リノベのハウツー
2020.05.01
中古マンションのリノベーションに注目が集まっている4つの理由を解説
最近では、中古の物件を購入してリノベーションを行ってから住むという考え方が広まっています。
そこで今回は、中古マンションのリノベーションが人気の理由についてまとめました。また、リノベーションを行うときに注意したいポイントも紹介しています。
中古マンションのリノベーションが注目されている4つの理由
公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2018年度)」によると、2018年度の首都圏中古マンションの成約件数は3万7,601件でした。2016年度は3万7,446件でしたので、1.2%上昇したことがわかります。
また、首都圏中古マンションの成約物件の価格は、3,300万円台となっており、6年連続の上昇を続けています。
中古マンションのリノベーションが注目されている理由として、以下のことが挙げられます。
ライフスタイルが変化している
以前は、家を購入するときには新築でなければならないという考え方が浸透していました。郊外に家を建築したり、新築のマンションを購入したりすることが、人生の目標となっていました。
しかし、最近ではライフスタイルも変化しました。古い住宅でも、気に入ったデザインの家を購入して、自分らしい生活を送りたいという人が増えています。そのため、新築のマンションよりも、選択肢の多い中古マンションに人気が集まっています。
自分の好きなようにアレンジできる
新築マンションの場合には、すでに間取りやデザインが決まっています。一方、中古マンションについては、リノベーションを行うことで、自分の好みのデザインにアレンジできます。
建物の構造自体にかかわるレイアウトの変更はできませんが、対面型のキッチンにしたり、浴室をタイル調にしたりすることは可能です。また、ウォークインクローゼットを増築して収納スペースを増やす、壁紙をおしゃれなデザインに取り換えるといったこともできます。
リノベーションを行うことで、オリジナリティーのある部屋へのアレンジが可能です。
リノベーション業界が進化している
リノベーションは、住宅メーカーやリフォーム業者が中心に行っていました。しかし、最近では家電量販店やデザイン事務所、不動産業者も積極的に参入しています。その結果、以前よりもおしゃれで機能的なデザインのリノベーションができるようになりました。
環境に優しい
エコという言葉が浸透し、地球温暖化やプラスチックゴミ問題になどによって、環境問題への取り組みが注目されています。その結果、住宅についても、中古マンションを購入することで、古いものの中から価値を見いだすという考え方が広まっています。
中古マンションのリノベーションのデメリット
中古マンションのリノベーションに人気が集まっている理由を紹介しました。しかし、リノベーションにはデメリットもあるので注意が必要です。おもなデメリットとして以下の3つがあります。
築年数の長いマンションにはリスクがある
マンションの法定耐用年数は47年とされています。築年数の長いマンションについては、劣化が進んでいることもあるので注意が必要です。
(参考:リノベ不動産 中古マンションの寿命は何年?実際の耐用年数を専門家に聞いてみました)
特に注意したいのは1981年6月1日以前に建築されたマンションです。1981年以前のマンションは、
旧耐震基準に沿って建築されており、地震などの災害に弱いというリスクを持っています。そのため、築年数の経過していない中古マンションを購入することをおすすめします。
(参考:マンションレビュー 地震の時に、役立つレシピ)
売却が難しくなるケースもある
中古マンションをリノベーションすることで、マンションの資産価値を高めることができます。ただし、自分の好みにこだわりすぎてしまうと、売却の際に敬遠されてしまうこともあるので注意しましょう。
すぐに住めないこともある
工事の規模によっても異なりますが、中古マンションを購入して、リノベーションを行ってから住むまでに3~6カ月の期間がかかります。それまでの間は、以前の住まいに住み続けるか、仮住まいを探す必要があるので注意しましょう。
まとめ
中古マンションのリノベーションは、自分の好きなようにアレンジできる、環境に優しいという理由で人気が高まっています。最近では、不動産業者や家電量販店などもリノベーション業界に参入しており、たくさんのリノベーションの業者から選ぶことができます。
すぐに住めないといったデメリットもありますが、慎重に計画をすすめて満足のいくリノベーションをしましょう。