リノベのハウツー
2020.02.18
サイディングへのリフォーム!費用の相場は?長持ちさせる方法は?
デザイン性、耐火性、断熱性と様々な効果が特徴のサイディング。「家の壁をサイディングにしたい」「今のサイディングを新しくしたい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでリフォームを頼む前に、知っておくとお得なことがあります。それはリフォーム費用の相場や、サイディングの特徴。費用の相場を知ったり特徴を知ることで、過剰な請求額にも気付ける、さらに自分に合ったサイディングを選べるようにもなれるでしょう。
今回は、サイディングへのリフォーム費用の相場と素材別の特徴、なるべく経済的に長持ちさせる方法をご紹介します。
一般的に、サイディングへリフォームする場合の相場は120~300万円と言われています。
ただ、サイディングへリフォームする方法は複数あり、方法によって費用は変わってきます。これから、3つのリフォーム方法の相場をご紹介します。
1.サイディングの張り替え
サイディングを張り替える場合の相場は、30坪の住宅で約150~300万円と言われています。
今のサイディングを取り外し、新しいサイディングを張り替える方法です。新調する材料費の他に古い
壁材の撤去費も必要になります。
既存の壁がモルタルやタイルの場合は、解体に費用がかさむこともあります。時にはプラス10~20万円かかることも。
サイディングの張り替えは、今の壁の劣化がひどかったり、サイディングの種類を変えたい時などに行われるとされています。
2.サイディングの重ね張り
サイディングを重ね張りする費用の相場は、30坪の住宅で約120~250万円と言われています。
重ね張りはカバー工法とも呼ばれるもの。今の外壁の上にサイディングを重ねて張る工法です。モルタルやサイディングなど、基本的には様々な外壁の上に重ね張りができるとされていますが、壁の劣化状況によっては困難な場合もあります。
一般的には古い壁の解体や処分がいらない方法であるため、費用は比較的安めで工期も短いと言われています。ただし壁の重量が増すことによって、地震で外壁が破損する可能性が高まるとも指摘されています。
3.サイディングの塗装
サイディングを塗装する費用の相場は、30坪の住宅で約70~170万円と言われています。
傷みが比較的軽いサイディングであれば、塗装によって耐久力や景観を持ち直すことが可能と言われています。塗料によって価格が変わってくる点も要チェック。
例えばアクリルやウレタン塗料は一般的に1m2あたり2,500円以内で済むとされていますが、光触媒塗料は5,000円する事もあります。耐用年数が長くなるほど、価格も高くなる傾向です。
サイディングのコーキング補修
コーキング補修とは、サイディングのつなぎ目を補修すること。サイディングそのもののリフォームではありません。基本的には張り替えなどの工事と同時に行われますが、つなぎ目のコーキング材のみの劣化が目立つ時にコーキング補修が必要なことがあります。
サイディングのコーキングを補修する費用の相場は、30坪の住宅で約30~50万円と言われています。
補修の方法には「打ち替え」と「打ち増し」の2種類があります。打ち替えは、既存のコーキングを剥がしてから施工する方法。一方の打ち増しは既存のコーキングの上から施工します。一般的に、打ち増しの方が低価格であると言われています。
【種類別】サイディングの特徴
サイディングには主に4種類あり、それぞれ異なる特徴を持っています。リフォームの目的に合ったサイディングを選ぶと良いでしょう。
窯業系サイディング
窯業(ようぎょう)系サイディングは、セメントと木質などの繊維質を混ぜて作られる素材です。
耐震、耐火、防音性に優れる一方、素材自体に吸水性があるため表面塗装が剥がれると劣化しやすいという面もあります。熱を吸収しやすいのも、家の作りによってはデメリットになる場合があるかもしれません。
サイディングの中では最も使用されていると言われる素材です。
金属系サイディング
金属系サイディングは、防音、防水、断熱性に優れているとされる素材です。
寒冷地では、吸収した水の凍結によって壁が損傷する「凍害」が問題視されることもあります。金属系サイディングは高い防水性によって凍害のリスクが少ないとされ、寒冷地で使用されることも。
しかし表面にキズがつくとサビが発生する可能性があります。潮風に含まれる塩分によっても劣化のリスクがあるため、使用する地域を選ぶ一面がある素材です。
木材系サイディング
木材系サイディングは、木材に塗装を施したタイプです。木目のデザイン性を生かすことができますが、防水、耐火性は低いと言われておりメンテナンスに気をつかう必要があります。
価格は比較的高価です。こだわり派に向いているサイディングと言えるでしょう。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、プラスチックなどの樹脂が原料です。耐久性に優れており、工法によってはコーキングを必要としません。
アメリカでは使われることも多い樹脂系サイディング。日本では少なく、取り扱える業者も多くはないと言われています。
サイディングを長持ちさせたいなら
基本的に、耐久性が高いと言われるサイディングにもメンテナンスが必要です。異変を見つけたらすぐに補修するように心がけることで、サイディングを長持ちさせることに繋がります。
大切なのは、異変を早く見つけること。コーキング部分は特に劣化しやすいと言われています。こまめにチェックし、割れや剥がれなどが見つかったらコーキング補修をしましょう。コーキングには壁の衝撃を吸収する機能もあります。早めの補修が、サイディングを守ることにも繋がります。
まとめ
外壁をサイディングにリフォームする方法や費用の相場を解説しました。
費用は工法や選ぶ素材によって変わります。
工法や素材はそれぞれ向き不向きな場面があるため、価格のみで決めると失敗のもとになることも。特徴をしっかりおさえて、上手にサイディングをリフォームしましょう。
参考
・サイディングの張り替え費用を学んで、悪質業者対策をしよう!
・外壁サイディングの種類と価格は?メンテナンスやリフォームの注意点まで分かる!
・外壁をサイディングにリフォームするなら知っておくべき知識
・寿命を迎えた外壁は張替えか重ね張り(外壁カバー工法)が必要です
・外壁リフォームにかかる費用の相場と知っておくべきポイント
・サイディングの塗装費用がわかる!相場とお得な工事にする3つのコツ
・サイディングの外壁のリフォーム・塗装・補修にかかる費用と注意点