない住宅エコポイントがあるかも

2020年5月27日に実施された調査では、次世代住宅ポイントの4割以上が未交換であることがわかりました。新型コロナウイルスの影響で交換期限が延期になったということを知らないと答える回答も多く、情報を得ることができないまま期限が過ぎてしまうこともあるかもしれません。実施期間に住宅をリフォーム、購入、新築した人は一度制度やポイントの確認をしておくことをオススメします。

（参考　：タクポ　「次世代住宅ポイント」に関する調査）
 

まとめ

2009年から始まったエコポイント制度の一連の流れは、時代に沿ったものに徐々に生まれ変わっています。物件をリフォーム、購入、新築する際はエコポイント制度が実施されているかどうかも調べておくと、ポイント制度を有効に活用することができるでしょう。