リノベのハウツー
2020.03.31
戸建てを中古で買ってリノベーション!その際のメリットデメリットは?
家を建てたいけれど条件に合う土地がみつからない、土地と建物代などを合わせると予算が足りない、…などの理由で、新築戸建てに踏み切れないほうにおすすめなのが、中古で戸建てを購入し、リノベーションしてしまうことです。
新築よりも費用を抑えて、かつ自分の好きな間取りの建物に作り替えてしまえるリノベーションは、物件探しの新たな手段として人気です。実際にはどのようなメリットデメリットがあるのか、調べてみました。
目次
そもそもリノベーションとはどのような範囲を指すのか。
物件探しの新たな手段として人気が出ているリノベーションですが、一体どういうものなのでしょうか。
リノベーションとは、中古住宅を現代のライフスタイルに合わせた住宅に作り替えることです。中古住宅の良い部分はそのままに、直したい部分を必要に応じて更新・改修したり、ライフスタイルに合わせて間取りや内外装をデザインし直したりすることで、中古住宅でも現代社会のライフラインに沿ったものに変身させることができます。
たとえば耐震構造などは、ここ数十年で大きく変わっています。築年数がたっている住宅では、基準をクリアできてないものもあります。そこを補修したり作り替えたりすることで、現代の基準に合わせることができるのです。
リフォームが原状回復のための修繕・営繕や不具合箇所への部分的な対処であるのに対し、リノベーションは機能・価値の再生のための改修や、その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修をすることという定義がなされています。
また優良な企業だと単にリノベーションするだけでなく「検査」→「工事」→「報告(開示)」→「保証」→「住宅履歴」の「統一規格」にのっとり、品質基準に適合したリノベーションを行います。
長く住む住宅ですから、しっかりとした品質でリノベーションができる会社を選ぶことが大切ですね。
(参考:リノベーション協議会 リノベーションって?)
中古戸建てをリノベーションする費用面でのメリット
中古戸建てをリノベーションする上での1番のメリットは費用面です。建物というものは、15〜20年ほどで価格が大きく下がり、築年数がたつほど土地代だけで手に入りやすくなります。新たに建物を設計して建てても、新築一戸建てを買うよりも費用を下げることができます。
また、間取りや耐震設計、防犯などを現在の基準に合わせて作ることができるので、もしなんらかの理由でリノベーション物件を手放すことになっても、価格が下がりにくく売却がしやすいとい一面もあります。人気の学区であればなおのこと、リノベーション物件の価値は高まります。
もし土地や建物代にかかる費用を抑えることができたら、家の中の設備や家族のライフプランもかなり充実してきます。家を建てる、買うというのは人生でも一度か、多くても二度くらいの大きな買い物と言われています。そこで抑える費用をしっかりと抑えて、充実させたい部分は充分に費用をかけることで、後悔のない家づくりという重大なミッションを完成させることができるのです。
中古戸建てをリノベーションする際の物件選びでのメリット
次に気になるのは物件選びでのメリットでしょう。実際に人気のエリアで新築物件を探すのはとても大変です。築浅のもの、と条件を少し落としたとしても、すぐにみつかるとは限りません。もし小さなお子様がいるなら、長く暮らすことを考えて、充実した生活エリアであることや、評判のいい学区から探していくでしょう。共働き世帯なら、お互いの会社に近い利便性の高いところ、駅が近いこと、交通機関がしっかりと充実したところで見つけたいですしょう。
ですが、そういった人気のエリアではなかなかよい新築物件はみつかりません。築年数を下げたり、人気のエリアから少し離れた場所に変えたりと、希望通りの条件から外れていくかもしれません。しかし、人気エリアの中でも築年数のたっている物件なら、かなりみつかりやすくなります。築年数がたっていたとしても、リノベーションすれば間取りも家族構成やライフプランに合わせて変更できますし、建物内の設備も最新のものに変えるなど、自由度が各段に上がります。
中古物件のリノベーションを視野に入れると、物件探しの選択肢がグッと広がります。
実は落とし穴が?中古戸建てリノベーションでのデメリットは
メリットばかりあるリノベーション物件ですが、中にはデメリットもあります。大きなデメリットは二つです。
ひとつは、築年数がたちすぎていて、逆に費用がかさんでしまうことです。リノベーションにぴったりと思う物件を見つけても、築年数がたちすぎて基礎や土台が経年劣化しすぎていた場合は、逆に費用がかさんでしまうことがあります。ケースバイケースですが、あまりに費用がかさむなら、リノベーションよりも建て替えのほうが安く済む場合もあります。初期段階で、しっかりと物件の基礎や土台をチェックしてくれるリノベーション業者を選ぶと安心です。
もうひとつは、リノベーションには設計から引き渡しまで期間がかかるということです。家の外観や間取りも作り替えてしまうリノベーションは、思っているよりも時間がかかってしまうこともあります。
フルリノベーションする場合は、設計の打ち合わせで約1ヶ月、着工から竣工までが1ヶ月半から2ヶ月、そこから引き渡しまでは二週間ほどになり、平均して3ヶ月から3ヶ月半ほどかかります。
リノベーションの箇所や規模により、期間は短縮されることもあるので、詳細は打ち合わせで決定していきます。もし新生活に間に合わせたいという場合は、予定している時期から多めに逆算して、物件探しや打ち合わせなどを進めましょう。
まとめ
以上が今人気のリノベーション物件のメリットデメリットについてです。費用面や土地探しではメリットのほうが大きく、リノベーションの内容や物件の状態によっては引き渡しまでの期間が長かったり、費用面がかさんだりしてしまうこともあります。
メリットは最大限に、デメリットは最小限に、うまく抑えることができたら理想の家へと一歩近づけるでしょう。