リノベのハウツー
2020.03.20
住宅ローンの金利タイプとフラット35のメリット・デメリットをご紹介します
住宅ローンと一言で言っても、金融機関で様々な商品が出ており、「どれを選んだらいいのかわからない…」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、住宅ローンの金利タイプの説明と、全国で300以上の金融機関が取り扱っている「フラット35」のメリット・デメリットについて解説していきます。
まずは、基本的な知識から理解していきましょう。
住宅ローンの金利タイプ
金利タイプは主に3つありますが、自分のライフプランに合ったものを選ぶことが重要でしょう。
全期間固定金利型
借入した時の金利のまま、返済完了まで金利が一定のタイプ。
メリットは、借入後に市場金利が上がってしまっても、返済まで借入時の金利のまま一定のため、総返済額は確定している点です。また、返済計画が立てやすい点もメリットと言えます。
その一方で、借入後に市場金利が低下しても返済額は変わらないというデメリットもあります。
固定金利期間選択型
一定期間中は、固定金利が適用されるタイプ。あらかじめ設定した期間が終了した時点で変動金利か、ひきつづき固定金利期間選択型かを選べます。
メリットは、固定金利期間中は返済額を確定でき、固定期間終了後に市場金利が低下すると返済額が少なくなる点です。
一方で、固定金利期間終了後に市場金利が上昇すると返済額は増加してしまい、また、変動金利を選ぶと返済額がいつまでも確定せず、返済計画が立てにくい点には注意が必要です。
変動金利型
金融情勢の変化に伴って、定期的に金利が変動するタイプ。
メリットは、借入後に市場金利が低下した場合は、返済額が減少する点です。
しかし、借入後に市場金利が上昇すれば返済額は増えてしまいますし、総返済額が確定しないので、返済計画が立てづらいというデメリットもあります。
フラット35の特徴とは?
各金利タイプは理解できましたか?それでは、次にフラット35について解説していきます。
フラット35とは、最大35年間、「固定金利」で借入をすることができる住宅ローンのことです。民間の金融機関と、住宅金融支援機構が協力し、フラット35 という商品を取り扱うようになりました。今では、全国で300以上の金融機関が取り扱いをしています。
フラット35のメリット・デメリット
それでは次にフラット35のメリットデメリットを解説していきますね。
メリット
■固定金利で返済計画が立てやすい
フラット35は、返済完了時まで金利が固定となっているため、総返済額が借入時から確定し、返済計画も立てやすい点が大きなメリットのひとつです。
■金利を引き下げてもらえる場合がある
省エネ住宅や、耐震性の高い住宅、バリアフリー住宅など、質・性能の高い住宅を購入する場合は、金利を一定期間引き下げることもできます。(フラット35 Sという商品です。)
■繰上げ返済に手数料はかからない
返済中に、繰上げ返済を行ったり、返済方法の変更を行っても手数料は必要ありません。
そのため、資金に余裕があれば、手数料がかからないため、返済ペースを早めることも可能です。
■団体信用生命保険加入で安心
フラット35には、契約者が死亡もしくは病気・事故などで障害を抱えてしまった場合に、保険金でローン残額を相殺することが可能な制度「団体信用生命保険」があります。
デメリット
■返済時に市場金利が下がっても返済額は下がらない
借入をした時の金利が返済完了まで固定のため、返済をしている途中で市場金利が下がったとしても、その金利は適用できず、借入時の金利のままです。
■金利が高め
固定金利期間選択型や変動金利型と比較すると、金利は高めに設定されています。
■高収入でも審査に通らないことがある
借入希望者の収入に関わらず、フラット35の条件に合致しない物件を購入した場合は、審査に通らないこともあります。例え高収入であったとしても、条件に満たない物件は借入対象にはならないと覚えておきましょう。
■繰上げ返済できるが、その場合の金額が高額
フラット35は繰上げ返済でき、手数料もかからない点はメリットですが、繰上げ返済金額が民間の住宅ローンよりも高額に設定されており、インターネット利用で10万円〜、また、窓口では100万円〜です。
繰上げできる返済金額が高いと、気軽には繰上げ返済しにくいと言えるかもしれません。
まとめ
今回はフラット35のメリットデメリットをご紹介しました。
計画的に返済をしていきたい方や、月々の返済金額を低く設定して長期間で返済を考えている方は、フラット35を検討すると良いでしょう。
今回はフラット35についてご紹介しましたが、自分にとってどの住宅ローンで借入を行うのがベストなのか検討してみましょう。