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リノベのハウツー

2020.02.03

間取り図の「CL」とはクローゼット、弱点を克服するには!

間取り図の「CL」とはクローゼット、弱点を克服するには!

「中古物件を購入してリノベーションをしよう!」

Webや雑誌をながめながらリノベーションの想像をふくらませるのは楽しいですね。中でも楽しいのが中古物件の間取り図を見ること、と言う方も多いのではないでしょうか。「どうリノベすれば好みの間取りになるか?」などと考えていると、創造性が刺激されてしまいます。そんな場合に気になるのが「CL」=クローゼットの表記。CLを壊して隣の部屋と続きにするとか、新しくCLを造ったりとか、リノベーションのカギを握ることも多いのがCLなのです。

ここではCLにありがちな弱点とそれぞれの解決方法、そしてリノベーション時に参考にしたいCLのバリエーション、そしてCLをなくすメリットなどなど、CLに関する様々なことについてお話します。
 

CLにありがちな不満点とは?

間取り図の「CL」とはクローゼット、弱点を克服するには!

間取り図ではジャマに感じたり、欲しいところにないと思いがちなCLです。さらに内見に足を運ぶと、余計に不満に感じるとの声が多く聞かれるのもCLです。代表的な理由は以下の3つでしょう。

・外観が今ひとつ
・圧迫感がある
・CLにしか使えない


外観が今ひとつ

CLの扉は壁面の大きな部分を占めています。それだけに与える印象も大きなもの。気に入ったものでなれば部屋全体が今ひとつとなってしまいがちです。こんな場合におすすめしたいのがCLの扉を替えるリフォーム工事。たとえばフラッシュドアを「ルーバードア」に変えるだけでも、ダサく重々しい印象を変えることができますし、CL内の空気がこもるのを防いでくれるでしょう。


圧迫感がある

さほど広くない部屋なのに、大きなウォークインクローゼットがあって圧迫感がある。こんな場合におすすめしたいのは扉をなくしてしまうことです。視線に奥行きも出ますし、CL内の風通しも良くなる。入り口にアーチを設けるといった一工夫で、部屋のアクセントにもなるでしょう。


CLにしか使えない

ウォークインクローゼットにありがちなのが、CLにしか使えないという不満点です。原因はハンガーや棚が固定式になっていること。これらを取り外してしまえば、CLではなくマルチスペースとしての利用が可能になります。

加えてハンガーや棚でおすすめしたいのが「棚柱」を入れることで、取り外したり動かしたりをできるようにすること。ブティックの陳列棚と同じような仕組みにすることです。洋服だけでなく、他のものも効率よく収納できるでしょう。
 

CLのバリエーション

CLといえば以前は、単なる洋風押入れでしかありませんでした。しかしウォークインクローゼットが登場して以来、バリエーションは広がるばかり。近年では様々なタイプのCLが登場し、機能的な間取り造りに役立っています。リノベーションの際に取り入れてみてはいかがでしょうか?

ウォークスルーのCL

よく見るようになったのがウォークスルーのCL。玄関や他の部屋とつながっており行き止まりになっていないCLです。メリットはCLを通ると同時にコートやバッグを片付けておけること。着たものや荷物がリビングに散乱したり、帰宅してからクローゼットまで足を運んでリビングへ戻るといったムダな動きもなくなります。


シューズクローク

玄関に靴のまま入っていけるCL「シューズクローク」を設けているお家も珍しくなくなりました。メリットは玄関がスッキリすること。傘やベビーカー、アウトドアでの遊び道具なども片付けておけますし、外出時に着用したコートなどを掛けておくのにも役立ちます。シューズインクローゼット(SIC)とかシューズクローゼット(SC)とも呼ばれています。


クロークルーム

コートや帽子など外出時に着用する衣類を掛けておけるCLがクロークルームです。ウォークスルーにすればクロークルームを通過することで、スムーズに屋内へと入っていくことができます。またキッチンのそばに造ることで、パントリーの役割を果たしてくれるのもクロークルームのメリット。買い物の荷物をクロークルームに収納できれば、効率的に家事に取り掛かることができるでしょう。
 

CLをなくすリノベーション

間取り図の「CL」とはクローゼット、弱点を克服するには!

これまではCLをリノベーションで活かしたり、新しくCLを造ったりというアイデアの紹介でした。ここからはCLをなくしてしまうことについて。以下のメリットが得られるでしょう。

・部屋の分断の解消
・多目的に使える


部屋の分断の解消

どう考えてもジャマにしかならないCLは、壁と一緒に思い切ってなくしてしまいましょう。これで分断されていた部屋がひとつになり、広々とした空間を手に入れることができるのです。


多目的に使える

収納として充分に活かし切れていないCLは、単なるデッドスペースでしかありません。撤去することで解放され、スペースの有効活用ができるようになるでしょう。
 

まとめ

以上、CLの有効活用の方法や、新しいCLのバリエーション、CLを思い切ってなくすことのメリットについてお話しました。CLに手をいれることに共通しているのは、ダイナミックな割にコストが比較的かからないこと。抑えたコストで大きな効果を得られる点が魅力ですね。

自分好みの空間にリノベーションするのにカギを握るポイントのひとつがCL。新しく造ったり、壊してしまったりで間取りは自由自在になるでしょう。
 

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