リノベのハウツー
2020.01.02
子供部屋リフォームのポイント
子供部屋のリフォームには大きく分けて3つのパターンがあると言われます。
一つは、子供部屋ではない部屋を子供部屋にするパターン。
もう一つは、お子様の成長に合わせ、一つの部屋を分けるなど、もともとあった子供部屋をリフォームするパターンです。
そして3つめは、リビングやダイニングの一角を子供の勉強コーナー等にするパターンです。
この記事では、それぞれの子供部屋リフォームにおけるポイント、注意点、具体例を紹介していきます。
パターン1 普通の部屋を子供部屋にリフォーム
お子様が生まれ大きくなると、その子のためのスペースが必要になってきます。今ある部屋をそのまま割り当ててもいいのですが、やはり小さな子供の場合、大人とは異なる配慮が必要です。以下、具体的にご紹介していきます。
床材について
子供部屋の床材を選ぶポイントは、大人の場合とは異なります。基本、子供はいきなり走ったりします。ジャンプもします。段差から飛び降りたりもします。マンション等の集合住宅において、子供の足音などに対する騒音クレームは苦情件数でも上位を占めると言われます。ですから近隣トラブル防止のため。子供の足音を吸収してくれる遮音性が重要とされます。騒音トラブルは、未然に防いでおかないと、訴訟沙汰にも発展しかねません。
そこで子供部屋の床材には、遮音フローリングを用いることをおすすめします。遮音フローリングとは、固体音(足音や、床に物を落としたときの音)をシャットアウトしてくれる機能をもっているフローリング材のことです。床材を遮音フローリングにするだけで効果がかなり期待できますので是非、取り入れることを検討してみてください。
また、子供部屋でのお子様自身の安全を考慮する必要もあります。転倒しても、怪我しにくい床材を用いることも重要です。さらに、子供部屋は汚れがちです。すぐにシミになる素材では掃除が大変です。汚れが落ちやすい素材を選択することで、子供部屋の床を綺麗に保てるでしょう。床を綺麗に保つことは、お子様の情操教育においてもとても大切です。汚れたままの床だと「部屋の掃除なんてしなくていいんだ」という悪い習慣がつきかねませんからね。
衝撃吸収に優れ、汚れにくいフローリング素材は、既存のフローリングの上に張ることができます。これなら手軽にできますし、工事の期間も短くてすみます。
また、お子様が快適に過ごせる床材と言うのは、同時に高齢者も快適に過ごせるということです。バリアフリーの参考にもなります。
壁紙を子供部屋風に
壁紙も子供部屋風にしましょう。大人用の壁紙のままでは、殺風景に感じることもあるからです。ただ、ここで気を付けておきたい点があります。それは、子供の成長は思う以上に早いということです。幼少期の頃の壁紙だと、小学校の高学年になったとき、あまりに子供っぽくて敬遠されてしまうことになりかねません。ですから、子供にふさわしく、なおかつ幼すぎない柄を選びましょう。
またキャラものの場合、5年後になるとブームや放送期間が終わっていて、古くさい感が否めないことになることも。キャラものは、ワンポイントにとどめて、交換できるようにしておくことをおすすめします。
子供部屋の壁紙はベースとなる壁紙を貼り、そこにアクセントとなるものを部分的に貼ることができるようにしておいた方が、将来的に色々なことに対応できて便利でしょう。そのため、ベースとなる壁紙はシンプルな物にしておくとよいかもしれませんね。
パターン2 子供部屋から子供部屋へのリフォーム
お子様が大きくなるとプライバシーを意識するようになります。それまでは二人で一つの部屋を使っていた場合でも、一人で使う部屋の必要性が出てきます。女の子がいる場合は、その必要性はさらに高くなるかもしれません。以下、一つの部屋を2つに分割するリフォームを紹介します。
それぞれ独立した部屋に
一つの部屋を分けることになるのですから、当然、ひとつのスペースは狭くなります。狭いスペースをいかに有効に使うかがポイントとなるでしょう。
例えば、6畳の部屋を2つに仕切った場合、それまでと同じ使い方をしていたのでは、狭く感じることが避けられないかもしれません。そこで、仕切りを中心にして、上部分はベッド、下部分は収納に、反対の部屋は、下部分をベッド、上部分を収納にしてはどうでしょうか。それぞれベッドと収納を壁で交差させることによって限られたスペースを無駄なく使えます。
使用できる部屋よりも、お子様の人数が多い場合は、いかに限られた部屋を効率的に使えるかがポイントです。
ベッド、机、収納が一体となった家具もあります。これを使えば部屋をカーテンで仕切ることでお子様それぞれのプライバシー確保が可能となるでしょう。
パターン3 リビング等の一角を勉強用子供部屋として利用
さきほど、お子様が大きくなると独立したスペースが欲しくなると書きました。それはそうなのですが、子供部屋があることで家族との会話が減ってしまうことは、できれば避けたいもの。
また、小さいうちは、親御さんが勉強を見てあげることも大事です。そこで、リビングの一角に勉強スペースを設けるアイデアはいかがですか。
なお、東大合格した子の何割かは、リビングで勉強する習慣があるとの報告もあります。適度に物音があるとかえって集中できるからだそうです。カフェで仕事がはかどるのも同じ理由ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。子供部屋をリフォームする必要性、気を付けるべきポイント、遮音性などの大切さがお分かりいただけたでしょうか。お子様が子供部屋で過ごす期間は長いようで、実はけっこう短いものです。大切な思い出を作るために、しっかりとリフォームを検討したいですよね。